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みなさん、こんばんは




『自分の家があるのに帰れない。こんなに情けないことはない』


お客様の一人(Aさん)との
会話で聞かれる言葉です



病気の関係で
同じことを繰り返すことが
多いAさんは


戦争当時のこと
仕事をしていたときのこと


これらのことを何度も
話してくれます



ぼくはそれを
病気だから

ではなく

Aさんにとって
印象強い出来事
他者に伝えたいこと

言葉だけでなく
本質をいただいている
つもりです



折鶴の作業中
とても丁寧に黙々と行う
Aさんに
ぼくが『すごく丁寧ですね』
と声をかけると
Aさんは
『軍人生活がありましたから、適当なことをやると「貴様!」と怒られます』
と話してくれます

辛かった戦争体験は
人生の役に立っていると
前向きに話せるAさんを
とても尊敬しています



子供達が独立し
奥さんが先立った
Aさんは自宅で
一人暮らしの際
倒れてしまった



子供達が『一人では心配だ』と

介護保険適用外ではあるけれど

高齢者住宅にいらっしゃいます


そこでお風呂や食事、排泄など

不自由ない生活をしている

と思われましたが

冒頭の言葉

『自分の家があるのに帰られない』

『こんなに情けないことはない』

Aさんの親の世代に建てた
そしてAさんが引き継ぎ
改修した家に

思い入れのある場所に
戻れない

この辛さは
Aさんにしか
わからないかもしれない


しかし
わたしたちは
この言葉を受け止め


Aさんになにができるか?
Aさんの喜びを
幸せを実現するため

今日も悩み・考えるのです







明日の予定



朝7:00~

『福祉と世間体前編』


昼12:00~

『介護のストレスケア報告』


夕18:00~
『福祉と世間体後編』


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