練習場所:葵幼稚園
練習参加者:指揮1名、伴奏2名、ソプラノ7名、アルト5名、テノール5名、ベース8名
プラタナスに入団して約1年半が経ち、初めての練習報告となります。
4月最後の練習となり、昨年行えなかった定期演奏会に向けて、練習の指摘事項も曲作りに向けたものが多くなってきました。あと3か月弱、貴重な練習の機会を通じて、演奏会当日に達成感が感じられるようにしていきたいと思います。
練習当日の冒頭は、いつも通りの体操から。体操係のソプラノYさんの指導により、体をほぐしていきました。各自が自宅でもできるようにと、事前に団員に配布されていた内容に沿った、丁寧なご説明。そのとおり体を動かしていると、「いい声の出る身体」になっていきます。発声に必要な筋肉がほぐせるからとのことで、この後は、本当に声が出やすくなるから不思議です。
続いては、発生係のソプラノHさんによる発声練習。準備体操で作った体を意識しながら声を出しました。六波羅蜜寺にある空也上人像の口から阿弥陀仏が飛び出している様子のイメージで(当日も本当は何だったのかわからないまま、今回勝手に推測して書きましたが、Hさん、合っていますか)、口から出た音がビューンと伸びる状態をイメージしながら声を出したり、ロングトーンの発生中に手の大きさに合わせて強弱をつけたりと、楽しく声出しをしました。
そして、いよいよ曲の練習です。この日は、指揮者のFさんが出張先からの移動で到着が遅れたために、まずは引き続きソプラノHさんの指導から。
〇混声合唱組曲「ティオの夜の旅」5番「ティオの夜の旅」
前回練習でうまくできていなかった部分から確認を順に行っていきます。
まずは「魔法がはじまる」の「が」の部分。発音は鼻濁音で、音を押さないように。
その後、曲の最後の部分から順に音の確認をしながら、曲の初めの方にさかのぼっていきました。(各指摘事項の詳細は、ベースIさんが録音してくださった音源で復習してください)難しい曲ですが、少しずつ曲として出来上がってきており、確実に決めるべきところが決められるよう、各パートの音の動きをしっかりとチェックしました。
そして指揮者のFさんが到着。一旦小休止した後も、練習は続きます。
〇「負けないで」
一通り通して歌い、仕上がり具合をチェックし、その後手拍子をつけながら歌う練習。本番で楽譜が持てなくなるからと、暗譜で手拍子。少しずつ違うパターンの歌詞を暗譜で歌いながら手拍子を入れるのは大変です。かなり時間をかけて練習しましたが、まだまだ慣れるまで時間がかかりそうです・・。それでも、しっかり暗譜をして、本番までには指揮者の指示を見ながら歌えるように頑張りましょう。なお、指摘事項は下記のとおりです。
・歌詞のフレージングを大切にして、全体としてはハツラツと歌う
・ただし、冒頭の「ふとした瞬間に」や「パステルカラーの」は、あまり強い出だしにならないように
・ユニゾンからパートが分かれる際には音が広がる分、ハーモニーを生かせるように各パートとも声量を落とさないように
・歌詞は、暗譜しても自信をもって歌えるよう何度も練習していく必要あり
〇「今ここに」
曲の入りの部分をしっかり練習した後、前半部分の細かい表現を中心に指導を受けました。
・冒頭、しっかり指揮を見て順番に入っていく
・2小節目はじめ四分音符ahの<>のメリハリをつける
・7小節目のアルトは、音が下がりながらのクレッシェンドが他パートのきっかけとなるので大切に
・11小節目の男声の入りは女声の声量を上回らないように
・10小節目の最後の「くうき」から明るくキラキラしたイメージに切り替える
・「かぜ」の「か」、「ひかり」の「ひ」等の子音をしっかり発音する
・28小節目「あなたへ」は情熱的に、しっかり歌う
〇混声合唱組曲「ティオの夜の旅」2番「海神」
通しで歌った後、少しずつ曲調を整える、ということを繰り返しながら、少しずつ曲を作り上げていきました。だんだんとそれらしくなってきていると思いますが、まだまだ指摘事項が・・。
・1小節目2拍目、アルトとベースは「みが」の部分の音が下がらないよう注意
・3小節目から、テナーの声質に注意「日本海の荒波」感がでないように軽やかに
・7小節目、テナーは譜面を見ずに「あらしを」の「あ」に備える
・11小節目の8分の4拍目、下3パートはスタッカートを表現する
・11小節目からの掛け合いの部分、前のパートを聞いてつなげていく
・17小節目から、「そらのうらがわへ」は冒険心やドキドキする音を出せるように
・28小節目、小鳥が上から見ているイメージで、小さくても優雅に愛らしく歌う
・35小節目「だから」からテンポを上げていき、「しおなりを」の頃に元のテンポに戻す
・53小節目「では」はスタッカートを意識して少し跳ねて歌う
〇混声合唱組曲「ティオの夜の旅」5番「ティオの夜の旅」
指揮者のFさんとピアニストのFさん、お二人の楽しい掛け合いを聞きつつ、発声直後に行ったHさんの指摘事項も思い出しながら練習です。この組曲の中では一番の難曲で、それぞれのパートの入りに苦しみながらも、だんだんと曲らしくなってきたかなと感じます。
・ソプラノの冒頭の入り、油断すると音が下がってくるので注意
・16小節目の外声の入りからテヌートがあり、「はじまる」のアクセントと合わせて注意
・57小節目の冒頭のピアノ伴奏からリタルダンドがかかるので、指揮をしっかりと見る
・58小節目の「きえる」は、本当に消えるようにデクレシェンドしていく
・83小節目の最後の「する」が遅れ気味なので遅れないように注意
・2小節目ソプラノの「ねむれ」はテヌートで意識して歌う
この後労働節の休日配置の関係で2週間練習がないですが、録音を聞きながらじっくり復習しておきたいところです。