夏休みをとられている方も多いと思いますが、私も夏休みを満喫中です。
連日暑いですね~。
しかし2015年は8日の今日から、立秋だそうです。
なので今日から涼しくなっていくでしょう。(多分。ーー;汗)
今回は、私が自身の夏の課題図書として選び、数日前に読み終わって大変な感銘を受けた本をご紹介いたします。
この本の著者は朝日岳に登る方ならば、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
そう、朝日連峰の麓(西川町大井沢)に育ち、朝日連峰と共に生き、朝日連峰の自然を守った志田忠儀(しだ ただのり)さんです。
「ラスト・マタギ」
野性の猿を抱きしめる志田さん。
この本の表紙となった奇跡のショットは、なんだか気持ちがぽかぽかするようで、とても心に沁みるものでした。
戦時中には合計3回の招集を受け、足掛け8年で240回の戦闘に参加。
最前線での戦いや、非常に危険な偵察行動なども含まれていたそうです。
その不死身の男である志田さんが、あるときはマタギとして、あるときは山岳救助隊として、あるときはブナ林伐採の反対運動の旗手として、そして後の国立公園の管理人として、朝日連峰と共に過ごした日々が綴られています。
縦横無尽に朝日連峰の自然を移動しながら、知識だけでは決して真似できないマタギの経験と知恵が溢れ出すエピソードの数々。
言葉だけでは表現できない奥行きを、マタギである志田さんから感じたのでした。
消滅の危機にあるマタギの文化。
お金や物質、地位や特権等に重きを置く価値観とは違った、自然と共に生きることの素晴らしさと意味を、教えられた本でした。
<リンク>
- ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見/志田 忠儀
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