学校へ行けない ことについて考える | 漫画家 棚園正一

漫画家 棚園正一

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お知り合いが、こんな記事を紹介してくださいました。

 

不登校の子を持つ、あるお母さんの記事。

棚園の著書である「学校へ行けない僕と9人の先生」について書いてくれています。

 

自分が思いもしない場所や環境で、こんなふうに自分の漫画が気持ちを繋ぐキッカケになれてるなんて、本当に光栄です。

 

 

記事に登場する2人の息子さんの道が、これから、さらに広がり大きく輝きますように✨

 

そもそも、学校に行かないことに"正解"や"間違い"なんて、ないですもんね。

 

学校に行っていたら行っていたで、たくさんの素敵な出会いや経験があるし、行けなかったら行けなかったからこそ出来る、たくさんの出会いや経験があるはず。

 

焦らず、じっくりゆっくり。

 

誰かのために!なんて、立派な気持ちで活動しているわけではないのですが、たくさんのエネルギーをもらえます。

 

ありがとうございます🙏

 

 

 

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#学校へ行けない ことについて考える】

※長文及び私自身の解釈です。

1日片付けをしていて、その流れで普段触れていなかった本棚の整理をしました。その時、並んだ2冊の本を見ていろんな思い出が頭を巡った今日のこと。

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数年ぶりに本を開く。

#学校へ行けない僕と9人の先生

この本は、当時学校に行けなかった長男、次男を理解しようと購入した本でした。

そして、他のきょうだい(姉、妹)に二人のことを理解してもらいたいという母の意図がありました(母にとっては、子ども一人ひとりが特別だけれど、きょうだいからするとあの子だけサボってズルいとなってしまう)

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当時、本に対する子ども達の反応は、学校行けていない2人は「わかる、わかる」という感じ。次女(妹)に関しては悲しんだり怒ったりと、色んな感情を見せてくれました。そして、こども達それぞれが互いを理解し合えたと思っていた。

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で、久しぶりに読んだ私の感想。

当時よりも客観的に感情移入し(特に子ども側の気持ち)涙が溢れ出てくる。もしかしたら、あの時私読んでいなかったんじゃないの?レベルで新たに沢山の気づきがありました。その気づきの一つに「母である私も傷ついていた」ということがありました。

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だから、当時は学校へ行けない子どもの気持ちに完全に寄り添えていなかったのだろうなぁ、だから本の中の子どもの気持ちに感情移入できなかったのだろうなぁと。

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本の中で何度も出てくる「みんなと同じようにフツウに学校にいきたい」と頑張る僕と。フツウに学校に行ける子のフツウの親になりたいであろう親。そのフツウを私も目指していたのだなぁと( ;  ; )そのフツウが学校に行けない子ども側に立つと目指せなくなるから、子どもの気持ち見えないふりしていたかもと。

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学校行けなかった歴6年の長男は、今通信制の高校3年生になりました。自ら希望した調理の専門学校は続けて通うことができず退学したけれど、同級生達より一年遅れで来年3月高校卒業できそう。

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学校行けなかった歴7年の次男は、4月から高校1年生となり週3日登校の高校へ通っています。時々休むこともあるけれど「変わりたい」本人の気持ち、ちゃんと母は受け取っています。

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長男も次男もただただ学校に行けなかったわけではなくて、2人とも登校しようと何度も頑張ったし、私も付き添いで半日学校にいるという事も何度もあった。担任の先生や支援の先生方にも沢山協力してもらいました。でも、正直あの頃は辛かった。

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玄関先で渋る次男を引っ張り、次男が寝転んだ状態で引きずるように「雑巾だねー。学校の廊下綺麗にしてねー」と冗談を言いながら連れて行った普段見ない先生。

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学年生徒が集まるみんなの前で「ちゃんとしなさい」と大きな声で叱った、また普段見ない先生。「あなたのお母さんは自分の子どもが学校に行かないことどう思ってるの?」と子どもに聞いた先生。

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場面によってはそれは普通な事なのかもしれない。でも、信頼関係が構築できていない中でドキドキしながら登校してる子にする事じゃないと、遠目でその様子を見ながら悲しかったのを覚えています。子どもも辛かっただろうし、何よりも、その場面で我が子を守ることができなかった私自身への悲しみが大きい。

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でも、きっと私と同様に普段関わっている先生も心を痛め、私達親子を守ってくれていたのだろうなぁ、と今思います。改めて感謝します。

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今、末っ子が小学1年生で朝学校へ送るときに、様々な場面を見ます。泣いてる子の手を引いていき、靴箱で突き放すように別れる親。車から降りない子をずっと見守る親。学校へ行きたくないんだろうなぁと感じるほどに歩みが進まず、後ろを振り返りながら歩く子。

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どれも経験してきた事だから、その場面に遭遇すると複雑な気持ちになります。子ども親も辛いよね。でも先に経験した私が言えることは「よく頑張ってるね」「フツウなんて無いからね😊

 

」「大丈夫だよ」その子と親御さんが毎日楽しく過ごせたら良いなぁと心から願っています(勉強の遅れは心配だし、集団生活を友達と楽しんで欲しい、今しかできない時間を過ごして欲しい気持ちは痛いほどわかります)

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あぁ。私、やっと今解放されたのかもしれない。

もっともっと我が子達と話をしよう😊

 

そう思いました。「#学校へ行けない僕と9人の先生」ありがとう。そして、いつか私たちが選択した道が「間違えてなかったね」と言えるように、子ども達の進む道を見守り支えていきたいと思います。

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#先生しゅくだいわすれました

も大切な一冊。私はこども達に恵まれています

 

 

 

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