”【不登校の本】私の物語が加速する” | 漫画家 棚園正一

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以前もご紹介させて頂いたのですが、今回、改めてじっくりご紹介させて頂きます。

ひきこもりサバイバーの高田ぶらりさんのブログで『マンガ「山奥ニート」やってます。』ご紹介して頂きました。

熱量がこもったご丁寧な文章、本当にありがとうございました。

 

ぶらりさんのブログ、是非ともご覧頂ければ嬉しいです。

 

 

今回の新刊『マンガ「山奥ニート」やってます。』は、これまで不登校関係の著作が多かった僕からすると、タイトルから「えっ!!」と驚かれた方が多かったようです・・・!!

全くそんなつもりなかったのですが・・・😅

 

 

 

 

マンガ「山奥ニート」やってます。』は山奥という舞台で、自分の生き方を見つけようとする人たちの群像劇です。

根底にあるテーマはこれまで描いてきた不登校関係のマンガと通じています。

 

山奥には様々な人たちが訪れます。

当たり前のことですが、誰一人同じ人はいません。

共通していると言えば、現代の社会の価値観の中で少しだけ窮屈さを感じている人たち・・・。

しかし、その気持ちは、今、組織でサラリーマンをしている方々や、町で生活している人も、日々の暮らしの中で程度の差はあるかもしれませんが、感じている方も多いのではないでしょうか?

 

実際に取材をすると、「ニート」というネガティブな印象の言葉で一括りにすると、見えにくくなってしまいますが、山奥で過ごしている人たちも特別な人たちではありませんでした。

 

ただ、しっくり来ないことを考え続け、山奥にたどり着いた人たち。

 

山奥へ来る人たちは、中には電池切れのような感じでやってくる人たちもいるようです。

でも、その人たちも最初は、漫画を読んだりゲームをしたり、ただぼーっと何もせずに過ごしていても、そのうち自然と何かを始めるようになります。

例えば近所の農家の手伝いや農業の勉強、山奥に住んだままネットで仕事をすること、または近くのキャンプ場や介護施設で働くことなどです。

そうなると、もはや、世間で言われるニートのイメージとはかけ離れていますね。笑

しかし、僕はそれを復活だとか更生だとか、乗り越えたという言葉で表現したくはありません。その時間も、その人の人生の物語の中で大事な一部だと思うからです。

どの時期が悪くて、どの時期が良いなんてなく、全体でひとつの物語。

 

山奥は、そこにいる人たちにとって、いつでも帰って来れる「家」や「駅」みたいなものなんだと思います。

 

それぞれの人生模様を取材しながら、ある部分だけを切り抜いて他の人と比べるものではないと改めて学びました。

 

『マンガ「山奥ニート」やってます。』に収録されている第7話、「お母さん、預かり」は、ぶらりさんのブログでもテーマに取り上げてくださっていたので、今回特別に編集さんの許可を取って、試し読みできるようにしました。

 

不登校の子を持つお母さん方にも感じてもらえる部分があるようです。

 

こちらを読んで興味を持っていただければ、様々なエピソードが収録されている単行本もぜひ手に取っていただければ嬉しいです。