こんにちは。
先日、朝日町の栄町にある伊豆大権現様にて、伝統行事の「お柴灯(おさいとう)」が行われました。
お柴灯は、小正月(1月15日)として行われていましたが、成人の日が1月第2月曜日に定められてからは、開催日は地区によってさまざまなようです。正式には「左義長(さぎちょう)」というのだそうです。
本家の伊豆山神社は、熱海駅の東北約1.5キロの熱海市伊豆山上野地にあります。
御創立の年代は、はるか昔であり確かな記録は残されていませんが、人皇御五代孝昭天皇の御代とされています。
平冶の乱後、平家の手により伊豆国に配流の身となっていた、源頼朝が源家再興を伊豆山神社に祈願し、のちに鎌倉に幕府を開くにあたり、幕府最高の崇敬社として関八州鎮護とされたそうです。
戦国時代には、豊臣秀吉の小田原征討で焼失しましたが、江戸時代に再建復興されました。
明治以前は、役小角をはじめ、弘法大師、富士開山の僧である末代上人など多くの山嶽仏教徒や修験者が入峰し修行を積んだ霊場であり、東国、東海における第一の霊場であったそうです。
<リンク:伊豆山神社―栄町伊豆大権現様の本家>
栄町の伊豆大権現様は、上記の伊豆山神社の分霊を勧請したとされています。
さて、その伊豆大権現様へ。
まず、権現様へお参りをしました。御神酒をいただきながら、境内を眺めていると…
大蛇が横たわっているではないですか!よく口元を見ると、御賽銭箱が…。
毎年、地区の子供たちで干支の雪像を作るのだそうです。楽しそうですね。
次に、燃えさかる「やぐら」へと移動します。このやぐらは、門松や竹、藁で組まれているそうです。
藁は今や貴重品で、探し回っても入手困難なのだそうです。
やぐらのそばで火に当たっていると、体の芯までぽかぽかしてきました。
皆さんは、正月のしめ飾り、祈祷札、お守りなどのほか、書き初めの書や絵画を燃やしていました。
それらが高く舞い上がれば上がるほど、絵や書道が上手になる、成績が上がるとの言い習わしがあるそうです。
また、ミズキの木に さした団子を焼き、その団子を食べることで1年間の無病息災、五穀豊穣、家内安全等を祈願します。
今回が初めての参加で、うっかりしていて団子の木を持参しなかったため、周りの方々が分けてくださいました。
いただいたお団子はとても美味しかったです。皆様、ありがとうございました。
しばらくしてから、お声を掛けていただきまして、行ってみると…
何と、竹筒でお燗をしているではありませんか!初めて見ました。風情がありますね。
ほんのり、竹の香りもして、美味しかったです。
これで、1年間、健康に過ごせそうです!
お読みいただきまして、ありがとうございました。