今日は、あえて、過去の原稿から転用してみます。
3年前。
岸田内閣発足時に、わたくし自身が書いたものからです。
ちょうど今の時期にタイムリーではないかと思ったので、載せてみることにしました(^_^;)
ココから↓
今日は、「内閣総理大臣」は誰のために仕事をする?
ということで(;´∀`)
常識的に考えれば、「国民のため」に仕事をする。
これが至極当たり前の考え方です。
ただ、私はこう見るんですね。
では、100%、国民のために仕事をするのか…といえばそうではないだろうと。
さて、ここから今日の内容は、語弊がある部分も含みます。
著名人が書けば炎上するだろうという内容を書いてみますがね(^^;)
内閣総理大臣は、100%、国民のために仕事をすればいいか。
そうではないと、私は思っているんです。
日本の内閣総理大臣という役職は、当然ながら、「自分ひとり」だけでなれるはずがない役職です。
派閥なり、党内の推薦人20人が要る。
これがまず、最低条件です。
これすらないと、総裁選への立候補もできませんからね。
加えて、党内で支持してくれる議員を出来る限り多く発掘する。
これに多くの尽力が必要になります。
さらに加えて、一般人である、非議員の自民党員からの支持確保です。
これらの一定数の支持を得て、初めて「自民党総裁」として、当選ができるわけです。
では、その次の段階。
内閣総理大臣選出への、首班指名選挙です。
これは当然、総裁選で、他の候補者名を書いた議員も含めて一律で、岸田さんの名前を書くことになるわけです。
党議員全員に名前を書いてもらう。
党議拘束になっているものとはいえ、反発がある議員も少なくないかもしれません。
そんな反発を少しでも抑えていくために行うもの。
それが「内閣」というわけなんですよ(´-∀-`;)
派閥重視だ、重鎮議員だ、忖度だと必ず叩かれるこの人事なんですがね。
じゃあいざ、これらを一切無視して人事を行ったとしたなら?
「〇〇首相。派閥の意向以降一切無視で人事を断行」
これ。国民受けはいいんですよ。間違いなく。
だけど、これをやってしまうと、後が大変なんです。
つまり、党内で敵を多く作ってしまうということ。
実際、小泉純一郎内閣でこれをやったわけですがね。
あの時は、絶大な支持率があったからこそできたこと。
岸田さんのように、そこまで国民からの絶大な支持を得ているわけではない内閣の場合、党内融和を意識するのは当然だと思うんです。
だからこそ、派閥からは均衡に人事をする。
さらには、国民受けも狙い、老壮青、そして女性も含めて幅広く人事を行う必要があったわけです。
だけど、メディアの報道で「派閥均衡」「派閥に配慮して」なんて報道が流れれば、叩く人は必ず出てくるんですよ(;´∀`)
「国民のため」に仕事をするのは当然のことですが。
派閥にもきちんと配慮して、党内にできるだけ「敵」を作らないように、人事を進め、政権運営をしていく。
これが「長期政権」への第一歩となっていくわけなんです(~_~;)
世襲だなんだと叩く世論も当然あります。
「世襲」と「非世襲」でなにが違うのかと言えば。
「若い頃から親の政治生活を見てきた」「親の議員秘書をしてきた」
この違いなんだと思うんです。
「自分の政治理念だけで当選した」
こういう議員も当然います。
じゃあ皆さん。
どちらが「信頼の置ける議員(大臣)」ですか?
と、こうなってくるんです。
おそらく賛否両論だとは思うのですが、「世襲議員」が重用されるのは、こういう背景があるということも分かっていただきたいんです。
派閥の意向を一切聞かない。
大臣は、非世襲議員ばかり。
こういう内閣の方が当然「国民受け」はいいんでしょう。
だけど、それだけでは「政治」はできないということを。
重々ご理解いただきたい。
そういうことなんですよ。政治というものはね(;^ω^)
↑ココまで。
自民党総裁選出、さらには、内閣総理大臣選出の経緯が、少しでもご理解いただけましたら幸いです(;^_^A