こんにちは。
今回は「日本実業界の父」と謳われる渋沢栄一について書かせていただきます。
私の人生において決定的な影響を受けた存在は3人います。
日本人2人とアメリカ人1人です。
1人目はマネジメントを発明した「ピーター.F.ドラッカー」。
<リンク:ドラッカー過去記事>
次の1人は第二臨調の「土光敏夫」さん。
<リンク:土光さん過去記事>
そして最後の1人は「渋沢栄一」です。
渋沢栄一とはどのような人物なのでしょうか?
幕末から明治、大正、昭和初期を駆け抜けた人です。
<リンク:Wiki>
この方は色々な逸話があるので、当ブログで全貌を書くことは致しません、というか出来ません。
本格的に書くと、多分文庫本100冊分は書けるでしょう。
(でも、長いの嫌いだし)
ドラッカーと土光さんについては同時期を生きていたので割と身近な存在です。
リアルで話も聞けましたし。
でも、渋沢栄一は東京北区にある「渋沢資料館」での資料や、埼玉県深谷市にある公民館で肉声のレコードを聴いたとかで、直接の面識はありません。
江戸時代に産まれて昭和初期に亡くなったので当然です。
でも影響を受けてます。
その訳は現代でもまだ息づいているマネジメントに対する偏見を、現代とは比較にならない程の偏見社会において、罵声を浴びながらも「企業の社会的責任」という信念を、自らの行動によって証明した人だからです。
恐らく近代組織が発生してプロフィットセンターとしての組織とマネジメントの本質は地位でも特権でもなく、それは「社会貢献」と「責任」であると喝破した、世界で最初の人なのではないかと思っています。
現代に繋がる近代化する過程の世界において、欧米に比して当時は後発組であった日本において、世界の他の誰よりもマネジメントの本質を認識した日本人が居たという事実を考えた時、日本人の能力の確かさを感じるのです。
渋沢栄一の功績は華々しいものです。
日本最強の三菱財閥がライバルだったとか、岩崎弥太郎は男爵、でも渋沢栄一は経済界で唯一子爵になれたとか、そんな尺度で華々しいとか思ってはいません。
人間としての精神の質の尺度でです。
現在の政治や経済の状態は私が言うまでもなく良くはありません。
しかし、学生時代に読んだ城山三郎の「雄気堂々」という小説を思い起こした時、変革期の日本でのダイナミックな行動力を真似たなら、この朝日町で何かのお役に立てるのではないか、とちょっと思ったりしています。
<リンク:雄気堂々>
お読みいただきまして、ありがとうございました。