果たして、【横綱空位】は、起きてしまうのか…

横綱空位という、聞き慣れないワードだと思いますが。

横綱が引退して、ひとりも横綱がいなくなってしまう状態のことを指します。

40代以上の方であれば、ご記憶にありますでしょうか。

この、最後の【横綱空位】というのが…

平成の空位時代として知られる、1992年、平成4年5月(7月)~1993年、平成5年1月(北勝海引退から曙昇進まで)が、最後となっています。
※1992年5月場所で引退のため、番付上、北勝海が在籍し、7月場所から不在に。

ここから31年。

実に、4横綱が隆盛を誇った時代さえありました。

横綱が不在になることも、横綱が5人以上になることも、特に不適切という決まりはないものの、過去、横綱が5人同時に在籍した例は、今まで一度なかったわけです。

1993年1月場所で、曙が昇進して、ようやく横綱が復活。

以後、貴乃花、若乃花、武蔵丸と昇進し、4横綱時代が到来しました。

2000年3月場所で若乃花が引退し、3横綱に。

2001年1月場所で曙が引退し、2横綱に。

そして、2003年5月場所で貴乃花が引退し、武蔵丸だけとなり…

2003年3月場所で朝青龍が昇進し、2横綱になりました。

ちなみに、貴乃花×朝青龍戦は、2回実現し、貴乃花の2戦2勝でした。

貴乃花は横綱末期。朝青龍は、ぐんぐん力をつけていく中での対戦でしたが、熱戦の末、敗れ、花道で朝青龍が、思いっきり捨て台詞を吐くシーンが、YouTubeでも見られると思います(;^ω^)

そして、2003年11月場所で武蔵丸が引退し、朝青龍だけとなりました。

しばらく"ひとり横綱"が続き…

2007年7月場所で白鵬が昇進し、2横綱になりました。

【青白時代】とも称され、大いに相撲界を盛り上げてくれましたが…

2010年1月場所で、不祥事により、朝青龍が引退してしまったわけです(~_~;)

この、歴史的熱戦の対戦成績が…

朝青龍の12勝13敗でした。
※ただし、優勝決定戦で、白鵬に3勝1敗しています。

2000年代後期から、2010年代にかけて。

インターネットの掲示板や、SNSの普及もあって、ネット上の書き込みも増加。

「大相撲はもうモンゴルのものなのか…」
といった趣旨の書き込みが激増していきました(;^_^A

『大相撲は日本人のもの。外国人はしょせんよそ者に過ぎない。』
この意見を持つ人は、今も昔も変わりません。

これは、NHKの報道でも感じることです。

日本人力士の昇進、取り組みは大々的に伝えていて、外国人力士の昇進、取り組みは後手に回る、というのも多かったんです(^^;)

白鵬の絶頂期であった2010年。

結果として【63連勝】で止まったわけですが。

破竹の勢いは、誰もが目を見張るものがありました。

ただ、個人的な感覚としては…

これでついに、双葉山の記録を抜くぞ~ガンバレ~

よりもはるかに…

なんでモンゴル人なんかに、大横綱双葉山の記録を抜かされるんだ。さっさと負けろ~

という声が多かったのは、事実だと思いましたから(-_-;)

結果として、日本人力士の稀勢の里が63連勝で止めた記録でしたがね。

白鵬が日本人力士なら、間違いなく、双葉山の記録を抜いていたであろうと。

今でも確信していますから(;^ω^)

2012年11月場所で日馬富士が昇進、2横綱に。

2014年5月場所で鶴竜が昇進し、3横綱に。

そして、2017年3月場所で稀勢の里が昇進し、4横綱時代が到来しました。

この当時で実に、17年ぶりでした。

横綱としては短命に終わった稀勢の里でしたが…

NHKでの報道は、まるで別格でした(^▽^;)

日本人横綱として、徹底的に持ち上げたんですよ~(;^ω^)

等身大パネルまで作って、日々、星数を大々的に報道したわけです(;´・ω・)

モンゴル人横綱では、ここまでやらなかったわけですからね~(;´∀`)

勝っても負けても、まずは稀勢の里の星数を報道する。

だけど、ひとたび、休場すると…

思い出したかのように、モンゴル人横綱の報道を、とってつけたかのように報道すると。

本当にこんな感じでしたから( ̄▽ ̄;)

相撲協会としては、なんとしても、横綱空位は避けたい。

白鵬が休場を繰り返し、優勝。休場を繰り返し優勝という状態になった時は…

「勝つためなら何でもするのか」
「いい加減引退しろ」
のバッシングも目立ってきましたしね(~_~;)

ついに、横綱空位になるか…

と、誰もが思ったタイミング。

2021年7月場所。

結びの一番で、横綱白鵬×大関照ノ富士が対戦。

結果は白鵬の全勝優勝でしたが、照ノ富士も14勝1敗で、横綱昇進。

2021年9月場所。

照ノ富士が横綱に昇進。

白鵬は、宮城野部屋のコロナ感染発覚により、白鵬以下、部屋一門が休場を余儀なくされ、それで白鵬は引退しました。

あれから2年半。

相撲協会としては、貴景勝を、なんとしてでも横綱昇進させたかった意図は見えていました。

だ、優勝できても、翌場所、準優勝にすら届かない。

ましてや勝ち越しギリギリだったり、途中休場を繰り返したりしてしまっている現実。

さあ、照ノ富士が満身創痍の中、おそらく本気で、来場所かそれ以降での10回目の優勝を期に、引退を決めるでしょう。

横綱空位か。4大関の誰かの昇進が先か。

今はそんな状況だということなんです(^▽^;)

貴景勝はもうムリ。
霧島は、パッとしないところがある。
豊昇龍も、波があるしな~と。
琴ノ若は、力をつけているものの、まだ横綱には届かないものを感じる。

さあさあ、どうなる大相撲~(;´∀`)