(前回まで)
皆の希望に応え、ついに目覚めた剣心。
志々雄の前に剣心が立ち塞がり圧倒的な攻撃を受けるも、なぜかその攻撃は剣心に通じず志々雄自身を傷つける。
その最中、蒼紫が生死の境で見てきたという、志々雄と剣心が同一人物であるという衝撃の事実が明らかになる。
剣心が明かしたその正体である”最初人(さいしょびと)”とは一体何者なのか。
そして二人の最後の奥義が炸裂し、ついにアセンションが成った時、蒼紫・斉藤・左之助の三人が目撃したものとは。
左之助 「な・な・なんだ?この穴は?」
蒼紫 「ムムゥ・・・・・。」
斉藤 「・・・・。」
蒼紫 「おそらくこの穴の向こうに、我々の世界とは別の次元の世界が広がっているはず。」
左之助 「なんだって?ってことは、この穴はおれ達の世界と別の世界をつなぐトンネルって事か?」
蒼紫 「そうだ。この先の世界は我々が生きてきた世界とは別の認識世界なのだ。」
”その男の言う通りです。”
左之助 「あ~?誰だっ!?」
ボボボンッ!ボンッ!
”私はネコ天使、穴の向こう側の世界の住人です。あなた方を迎えに来ました。”
左之助 「天使?天使って何だ?」?(@ ̄Д ̄@;)?
斉藤 「この阿呆が。天使さん、この阿呆はほっといたほうがいいぜ。」
左之助 「な・なんだとう?このやろう!」ヽ(`Д´)ノ
蒼紫 「やめろ二人とも。今は喧嘩している時ではない。」
斉藤 「喧嘩じゃねえ、俺は事実を言っているだけだ。」
左之助 「こ・こ・こ・このやろう!○△※*+□!!」ヽ(`Д´)ノヽ(`Д´)ノ
蒼紫 「そこの天使とやら、答えろ。抜刀斎と志々雄はどこへ消えた?」
”緋村剣心はあのトンネルの向こう側にいます。ただし、あなたがたが知っている姿でではありませんが。”
左之助 「あんだ~?剣心は剣心なんだろ?」
”言葉で言うよりも実際に一緒に来てもらったほうが早いです。さあ、行きましょう。”
左之助 「ちょ、ちょっと待て。そんな簡単に言うけど、どこだか分らんところ、”はい、そうですか。”って行けるわけねえだろ。」
”行く行かないはあなた方の自由です。”カゴの中の鳥※”がなかなか外に出たがらない事は、よく知っています。しかし緋村剣心が苦労してやっと1万3千年ぶりにカゴの外側へ出る為の通路を開いてくれたのです。使わないのは勿体無いと思いますよ。”
※”カゴの中の鳥”については以下のリンクを参照
”安心してください。決して危ないところではありません。私達から見れば、あなたたちの住む世界のほうが、よっぽど危ないところですよ。笑”
左之助 「だけど、こっちの世界でも家賃払ったり、待ってる人とかいるから、やっぱそんな簡単には・・・・。」
”ご心配には及びません。こちらとあちらの世界は今後行き来自由です。緋村さん達はその為にあのような仕事をしてくれたのです。”
蒼紫 「分った。オレは見届ける義務があるから行くぞ。」
左之助 「蒼紫、お前が行くなら俺も行く。斉藤はどうするんだ?」
斉藤 「乗りかかった船だ、行ってみるか。」
そしてトンネルを越えて行く三人。
そこは何と表現したら良い世界なのだろうか?
言葉で正確に表現することは不可能であろうことは確かであった。
幾何学と数字を使って宇宙人がコンタクトを取らざるを得ない理由が良く分る、我々の認識世界とは明らかに質的に違うその世界は光り輝いていた。
例えるならこんなカンジ?
”さあ、あなた達はこれからゆっくりとこの世とあの世を行き来して、色々なことを学んで行くのです。”
”ほら、緋村さん改め、”最初人”さんがこちらに来ましたよ。”
ズン・ズン・ズン・ズン・・・・・
最初人 「みんな~~!」