浪平さんのトライアルが始まり、
預かり中の福島被災猫ちゃんは2匹になりました。

トラちゃん (上) と、寅吉くん (下) です



今日は、トラちゃんのお話をしましょう。


キジシロのトラちゃんは、富岡町で保護され、その後、
「東北地震犬猫レスキュー.com」で、飼い主さんが見つかりました。

兄弟猫のクロちゃんと一緒に、目が開いたばかりで保護され、
ミルクで大切に育ててもらった子です。


「とらです。よろしくにゃ。」



飼い主のSさんは、借り上げ住宅の団地にお住まいで猫が飼えず、
そのうえ、娘さんのアレルギーが、東京に来てひどくなってしまった。
けれど、トラちゃんは家族の一員、簡単には手放すという決断はできません。


トラちゃんはエイズキャリア。預かり期間が長引きそうだったので、ストレス
を考えて、保護団体のシェルターから我が家に移動してきました。

トラちゃんは、ヒトの愛情を受けて育っているから、2年近くも無人の
被災地で過ごしたにもかかわらず、と~っても甘ったれ。
いつでもヒトのそばにいたいタイプのにゃんこさんです。



Sさんのご自宅は全壊、未だ帰宅困難地域に指定されたままです。
故郷を奪われ、家族の一員だったペットとも離ればなれ。
福島の復興はまだまだです。


ちょっぴり寄り眼で、キョトンとした表情がなんともおもしろい
トラちゃんの未来はどうなるのでしょうか・・・。