時間堂
『月並みなはなし』
@座・高円寺2
以前より気になっていたカンパニーを初見。
主宰、注目の演出家、黒澤世莉の率いる団体。
今回は脚本も。
三度目の再演とのこと。
どーして黒澤世莉が気になっていたかといえば、にゃまのマストな作演出家がその実力を認めていたというのがイチバンの理由
そして、それを裏付けるかのように、時間堂には、にゃまが好きな役者さんもしばしばキャスティングされていました。
ところが、去年は何度かチャンスがあったにもかかわらず、タイミングや諸事情でドタキャンしてしまったりと、なかなか観られずにいました。
それでは恒例?w、あらすじを演劇ポータルサイト、Corichさんから拝借( ゚∀゚;)タラー
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[ものがたり]
今より少し未来の秋の昼下がり、地球の温暖化が進み、
ひ とが月への移民をはじめたころの話。郊外のとあるレストランの、テラスのある一室では、移民候補者たちの残念会が催されていた。厳しい選考試験の中で最終 選考まで残った優秀なひとびとだが、結果は落選。の、はずだった。けれど、管理官と呼ばれるひとの一言によって、状況は一変する。
「補欠がでたので、一名の代表者を選んでください。制限時間は60分」
信頼しあい、助け合ってきた仲間たち。
だからこそ一人は月へと送ろうと、お互いを労りあい、傷つけあいながら話しあう。恋人たちは、月と地球の距離をおそれ、気持ちがすれ違っていく。
時間堂がお贈りする「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」
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そうそう、劇のはなしの前に横道ですがw、今回の公演、JAXA(宇宙航空研究開発機構)がまたまた後援してましたよ > ハヤカワさんw
昨年秋も宇宙食堂という団体の劇に後援してたし、JAXAには舞台芸術の振興に熱心な方でもいらっしゃるのでしょうか?w
ま、宇宙関連ネタというしばりは前提みたいですがww
さて、本題に戻します( ゚∀゚;)タラー
作品紹介の最後の一行
>時間堂がお贈りする「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」
観終わって納得しましたw
ストーリーはいたくシンプルです。作品紹介に書かれている通り、月移住者の補欠候補を決めるだけ。
ただそれだけ。
某演劇ポータルの感想コメントに、かなりの数を観られる有名な観劇ファンの方の感想には(´・ω・`)ガッカリ・・・でした。「どうでもいいはなし。自分には軽すぎた。」と、わけ知り顔な感想。
あー。。。かわいそうにw
その方は感じ取れなかったんだ
この作品のすばらしさを。
このシンプルなストーリーにこめられた、登場人物個々の想いを。その深さを。
そして、それを見事に体現してウソのない芝居を魅せる優れた役者達を。
ま、感じ方はみな違うから仕方ないというか、感想が分かれるのは当たり前だけど。。。
登場人物個々の月への想い、候補者同士の人間関係、思いやり。
何気ないことば(台詞)の中に、配役の設定にこめられた実に深い想いがこめられていました。
時間堂、期待通りのただものではない感でした。