秋葉原事件/中島岳志 | ブログ

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みなさん、おはようございます。





昨年、朝活読書会で

告発は終わらない―ミートホープ事件の真相

を紹介したときに


仲間の一人から


「なぜその本を読もうと思ったんですか?」


と聴かれたことがありました。



そのとき、僕は


「怖いもの見たさ」


と正直に答えました。




今日紹介する書籍は


昨日の「看取り」


「死」


に少しだけ関係する(のかな?)


「殺人」



今回の書籍を選んだのも


図書館の新刊コーナーに

あったこの書籍を


手に取ったのは


やはり

「怖いもの見たさ」


なのかなと

感じています。




ターミナルや

認知症


子供


そして、


今回のような

犯罪者


といいましょうか、


理性よりも


感情・・・


感覚の部分が

強くでている(だろう)


人間のことを

学ぶのが


僕は昔から

好きなんです。


深層心理というのも

大好きです。



人間とは・・・?



なぜこのような行動を

するのか?



そこを突き詰めるうちに

自分は何のために生きているのか?



何をするのか?



わかるんじゃないかって



中学生くらいのときから

考えていたのです。




加藤氏の人生を

批判しようと思えばいくらでも

できるだろう。


しかし、

ここでそんなことを

書いても、僕には

意味がないと思うし、


逆に

彼がどのような人生を

歩み、どのように葛藤し

もがいていたのか?


親として

本当は何が必要だったのか?



これらを考えていくことが



加藤氏の逮捕と

亡くなられた方々からの

メッセージではないか・・・



この書籍を読みながら

考えていました。



ニュースでも

当時何度もやっていましたが、


母親の教育について


小学生のときの作品は

すべて母親のチェックが入り、

母親が教師に褒められるよう

直していた事実。



加藤氏への教育。

接し方。



このあたりは反面教師と

して学ぶ一方で、


子供を持つ親として


自分の子供に

良い体験をしてほしい


と思うあまり


やってしまうことではないか?


と共感する部分でした。



加藤氏同様

酒鬼薔薇聖斗事件も

1982年生まれ


キレる14歳


とか


そんな世代の

一個上の僕は


今のところ

殺人もしなければ

暴力事件も起こしていませんが、




なんだか、

他人事には聞こえないのです。





バブル経済から

バブル崩壊


先の見えない時代に変わり、



自分の意見を持て


だとか


自分の将来について考えれ


とか


実際

中学生のときの僕は

ついていけませんでした。



10年後自分が何をしているか

なんて考えたことは

ありませんでした。




今回の事件は

特別な人間が起こした

特別な事件ではなく、


誰もが起こしえる事件

ではないか?


と感じています。






中島 岳志
朝日新聞出版
発売日:2011-03


チェック項目21箇所。携帯の掲示板が本音でものを言える場所・・・なりすましの存在でアイデンティティを崩壊。母の執拗な教育。父親の帰り遅い・・・ストレス?子供への虐待。怒られる理由を教えてもらえなかった。弟も高校を3ヶ月で辞めて引きこもる。本人は小学校高学年までおねしょが治らない。学校での作文や絵はすべて親のチェックが入り、「先生ウケ」するよう親が指示する・・・小学校まではすべて褒められるも嬉しくない。自分の力ではないから。中学校以降は親の力が及ばず・・・。自分でやる力をつけていないから。子供時代の遊び・・・みんなが集まり、ゲームと漫画を好きなようにやる。個別に遊んでいる。幼少期の叱責・・・言葉で伝えられない。暴力(行動)で自分の気持ちを伝える。酒鬼薔薇聖斗事件同様1982年生まれ。彼は突然キレる。周りの人にはわからない。派遣時代・・・「派遣は黙ってろ」。 一度自殺を試みている。母との和解・・・両親の離婚。心を寄せられる人との出会い。派遣切り。最後はちょっとしたきっかけ。すでに限界点に達していた。