読めばわかるアスペ育児奮闘記 -16ページ目

3・11

もうすぐあの大震災から7ヶ月も経つんですね。


あの日、あったことを日記にしてみます。



私は日ごろから地震などの災害に対しての心構えがあったほうだと思います。


3・11以前から、バッグにはその季節ごとの衣類を詰め、

非常食も賞味期限を気にしながら詰め替えつつ、

使い捨てのウェットティッシュや汗拭きなども詰めて、

もしもの時にはこうして・・と考えてみることもしていました。


だって日中子供を連れて逃げられるのは私だけしかいないですから。


もしその季節が冬だったら、まずはコート類を持って荷物を詰めたカバンを持って玄関に走ろう、と

常日頃から考えていました。


でもまさか本当に地震でそれらの考えや荷物が必要になる日が来るとは思ってなかったし、

しかもあれは言い過ぎではなく本当に、「想像をはるかに超えた恐怖体験」でもありました。




あの日、私は子供たちに留守番させて30分ほど本屋に買い物に行っていました。


たんくんの好きそうな本があったので買いに行ってきたのです。


「かがくの絵本」です。


前日に震度4の地震があった事で(あとからそれが前地震だったと知る事になる)、

たんくんは地震の仕組みに興味があったのです。


そこで地震やいろいろな不思議について書かれた本を買ってきました。


帰ってすぐ、私はジャケットを着たままたんくんに本を見せてあげました。


「ほら、これが地震の仕組みだよ!

 こうやってプレートが下に入り込んで地震が起きるんだって~」


と読んであげていました。


たんくんに本を渡して私はジャケットを脱ごうと歩きだしました。


脱ぐときに冷蔵庫の角にジャケットのポケットに入れていた携帯をぶつけました。


すると携帯が今まで聞いたことのない音を出したので、私は壊してしまったと思いすぐに携帯を取り出して見ました。


画面には、「緊急地震速報 宮城沖で地震発生 強い揺れに備えてください」


(今日記に書くためにその日のエリアメールを見直しただけで心臓がバクバクで恐怖がよみがえります。)


私は子供たちに「地震くるんだってー、玄関に行ってね」


と、怖がらせないようにあせらせないように平然と声をかけました。


事実、私もそのときはそれほどあせってはいませんでした。


玄関に誘導していると徐々に大きな揺れが襲ってきました。


子供を玄関に誘導しつつ、玄関そばに置いてあった非常時の荷物と、子供のスノージャンパーを手に取りました。


玄関のドアを開けて手で抑え、退路も確保しました。


子供が靴をはいている間に揺れは立っていられないほどになっていました。


子供は恐怖で泣き出し、


私たちがさっきまで居た部屋や台所からは「ガシャンガシャン」と大きな音が鳴っていました。



地震を表現する言葉は普通「ゆらゆら」でしょうか。


しかし子供が後に語った表現は「ドンドン」でした。


実際あの揺れは「ゆらゆら」ではなく、「ドンドン」と大きな音が鳴っていました。



早くここから立ち去らないと危ない!


家から出ないと!



と思っても、泣き叫ぶ子供二人を抱えてこの揺れの中外に出るのは不可能に思えました。


うちは4階建ての集合住宅で、とても古いです。


「倒壊する」と本気で思いました。


長い長い揺れが続きました。


一瞬でもあんな揺れヤバイのに後の発表では1分?2分?とにかく長かったようですね。


その間、玄関にあるものが倒れて子供がつぶれないように、抑えながら揺れに耐えていました。


すると上階に住む若い男性が降りてきて、玄関で泣き叫ぶ子供とただ立っているだけの私を見て


「外に逃げないんですか!?」と声をかけてくれました。


私は「子供二人連れて逃げれないんです!」と言いました。


すると男性はたんくんを抱きかかえ、外へ脱出してくれました。


私は残ったちゃーちゃんを抱き、荷物を肩にかけ脱出しました。



外に出ると、木や電線も大きく揺れ、まだ揺れが治まっていない事が目に見えました。


しかし徐々に治まってきました。


たんくんとちゃーちゃんにスノージャンパーを着せようとすると、二人とも明らかに震えていました。


私は怖がらせまいと、笑顔で接しました。


「すっごかったね~~怖かったねぇ~~!」


二人とも言葉はありませんでした。ただただ、恐怖の顔です。



徐々に近所の人たちが外に出てきて集まってきました。


外に出てからも何度となく揺れていました。


同じ住宅の4階に住む友人は、子供の年齢も同じくらいです。


あの揺れの中階段を降りることが出来ず、揺れが治まってから降りてきたそうです。


彼女は恐怖を隠しもせず本当に怖かったと泣きそうになっていました。


それでも私は笑顔でいました。


「お、また揺れてるね~でも大丈夫だよ!もう外に出たからね~」と安心させようとしました。


子供に心配をかけちゃいけないと思うし、怖いけど怖がっても現状は何も変わらないから。


少しでも笑顔で明るく居たかったから。





続きはまた今度にします。