こんにちは。
前回は我々の感覚からは遠い世界の話、「三次元的には相矛盾する状態が並列に共存しうる」という量子力学の世界観の話しでした。
で、今回は前回よりイメージし易い話です。
時間に関する内容なので、相対性理論に関連が強いお話ですね。
皆さんはタイムトラベルの話を読んだ事はありますでしょうか?
タイムトラベルはある課題さえクリアすれば、原理的には可能であり、そのある課題とは「我々が光速度を超えられるならば」です。
ただし残念ですが、現代の学問ではある理由(質量無限大の壁)から物質は光の速度を超えることはできないとされています。
(浦島効果が示すとおり、行ったきりの時間旅行は今でも原理的に可能)
タイムトラベルもので凄く有名なのはマイケル.J.フォックス主演の「バック・トゥ・ザ・フーチャー」ですね。
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私も何回も観ました。
現在だとNHKで放送されている「タイムスクープハンター」、あれは歴史の勉強にもなるので大変良い番組だと思います。
あと私が大好きなマンガなのですが、こちらをご存知でしょうか?
ジパング(1) (モーニングKC (731))/かわぐち かいじ
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この物語は現代の最新鋭イージス艦”みらい”が、(解り易く例えるなら)時空の溝のようなものに嵌りこんで第二次世界大戦で起こった、ミッドウェー海戦直前の世界へタイムスリップしてしまうという物語です。
ジパングと同じ軍隊カテゴリでこれに類する物語は日本では「戦国自衛隊」、ハリウッドでは「ファイナルカウントダウン」などがあります。
結末はそれぞれ違っていて、戦国自衛隊は改変されることを恐れた歴史によって、未来人である自衛隊員達が殺されます。
ファイナルカウントダウンの場合はタイムスリップしてきた時と同じ時空の溝から元の時代へ戻るという結末です。
そしてジパングは上記2つとは違う結末となります。
この話の二人の主人公、大日本帝国海軍の草加少佐が未来から来た海上自衛隊の角松二佐に対して言うセリフに下記のようなものがあります。
”角松二佐、どうやらこの時代は貴方達の元の未来へは繋がっていない。”
ジパングの世界では日本は敗戦国にはならず、戦後日本の軍隊は海上自衛隊(※1)ではなく「国防軍」という名になっていました。
※1自衛隊が軍隊ではないという議論はとりあえず脇に置いといてくださいね。
これは”みらい”が来たことによって本来の歴史が変わったと見るべきことでしょうか?
そうとも考えられます。
草加少佐が上記のセリフを角松二佐に話したタイミングでは、まだ最終回に描かれた世界に至る程の大きなインパクトを”みらい”は残していませんが、現代ではバラフライ効果(※2)が証明されているとおり、初期値のわずかな違いが結果に非常に大きな影響を与えることを、頭のいい草加は直感的に知っていたのかもしれません。
未来は”みらいのクルー達”によって変えられたと見えるのです。
しかし、私は別の考え方をある筋(その筋は地球外(笑))から教えてもらいました。
「歴史自体は変わらない。変わったように見えるのは、我々がある時点で認識することを選択した歴史のバージョンがあらかじめそうプログラムされていたからなのだ。」と。
どういう意味かというとですね、歴史及びその中に存在する人の運命というものは、生を受けた時点で9割以上はあらかじめ固定されているという事らしいのです。
「ガ~ん!じゃ、人間の努力って何なの?」
とか
「あ、でも努力してもしなくても運命は大体決まってるならばそれはそれで楽かも。」
とか思うかもしれませんが、努力は努力で素晴らしいものでもあるらしいです。笑
そして、最後まで読んでいただければご理解いただけますが、上記の事は決して人生を退屈なものに落とし込む目的で、そう作られた訳でもないと言う事です。
お待たせいたしました、ここまできてやっと、本題の二枚の診察券の話に繋がります。
次回からネコ隊長が宇宙人に教えてもらった、「人の運命」の仕組みを、私なりの解釈レベルに落とし込んで、説明させていただこうかと思います。
つづく
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