百万円と苦虫女 ★★☆
映画館で観ようと悩んで、やっぱりDVDで十分かなと思ってた作品。
蒼井優の演技はとてもよかった。
特に、苦虫を噛み潰した顔は、
観賞していてついつい「悪いこと言ってしまったかな…」的な
思いにさせてくれるほどリアルでした。
「静かで、日常で、だけど確かに外れている」
のような不思議感は上手に表現できていたのでは。
賛否両論があるとすれば、エンディングではないでしょうか。
「理想的ハッピーエンド or 実際的バッドエンド」
どちらを求めるかによって、満足度は違う気がする。
個人的には、後者(映画本編)が好みです。
全体的に好きでしたが、
弟のサイドストーリーとのからみが弱いのが気になりました。
弟ストーリーに時間をそんなにかけられないのは分かるけど、
入れるべきだったのか、もう少し工夫できただろうにと
考えてしまいました。
でも、総括すると、いい映画でした。
★2.5個分でどうぞ。
まほろ駅前多田便利軒 ★★★
三浦しをんさんの本を初めて読みました。
題名と表紙に惹かれて買いました。
表4のあらすじを見ると、なんと直木賞をとっているではありませんか!!
まあ、直木賞はともかく。
なかなか面白かった。
簡単に読めるところがいい。
便利屋という社会的地位の不安定さ。
それが、痛いほど分かるのは、フリーターをしていたからだろうか。
アルバイトをして過ごす日々を送ると、
いつ仕事がなくなるかといが不安が、心の端に居座ってしまう。
なんかあの頃の時間的自由と不安を思い出しました。
行天の失うもののない強さ(それは弱さなのだろうけど)が、
恐ろしかった。
なんとも不思議な生活を送る彼らだが、
物語の中とはいえ、
「うまくいくといいね」と願わずにいられない。
現在の誰しもにひそむ生活への不安を、
それとなくつついているのかもしれない。
だから、登場人物たちを応援したくなるのかも。
