不登校の子と親はずっと一緒にいなければいけないもの? | 漫画家 棚園正一

漫画家 棚園正一

漫画家 棚園正一のブログです。
主に活動のお知らせをしております。

https://blog.with2.net/link/?id=2104602

棚園の不登校に関する講演会で、これまで寄せられた質問を不定期でご紹介させて頂きます🙂

(質問内容は、個人が特定されないように少し改変しています)

 

 

不登校 に関する講演会で頂いた質問⑤

 

 

講演会の参加者さま

Q.「支援者やスクールカウンセラーによっては不登校児童の母親に「仕事を辞めてお子さんと一緒にいてあげてください」と言う方もおられますが、親はずっと一緒にいなければいけないものでしょうか?」

 

 

 

 

棚園

 

A.これもあくまで僕の場合の話ですが、ずっと一緒にいない方が良かったです。

 

小学生低学年の頃は一人で留守番もしにくいので、仕方なかったのですが、学校がある昼間はずっと母親と二人で家で過ごす日々でした。

母親以外に心を打ち明ける相手がなかったため、ケンカばかりしていました。

 

もちろん、母親を憎んでいたわけではなく、みんなと同じように過ごせていない自分が不安でたまりませんでした。

そんな不安な気持ちをぶつけてしまっていました。

 

やがて小学校高学年になると、学校がある昼間は毎日、母親は習い事や友人と会ったり、どこかへ出かけたりするようになりました。

その方が僕にとっては楽でした。

 

昼夜逆転していて、毎日昼ごろに起きると、テーブルにおにぎりや栄養ドリンクなど簡単な昼食が用意されていました。

母親が帰ってくるまでは絵を描いたりゲームをしたり、自分の好きなように過ごすことができました。

もし一緒にいたら、疲れ果ててしまい、もっと追い詰められていたと思います。

 

何度か母親から『昼間も家にいた方がいい?』と聞かれたことがありますが「とんでもない!このままでいてほしい!!」と強く感じたことを覚えています。

自分のせいで何かが変化してしまい、誰かの行動に制限がかかってしまうなんて許せないと思っていました。

(もう充分、迷惑をかけているのも分かっているからこそ)

 

きっと本人もお母さんも一人の時間が持てる時期がある方が良いんじゃないかな?と思います🙂