(・3・)オスィ~ | (*-゛-)ウーミュ・・ただいま検討中w
一昨日の劇☆

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スプーキーズ
『新・八犬伝』
@シアターモリエール

おなじみ、小坂逸の率いるスプーキーズの新作

あらすじから(Corichさん、いつもありがとうw)
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仁義八行の文字が刻まれた八つの玉。
その玉をもつ八人の剣士は「八犬士」と呼ばれ、邪悪を封じ世に平和をもたらした。
時は過ぎ平和の世になるとそれはただの伝説になった・・・
そんな平和な時代に人ならざるモノ「鬼」が現れた。
鬼退治の任務を任されたのは八犬士の子孫達。
が、彼らは何の力もなく玉も持たないただの若造達である。
鬼退治は国を揺るがす大事件に発展し、しかも鬼に太刀打ちできるのは仁義八行の玉をもった伝説の八犬士だけ。その八犬士は・・・爺、婆になっていた!?ど うする俺達!!!

スプーキーズ流に熱く・面白くアクション満載でお贈りする時代劇。
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スプーキーズは既に自分のマストアイテムなので、演る!というだけで観てしまうw

まぁ、作品によりスッゲー!てのもあったし、(´ε`;)ウーン…?ってのも中にはあるけど、共通するのは小坂逸の作る笑いと、彼の作品、ひいては彼の中に流れる熱いモノを楽しみにしているということ。

ちょっと観る前の話をすると、今回の詳細が出てまず驚いたのは、キャスト34名!!

エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?、モリエールで?

にゃまが認識している小坂の特徴としては、登場人物のキャラ設定、描写が丁寧かつ絶妙なことがあげられます。

彼の劇の登場人物は、メインかどうかに関係なく、非常に魅力的でリアルだ。ストーリー以前に、しっかりしたプロットを感じる作家の一人です。

だからこそ余計に心配になりましたw。34名もの多数をこれまでのように描けるんだろうか?という(勝手な)心配w

普段、先入観を持たないために、観劇の前にはCorichなどの「観てきた」コメントの類は見ないのですが、今作の☆獲得が、彼らにしては予想外に低調だった(といっても、☆×3くらいだから平均なのですがw)ので、アレ?と思い、年間ににゃまの3~4倍もの本数を観るというCorich有名人なコメンテイターの「観てきた」コメントを複数読んでから、臨んみました( ゚∀゚;)タラー

観終わって、Corichお歴々のレビューも納得がいきましたw

いや、最終的には悪くはないのです。

もっと言ってしまうと、惜しい! というのが近いかもしれません。

惜しいというのは、「より多くの人に楽しんでもらう」という観点からです。

とにかくストーリーが壮大です。

下敷きにしている「南総里見八犬伝」自体が、数十年に渡って刊行された超大作であることからも、止むを得ない部分もあります。

そんな大作をベースに、小坂が作る世界をさらに注ぎ込むわけなので、盛りだくさんてんこ盛りとなるのは必然。

そうなると、2時間というの制約で紡ぐ物語は、エピソードを絞ってシンプルで深い作品にするか、エピソードはそのままに浅い作品にするかの選択が考えられますが、小坂はどちらでもなく別の選択肢を採ったように感じました。

それは、エピソードも絞らず深さも追求するという、ある種理想的な選択肢。

しかし、それにはあまりに厳しい「時間的制約がなければ」、と付け加えることを忘れることはできません。

今回は、ちょっぴり複雑なストーリーを理解させることに腐心した結果、彼の特徴であるプロットの巧みさが伝わりにくかったように感じました。

プロットがいつもよりヘボイというわけでは決してありません。小坂のプロットは今回もよくできていると思います。

ただ、ストーリー展開が忙しく、プロットの良さがなかなか伝わってこない。

終盤、八犬士の抱える心の傷が明らかになることで、やっと一気にあふれ出し、小坂らしい熱い言霊も光を帯びてきます。。。。が、ここまでがちょっと(いや、かなりw)長いのです。

たぶん、そこまで我慢できないお客は、当に置き去りにされているか、ストーリー追うのを放棄してしまうかもしれない。

そう言う意味で惜しい!というのが感想です。

話は面白いし、さすがスプーキーズなのだが、もっとスリムに判りやすくしたら、彼らの最高のエンターテイメント傑作だった(と、勝手に思っているがw)、伝説の『SPY』にも匹敵しうる作品に仕上がったかもしれない。

またいつか再演の可能性もあると思うので期待したい。


あと、小坂さんの笑いを楽しみに行った方は、ちょっと食い足りないwかもしれません。

というのは、小坂ギャグはいつも通り随所に織り込まれているのですが、ことごとくスベル(個人の感想w)

今回、小坂本人はギャグを封印?というか限りなく控えめで、小坂のギャグは他のキャストに振られていて、他の役者が発することとなっている。

そこで、やはり小坂の演るようにはうまくヒットしないwww

というか、簡単にするハズがない。それは小坂の類稀なる巧みの技であるからw

しかし、これは小坂が次代の若手を育てるためには、必要なプロセスだとにゃまは評価しています。

いつまでも小坂一人の強力な笑いの腕力で持っていくのではなく、小坂の引き出しを他の役者にも伝承していこうという風に見えました。

なので、出演陣は、小坂の笑いを盗めるように精進してほしいです。

決して簡単には盗めないけど、もし盗めたら、それはとてつもない武器になるだろうから。

役者にまったく触れなかったけどw、おなじみさん、そうでない方いろいろでしたが、良い人、ちょっと演技に違和感がある人、上に長々書いた理由でちょっと活かされなかった人達w、いろいろでした。

子役ちゃん達は頑張っていて微笑ましかったなw。