僕は勉強ができない。 | 漫画家 棚園正一

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「僕は勉強ができない」

 

 

よく聞かれます。

 

「学校へ行かないで勉強はどうしてたの?」って。

 

僕は子どもの頃から学校の勉強が苦手でした。

 

でも不登校の日々が続くと、”学校へ行けない”という、負目がムクムクと膨れ上がり、自分で時間割を作って学校をまねて勉強を頑張ろうとしていました。

 

しかし、結局、長くは続かずに挫折。

 

ほとんど毎日、絵を描いたり、ブロック遊びをして過ごしていました。

 

勉強の遍歴を大まかに書き出してみました。

 

●小学校低学年

・自宅で申し訳程度に漢字・数学ドリルをする。

 

●小学生中学年

・一時的に家庭教師を前呼んだりしていたが、ほとんど、まじめには勉強せず。

(家庭教師の先生と遊びに外出したり・・・というか、そもそも会う回数が少なかったような。)

 

●小学校高学年

・小学校6年生の後半、中学1年生の夏休みに、猛勉強する。

その時々の節目に"心機一転、やり直そう!!"という気持ちが原動力でした。

しかし、ほとんど入学式〜数日行って疲れ果てて、行かなくなりましたが・・・。

 

 

●中学校

・父の本棚にあった司馬遼太郎さんの本にハマり、歴史小説で難しい漢字をなんとなく覚える。

 

●16歳〜17歳

・フリースクールの時に大検を取るために勉強する。

大検をとることは自分で決めました。

合格ラインギリギリの点数を取れるために組まれたカリキュラムがあったために、そこまで大変ではありませんでした。

 

●19歳

・大学へ行きたいと思い立ち、大学受験のために少し勉強

学科も勉強しましたが、美術系の大学志望だったので、どちらかと言うと実技中心でした。

 

●現在

・作品ごとに必要な知識をコツコツと勉強する。

今が1番勉強してるかも・・・。

日常生活で困った事はありません。


 

と、こんな感じで、強制されない時の方が、自分で「やろう!」、「やらなきゃ!」とやる気を持って勉強できました。

 

しかし、だからと言って、講演会などで「このまま放っておいて本当に自分からやり始めるのでしょうか?」と質問された時には、"大丈夫です!安心して待っていてください!!"なんて、胸を張ってお答えできるわけではありません。

 

あくまで自分の場合、そうでしたってだけで・・・。

 

ただ、お知り合いの不登校やひきこもり経験者の方々にお話を聞くと、多くの方が同じように"自分で勉強をやろう!やらなきゃ!"と思って取り組む時期があったと言います。

 

僕は専門家?ではないので、はっきりとはわかりませんが、どんな人も成長過程で、そういう時期が訪れるのかもしれませんね。

 

だからこそ、焦りは禁物なのかも。

 

ひょっとしたら、本人の心には、まだ他のことが出来る余裕なんてないかもしれませんからね。

 

苦しい時に、さらに焦って色々詰め込もうとすると心がパンクしちゃうかもしれません。

 

まずはゆっくりして元気を充電するのが一番ですね!

 

 

※小学生〜中学生の義務教育期間の勉強は、集中すれば数ヶ月で学べる情報量だと言います。

そう思うと、ちょっと心が楽になりますね!

 

 

 

 

●不登校関係の棚園の著作はコチラ

 

 

小学校1年生~中学校3年生までの9年間の自身の不登校経験を基にした物語です。

”学校へ行けない・・・”その当時の気持ちを正直に丁寧に描きました。

 

 

 

”不登校のその後”がテーマ「学校へ行けない僕と9人の先生」の続編です。

”学校へ行く、行かない”だけじゃなくて、”大人になる”って、どういう事だろう?と自分自身考えながら描きました。

 

 

 

人生に「正解」なんてない。

不登校経験者の16名のエピソードを実際に取材をして漫画として描きました。