今日の内容は、2020年5月の当時。
当時の『緊急事態宣言』中に、私自身が書いていた原稿を、現在に合わせて編集したものです。
では、ココから↓
昨今、"今の番組"より"過去の再放送のほうが面白い(楽しい)"という風潮が広がりつつあります。
このことに関しての私なりの"警鐘"という意味の内容です(;^_^A
再放送『神格化』への警鐘!!
今日び、バラエティーでもドラマでも…
「新作」の撮影ができず、ゴールデンタイムなのに「再放送」でつないでいる放送局も増えてきました。
過去の「名作」が再放送されるたび…
「こっちの方がいい(^^♪」
「なつかしすぎて死ぬ。もう毎週これでいいよ(^^)/」
なんてコメントが並ぶのも、もはや「日常」になりました。
この裏側に透けて見えるのは…
「今の番組はくだらない。昔の番組の方が視聴率とれるよ。」
というやつなんです。
定額動画サイトで「お金を払って」視聴するならまだしも…
「無料で見られる地上波放送」の再放送を「神格化」してしまうこと…
これはとっても"危険"なことだと思ったんですよ(-_-;)
まず、"新作"が撮影できないということは、関わっている制作会社、俳優さんなどなどの"たくさんの人たち"が働けていない、ということなんです。
舞台の上演中止が続いていて、有名、無名の舞台俳優さんたちが"無給"になってしまっていることも、社会問題化してきましたから。
先日、NHK「おはよう日本」のインタビューに答えていた、劇作家の平田オリザさん。
「文化を守るために寛容さを」と、訴えておられました。
「不要不急」の考え方は、本当に人それぞれなんですがね…
「音楽鑑賞」や「舞台鑑賞」に至るまでを「不要不急」と切り捨ててしまうことへの警鐘なんだと思ったんです。
「文化は、いちばん目先の利益が出ないもので、100年後、200年後への投資ですから、そういうものを大事にする社会になればいいなと思います。」平田オリザさん
こんなTweet(現POST )も見つけました。
「大河&朝ドラの休止にガッカリする人達 →3割 大河&朝ドラの再放送に期待を抱く人達 →4割 グッディ&バイキング&ミヤネ屋の休止かと思って喜んじゃった人達 →10割 グッディ&バイキング&ミヤネ屋の休止を切なる想いで願う人達 →10割」
後半は、ワイドショー批判への「イチ意見」なので別として。
前半2つのところです。
実際、「再放送してほしい作品」なんていうのも、「朝ドラ」、「大河ドラマ」に限らず、様々なものが挙げられていて、そのひとつひとつに皆さんそれぞれの「懐かしい思い」があるんだ思うんです。
ただ、これだけは言っておきたいこと。
地上波が「無料視聴」できるのは、「スポンサー」があってのこと。
バラエティーもドラマも同じく「広告会社」があって、「制作会社」があって、俳優さんたちにお金が入ってきて、「経済」が回っていく、というサイクルなんです。
「再放送」は、テレビ局にとって「場つなぎ」のための「苦渋の選択」であり、あまりに「神格化」してしまうがために、「新作の〇〇なんかより、過去の名作をもっと放送してほしい」と地上波のテレビ局に望んでしまうことは、結果的に、自分たちの首を絞めることになる、と考えていただきたいんです。
「視聴率が取れる」=「テレビ局が儲かる」というのは一理あるのですが、それはあくまでひとつの手段にすぎず。
「(バラエティーもドラマも)新作の撮影ができる」=「演者(えんじゃ)さんである、タレントさんや俳優さんの稼ぎになる」ということを、よくよくご理解いただきたい、ということなんです。
「なにかが無料でできる」
これは街中でティッシュをもらったりもそう。
デパートの試食コーナーもそう。
サンプルをもらったりもそう。
無料のフリーペーパーをもらったりもそう。
スポーツジムやカルチャースクールが一定期間、無料で体験できるのもそう。
「なにかが無料でできる」というのは、「誰かがお金を払ってくれている」から「ことが実現できている」ということを、必ず頭の片隅に置いておいてほしいのです。
本題の、「再放送」の話題からだいぶそれてしまいましたがね(;^_^A
せめて、これを読まれた方は、上記のこと。よく覚えておいていただければ幸いです。
「再放送」の乱発は、結果的に経済を止めてしまうということをね(;^ω^)