『猫が食べると危ない食品・植物・家の中図鑑 誤食と中毒からあなたの猫を守るために』
監修:服部幸(東京猫医療センター院長)・構成:ねこねっこ
ねこねっこ 2021年 ¥2020+税
危ないものだらけ
ネコさんにとって危ないものが多いのは知っていましたが、主催しているシェアピ・トークでこちらの本を教えていただいたので、すぐに買って改めて確認・・・したところ、ますますもって本当に危険だらけで青ざめます。
改めてそう認識できただけでも一読の甲斐がありました♪
ですので、ネコさんと暮らしている家庭には必須ですし、「ネコさんのいるおうちに植物をプレゼントしないほうがよさそう」などのいろんな判断の参考にもなるので、なんなら全人類に読んでほしい♪
シェアピ(動物さんとの幸せ共有体験)も、動物さんの安全が基盤中の基盤になりますので♪
もちろん園館も必携
園館(動物園水族館等動物施設)にもネコ科動物さんは暮らしてくれているので。
特に身近な植物で危険なものとしてユリやアジサイがあります。
ユリはそれを入れた花瓶の水を飲むだけでも死亡する可能性があります。
この本でも「危険度MAX」「猫にとって最も危険な植物」とあります。
なのにとある園のネコ科動物さん宅にユリが生えていたので、すぐに抜くように伝えたのですが、対処してもらえず(その後も確認したところ、「除去していない」とのことですが無くなっていました。枯れた?)。
今まで大丈夫だったから放置したのでしょうが、今後も大丈夫とは限りませんし、事故が起きてから悔やむなんてことは無くしたいですし、そもそも危険因子は100%除去を目指すのが最善策です。
アジサイも毒性があるので、推されまくる季節が来るとネコさんを愛する者にとっては不安満載の日々です(メディアやネットにアジサイの写真があふれるのも心臓に悪く、辛い季節です)。

事故予防について
園館や家庭などあらゆる動物さんの状況をよくして人も楽しく実利を得るために私がオススメしている「シェアピ」(動物さんとの幸せ共有体験。詳細は下部)は、「事故を起こさない」ことを大前提としています。
動物さんと人と自分のために行動して楽しむ保全教育・保全活動・エンタメですので、「無事故」が絶対条件になるからです。
取材やアドバイスで園館に伺う際も、自分に最も課しているのは「事故を起こさないこと」です。
これまで国内外の園館のバックヤードに入らせて頂いている=動物さんの近くに行くことが何度もありますが、1回も事故を起こしていません。
動物さんの近くに行く時こそ、「絶対に動物さんの手などが届かない位置をキープする」ことを心がけているので、「本当は動物さんが好きじゃないのでは?」と思われるくらい距離を取っています(そりゃほんとは近くでお会いしたいけどグッとこらえて!)。
そして、事故につながりそうな要因はないか、常に警戒しています。
それくらい、事故に対する徹底した警戒心と、因子除去の行動力があってこそ、動物さんとの幸せな関係づくりが始められると思いますので、読みやすいこの本をとっかかりとして、情報蓄積に励むことをオススメします♪
ちなみに
この本を活用する際のちょこっとアドバイスですが、巻末のインデックスが少し素人感覚と違う感じで、例えばジャガイモとトマトは「食品」ではなく「植物」の中にあります(アボカドは食品のほうなのですが)。
まぁ、インデックス自体が少なく全部見ても大した手間じゃないので、カテゴリーにこだわらずに探してみてください。
★シェアピ
=シェア・ザ・ハピネス・ウイズ・アニマルズ
=動物さんとの幸せ共有体験
=動物福祉向上の取り組み+その説明+それへの参加 (基盤は「動物本位」+「向こう側を考える」)
=楽しい保全活動&楽しい保全教育
=園館の任務かつ存在意義かつ集客コンテンツかつモチベアップ要素
=個人でも仕事や暮らしの各所で楽しめる
=新しいエンタメコンテンツ
=これを楽しむ人が増えることで動物さんの状況を変えるためのもの♪
→それを創るのがシェアピ・クリエイター(投稿者つまき♪)
→飼育員さんもシェアピ・クリエイター
→シェアピを楽しむ人はシェアピスト
◎「シェアピ」と「シェアピスト」と「シェアピ・クリエイター」と「仕事や生活や遊びにシェアピをちょい足し」を増やして、動物さんの状況を変えることがライフワークです♪