現在、ある哲学サロンに参加する為に横浜に来ています。
この際なので今回のサロンにも関連する事項をブログにアップしようと思いました。
ここに書いておけば、確かに言った証拠にもなりますし。ーーb
実はここ数年の間、注意深く観察していたことがあります。
そして最近やっと、間違いないと確信を深めていたことがありました。
ただ、これを書くか否かの判断は保留していたのです。
なぜならば、これから言うことは恐らく今現在普通に生活を送っている人からすると、信じることが困難であろう内容だからです。
受け入れることが出来ないとは言わないまでも、少なくともとても大きな違和感を感じるでしょう。
しかし、人の価値観は常に現実に遅れて変化についていくというのも、これまでの歴史から観た場合の真実でもあります。
私は人間が未来を予言するということは、不可能であることを知っている人間であります。
よって私が発する言葉は「予言」というものではございません。
しかし人によっては、それらしきものであると受け取るかもしれません。
なのでもう一度念の為に断っておきますが、これから言うことは予言ではなくて、既に起こった事実であり、その構造上の延長線にあるかなりの確度で起こるであろう事項だということです。
このことは既にある特定の人物が言ってきたことでもありますが、その内容の本当の意味を理解しているのはごく僅かの人間に留まっているようです。
このことは特段驚くには値しません。
時代の変革期はいつでもごく少数の人間が最初に気付き、大勢が気づくときには変革期は既に終わっているのが通例だからです。
幕末に生きていた多くの人達が、数年後にちょんまげを切り落とし、文明の西洋化が到来するなど想像出来なかったように、そして戦前・戦中の人達の多くが、日本が敗戦するなどと考えることが出来なかったように、慣れ親しんでいたシステムが機能している間は、人間は変化を拒絶するものなのです。
しかし多くの人達が現実に気づくかなり前、幕末期には明治以降の日本の歩む方向が、そして戦中には敗戦後に日本が辿る道が、大まかに既に決定されていたのです。
人間には二種類のタイプがいると思っています。
それは物事の表面だけを捉える人と、裏側の意味も併せて観察する人です。
後者は少数派なので、変革期においては道化のような見方をされがちですが、後世の人達から評価されるのはその部類の人たちです。
我々が幕末の英雄と崇める人物達も、当時はただの変わった人達と世間のほとんどの人間からは見られていました。
先を見通す人物は変革期においては、不遇を囲っているケースが少なくないでしょう。
そして終には死ぬまで理解されないケースも沢山ありますね。
来るべき変化が大きければ大きいほどにその傾向は顕著です。
だから世の中を上手く立ちまわる人は、たとえ解っていても絶対に人に言わないのです。
己の立場を越えて、所謂馬鹿正直になれる人物、ヒトの為に捨て石になれる人のみがそれを言い、行動し、そして大抵は浮かばれることもなく消えていくのです。
その中でごく稀に運良く生き残った人が、後世においては英雄としてNHKの大河ドラマなどで取り上げられるのだと思います。
でも本当の意味での英雄は、そのような扱いはされないのですけどね。
残念ながら。
あまりグダグダ言っても始まらないので、結論を言います。
偉大なる思想家である、P.F.ドラッカーがその到来を告げていたポスト資本主義社会、
”ネクスト・ソサエティ”と表現された、新しい形而上学に基づく社会が既に誕生しています。
表面上、あと数十年は形骸化した状態で、我々が親しんだ社会制度は残るでしょう。
しかし、今まで我々が生きてきた世界は実質的にはあと数年で終わります。
2020年には本格的に新しい社会が台頭してくるでしょう。
そこでは従来の価値観を180°反転させたような、非常に新しい精神構造を持った人達が、続々と誕生してきているはずです。
ただしそれを認識できるのは、最初は二種類いる人たちのウチの片側のみです。
それはある人たちにとっては、混沌とした”世界の終わり”に見えるのでしょう。
しかし、ある人たちにとっては”新しい社会の始まり”です。
そして徐々に、新しい社会の到来が全ての人の共通認識に変わっていくのでしょう。
ある人にとっては想像を絶する苦痛を味わうことかもしれません。
しかし、別の人にとっては非常にエキサイティングで、心踊る経験が待っているでしょう。
全てはそれぞれの個人次第。
何が良くて何が悪いとか、誰が正しく誰が間違っているなどというものではないのです。
そのような旧来の認識を捨て去った構造が、新しい社会の基本的な人間の共通認識となるからです。
私にとってのP.F.ドラッカー最高の名著。
"THE NEW REALITIES"
小僧だった頃の私が出会ったこの本が、人生の方向を規定したのかもしれません。
最初に読んだ時にはほとんど理解ができなかったはずなのに、この世界観の虜になってしまったのです。それは直感的な出来事でした。
”分析から知覚へ、新しい世界観”というこの本の最終章を最初に読んで、新たな驚愕すべき世界観に取り憑かれてから既に30年近く経ちました。
そして今やっと、この章が描いた認識世界が現れたトコロまで我々人類はやってまいりした。
何度となく読み返した本も、かなりボロボロになりましたよ。
本音を言うと、とても長かったです。ほんまに。
だから今は美味しいものを食べて栄養を付け、元気にその時を迎えたいと思います。
ようやく待ちに待った、新しい社会がやって来たのですから。^^vイエイ