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◎いつかの劇☆彡
DULL-COLORED POP
『プルーフ/証明』
@サンモールスタジオ
無期限活動休止前の海外原作2作品の翻訳公演のひとつ
あらすじを引用
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シカゴのとある寒い冬、天才数学者・ロバートは、彼にとって2度目の世紀の大発見である偉大な「証明」をノートに書き続けていた。それほどの「証明」を、彼は誰にも見せようとしなかったし、誰もそれを見ようともしなかった。なぜなら彼は、気が狂っていたから。
やがてロバートは亡くなり、103冊の無意味なノートと、たった1人で彼の身の回りの世話をしていた次女・キャサリンだけが残された。廃人同然に失意の底
に沈んでいたキャサリンだったが、遺稿の整理に訪れた若い数学者・ハルと、ノートの持ち出しを巡って激しく争う。父の書斎をそのままにしておきたいキャサ
リンと、埋もれているかもしれない新たな業績を発掘したいハル。そして、キャサリンをニューヨークへ引き取ろうとする姉・クレア。
	  やがてキャサリンは、彼女にとって最も重要な1冊のノートを父の書斎から持ち出し、ハルに託す。なぜなら彼女は、……。
	
原作は、オフブロードウェイで人気を博し、ブロードウェイへ駆け上がり、全米公演、トニー賞、ピュリッツァー賞などの各賞を受賞した作品だそうである。
なので、話が面白いのは言うまでもないといった感じw
しかし、DCPOP主宰、谷賢一氏自身による翻訳、演出というのが、一層今回の舞台のクオリティを上げていると思う。ま、谷氏を神のように崇めているにゃまの独り言なので、話半分で聞いてもらって結構ですがw
あ。。。谷氏は悪魔だったか?(←なんのこっちゃw 笑える人だけ笑ってくださいw)
休憩を挟んだ2時間半、4人のガッツリ会話劇
本、訳の面白さを引き立てているのは、やはりなんと言ってもキャストの俳優力だろうと思う。
DCPOPの3本柱の1本を担ぐ怨念系?w、情念の女優、清水那保の演技。
開場から暫くして、客入れ中の舞台の上でただ一人、セットの椅子に膝を抱えて座り、テーブルに突っ伏し、客席のほうを睨みつけるような、恨みがましいような眼、すっぽりと頭から被ったパーカーのフード越しに覗く暗闇に光る彼女の瞳、その力強さに圧倒され、始まる前から期待が高まる。結果、期待通り、期待以上の那保ちゃんの演技にお腹いぱーいでした。
客演の俳優陣もみごとだった。
初めて拝見した、木下祐子さん、天性なのか計算されつくしているのか、そのユーモアのセンスと、一転してシリアスなお芝居も、見事!こういうプロフェッショナルな芝居を、間近で観られるというのは至福です。
中田顕史郎さん、こちらも初めてでしたが、素晴らしい芝居でした。
今回の役者さん皆さん、今後とも追いたい役者さんですね。
千秋楽、いつまでも鳴り止まない拍手と、カーテンコール。那保ちゃんの涙も印象的でした。