(2023.8にnoteに書いた記事を、こちらに情報集積すべく引っ越し&修正したものですが、普遍的な内容ですので★)
(ウガンダ国立野生生物教育センターのチンパンジーさんにさとうきびを渡させてもらった時の写真)
「保全教育」とは「動物さんとの共生の意識と行動」を育てることです★
人を育てる作業ですから、そこで使う言葉が超重要になってきます♪
「動物さんを下に見る意識を育ててしまう言葉」ではなく、「シェアピ(動物さんとの幸せ共有体験=共生・共感・敬愛の想いを育むこと)につながる言葉」を★
と、ずっと伝え続けてきて、最悪の逆教育言葉のひとつである「エサ」と「エサやり」は、園館の発信においては減りつつあります♪
が、新聞やテレビなどではまだまだ普通に目にするので、「こりゃダメだ。なんとかしないと」と最近ますます思っていて・・・
昨日、昼ごはんを食べつつ真剣に「代替語」を考え続け、かなり気に入ったものを思いつきました♪
そもそも「エサやり」とは、動物さんにごはんを渡すこと。
「与える」は上から目線なのでNG。
別の言い方は「供与」・・・「供」のほうを使えば?!
ということで「供食」を思いつき、調べたところ、すでに使われている実在の言葉で、なおよし♪
さらに考えて、「渡す」に戻って・・・「渡食(としょく)」!★
短くていい!なんせ「エサやり」が短くて分かりやすいことで超手強いので、これに取って代わるには同じかそれ以上に「短くて分かりやすい」ことが必要です★
惜しむらくは画数が倍になってしまうので(大問題^^;)、作業記録を書く時は「トショク」とカタカナで書くと「エサやり」と同じ10画です!(≧▽≦)
しかも、「渡食」は既存しない言葉のようなので、園館が定着させれば「動物さん用」というイメージになります♪
本当は、人用の言葉と同じでいいと考えているので、「供食」や「給食」や「配食」でいいのですが・・・
記事などで「動物さんの話をしている」とすぐに分かることが「エサやり」の強みのひとつだと思われたので、ならば動物さん用のイメージで新しい言葉を♪
「渡食」は、作業や記事や論文など用の共通語として定着すればいいと思います♪
そのこと自体も大事な保全教育です★
今は基本的に「エサやり」と書かれるので(-_-;)。
各現場での名称は、オリジナルなものを付ければ♪
そしてその説明に「渡食体験」と付ければ、何のイベントかすぐ分かるし(これも大事)♪
例えば私は今は「ごはんどうぞ」と言っていますので、「渡食体験・ごはんどうぞ」♪
ということで、「給餌」は「供食」にして(「給食」「配食」でもいいし)、「エサやり」は「渡食」や「供食」に★
(そして、「エサ」は「フード」や「食べ物」などに★)
「自動給餌機」も、私は「自動配食機」と表記していましたが、「供食機」でも違和感ないですね♪
そう変える、気持ちや考えや実践が大事なんです★
「動物さんを下に見る意識を育てないようにする」「人と同じ言葉で良いという感覚を育てる」ことが園館の重大任務ですので★
ただ、繰り返しになりますが、「動物さん用」とすぐ分かる利点も多そうなので、「渡食」でもいいかなと♪
そしてもちろん、「なぜ渡食や供食に変えるのか?(園館のメインの任務は保全教育だから)」という説明も必須かつ有効で、それ自体も保全教育になります★
タイトル写真は、自分が渡食体験をしている写真がほぼないので、ウガンダ国立野生生物教育センター(UWEC。通称エンテベ動物園)の非公開ゾーンで暮らしてくれているチンパンジーさんたちに、サトウキビを渡させてもらった時のもの(2013年)♪

隠さず言えば(これ大事)、渡すと言っても投げるしかないので(水堀があるので)、「食べ物を投げるなんて、本当に動物さんへの敬愛や共生の想いを育てることにつながるのか?」と自分で突っ込みたくなりますが、この時はなりましたよ♪
考えられる理由としては、飼育員さんがどのチンパンジーさんに届くといいかを教えてくれるので、そのチンパンジーさんが取れるように、想いを込めて超真剣に投げたから♪
それに、他のチンパンジーさんが食べたとしても、そのチンパンジーさんとのつながりが少しでも生まれたようで、やっぱりうれしいし♪
・・・と思い返しただけでも渡食体験の威力を感じます♪
もちろん、動物さんの心身の健康を最重要視した上での渡食体験であることが大前提ですが★
あと、お宅の木々がよさげです♪
では皆さん、明日から「渡食」で!★