政治家なんて、悪いヤツばっかり。

と思いがちなのはなぜなのか。

一口に"議員"といっても、市町村長の議会議員。都道府県の議会議員。そして国会議員と。

その数…

2020年時点で、日本の地方議会は1788。地方議員数は3万2000以上であるとされています。

そして、国会議員数は…

衆議院議員465名。

参議院議員248名の、713名となっています。

まあ、一口に、713名と言えば、多すぎ、もっと減らすべきだという声が出てくるのが必然なんでしょうと。

ただ…厳密にいえば…

少ないくらいなんです。この議員数は。

そうでなければ、一票の格差訴訟なんて、起こされるはずがないんですから(;^_^A

つまり、人口の少ない選挙区を合区にして、1人選出とかしているものの…

それでも、都会の人口の多い選挙区とは比にならないわけなんですよ(;・∀・)

だって、1万人の選挙区で1人選出する選挙区があるとするなら…

百万人の選挙区であれば、100人選出しなければいけないわけなんです。本当はね( ̄▽ ̄;)

でも、それはできないし、できるわけもない。

だからこそ、1万人の選挙区と、2万人の選挙区とで、3万人の合区として、1人選出とする選挙区を、無理やり作っているわけですよ(^▽^;)

それでも、本来なら、百万人の選挙区を100人選出しなければならないルールにのっとれば…

数字としては、0.01程度の変化に過ぎないわけなんですが…

それがやっとなわけで(;´∀`)

そんな、ある意味血のにじむような努力をしていても…

裁判所からは、違憲判決を出されてしまうというね(^^;)

なので、あえて統計のデータを無視した数字を出しますが。

過疎地の選挙区で1人選出とするなら…

大都会は、仮に、100人程度の選出でなければ、一票の格差は解消するはずもないということなんです。

だから、一票の格差訴訟と、国会議員の定数を減らすべき、というのは、ある意味矛盾したことなんですよ(;^ω^)

「地方の過疎地域の一票の格差を正すために、都会の選出は100人程度にすべきだ」
こんなことを言っている人はいないわけなので(;´・ω・)

国会議員の定数が713名いて。

多すぎ。減らすべきだと、ネット民は、一口に言うわけですよ。

では、自分の選挙区の国会議員を減らすべき、と考えるかと言えば…

「それは違う」となるはずなんです。

で、地方議員、国会議員がこれだけいて…

ようやく本題です(;^ω^)

政治家なんて、悪いヤツばっかり

なぜ、そう思い込んでしまうのか。

コレ。答えは簡単なんです。

たとえば、とある地方議員がいたとします。
※モデルはいません。Sheepの妄想で書いています。

議員歴30年以上。その自治体では誰もが知る「いいセンセイ」です。

その議員が毎日のように、とある福祉施設で老人をサポートしているとします。

ただ、これが全国ニュースになるかというと…

地元のローカルニュースの特集でひっそりと、「○○議員。今日も○○老人ホームをサポート。」なんていうニュースが流れるくらいかもしれません。

では、ひとたびこの議員が「事件」を起こしたらどうなるか…

言わずもがな。全国ニュースで取り上げられ、事の次第によってはワイドショーで毎日のように取り上げられることになり、ネット上でも…

「あんな議員はすぐクビにしろ」
「退職金なんてあげる必要なし」

なんて声が並ぶわけです。

言いたいことは分かってもらえましたかね。

どんなに功績を上げた人間であっても、事件を起こせばそれが全て水泡に帰す…

『政治家なんて、悪いヤツばっかり』

そう思ってしまうのは、日々のニュースで政治家のスキャンダルしか目にしないからということ。

国会議員もそう。地方議員もそう。

はっきりいって、真面目にコツコツ頑張っている議員さんのほうが、ほとんどなはずですし、金持ち、資産家の議員さんだって、ごくごく一部なわけですよ。

生活費をやりくりしたり、育児との両立に奔走したりしている議員さんだっているんです。

でも、こういう政治家の一面って、本当に、ごくごくたまにやる特集番組でしか放送されないわけです。

日々の全国ニュースで、○○議員が今日も△△老人ホームに寄付しました。なんてニュースを報道するわけがなく…

○○議員が長年企業から一千万円裏金をもらっていた。なんてニュースのほうが、よほど報道する価値があるわけですし、だからこそ…

【政治家なんて、悪いヤツばっかり】

につながってしまうわけなんですからね(-_-;)

悲しいことに(;^ω^)

ただ、これを有名人がブログで書いてしまえば…

「犯罪者を許せというのか」

と、炎上するのは目に見えていることですから。

一口に、自民党議員とかって、ひとくくりにして、みんな悪いヤツばっかりなんて一言で言ってしまいがちですけど…

真面目に頑張って、地元有権者のために日々奔走している議員さんのほうが大半だということを、もう少し理解していただきたい。

というのが、わたくしの今日伝えたかったことなのですよ、とね(^^;)