エリナがS君のために紹介してくれた子は仲田さんと言って、さばさばした感じだった。
お嬢様タイプのエリナとは全然違うタイプだったので、よく覚えている。
友達になってもらうなら、こういう子がいいな
と思った。
ところで、ファミレスで解散して帰宅したは良いけど、俺は思案を巡らしていた。
今後、どうなっていくのか、、?
直接じゃないけど、自分が人に女の子を紹介する側に回ったのは初めてのことで、
まあ、よくよく考えてみれば、紹介された側でもあるのだが。
とにかく、S君と仲田さんの関係がどうなっていくのかなあ。。と考えていた。
お互いが、少しでも認め合うことが無ければ、難しいだろうな。
と、考えていたら、S君から着信が。
S君「今日はサンクス、、」
俺「あ、今日、どうだった?」
S君「楽しかったよ、、」
俺「そっか、よかった。仲田さんはどんな感じだった?」
S君「良い子だったよ、、、」
俺「そうか、じゃあ、もっと遊ばないとね」
S君「ははwまあ、向こうがどう思うかにもよるわなー、自信ないな、、、はは、、」
俺「まあ、また遊ぼうよ」
という感じの会話をした。
要するに、S君は、仲田さんを気に入ったという話だった。
俺は嬉しくて、また遊びに行く計画を立てようと張り切っていた。<続く>
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あの頃の俺は、幼稚だったんだ。
人の気持ち、それが分かれば、、、、
やられて嫌なこと、、、これが分からなかったせいで。
弱かったせいで。
今でこそ思う。
人の気持ちが分かる人間だったなら、、、と。
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