電動車、エンジン車の展開予測とMaaSへの転換
~CO2低減とCASEの大変革に対し自動車産業が今後とるべき対応とは~
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[講 師]
愛知工業大学 工学部 客員教授 [元トヨタ自動車(株)]
藤村 俊夫 氏
[日 時]
2019年1月21日(月) 午後1時30分~5時
[会 場]
SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2 ザイマックス西新橋ビル4F
[セミナー参加対象者]
・企業で技術戦略を立案されようとしている方
・これからの自動車及びシステム、部品開発に携われている技術者の方
[セミナーで得られる知識]
・電動車の技術課題とこれからの市場導入優先度について
・自動車の今後のCO2総排出量予測と
COP21パリ協定目標達成のために必要な規制強化
・車両の燃費改善における各種Key技術と内燃機関の
将来に向けた効率改善の可能性
・2050年のCOP21 CO2目標達成に向けた、エンジン車、
電動車(HV、PHV、EV、FCV)のセールスミックス推移を
予測する際の基本的な考え方
・CASEにあらわされる将来にむけた自動車業界の大変革に対し、
各種企業が対応すべきこと
[重点講義内容]
自動車産業はまさに自動車生誕130年後初めての大変革に迫られている。
地球温暖化阻止のためのCO2低減は言うまでもなく待ったなしの
重点課題であり、自動車メーカは自動車を製造するのみならず、
モビリティーサービス(MasS:Mobility as a service)
提供への転換が急務となってきた。
本セミナーでは自動車メーカが環境規制・顧客ニーズ双方の要求を
満足するための技術開発はどうあるべきか、内燃機関をどういう形で
残していくか、技術的観点から電動化(HV、PHV、EV、FCV)の
優先順位はどうあるべきかについて解説し、次にCASE
(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)に関して、
今後コネクティッドとシェアリングを普及させることが重要である一方、
電動化と自動運転については今の進め方が非常に危うく、今後課題を
深堀し慎重な対応を進めることが必要であることを解説する。
第1章 次世代車のロードマップ
1.自動車を取り巻く環境と次世代車の技術完成度
1)取り環境と対応技術の俯瞰
2)次世代車の大分類と個々の課題と対応技術
(エンジン車+マイルドハイブリッドシステム、
HV、PHV、EV、FCV)
3)次世代車のコスト/航続距離/重量/コスト比較とそれぞれの展開難易度
4)今後の次世代車展開に向けた考え方
2.環境課題への対応
1)温暖化ガス(CO2)排出削減への対応
(IPCC 5時レポート、COP21パリ協定)
2)世界のCO2排出量と産業セクターごとの排出量
3)電力セクターにおける脱化石燃料化
4)道路交通セクターにおけるCO2排出規制動向
5)道路交通セクターにおける排出ガス規制動向
(米国加州ZEV、中国NEV規制等)
3.脱石油に向けた自動車のエネルギー対応
1)自動車のエネルギー多様化
2)各種エネルギー毎のWell to Wheel
(油田からタイヤまで)総CO2
3)脱石油化に向けたバイオ燃料、水素燃料転換への動き
4)EVとHVでのWell to Wheel比較
(発電に使用するエネルギー形態の影響)
4.将来の自動車の販売台数、
保有車の予測によるCO2総排出量の見積もり
1)世界の自動車の販売台数予測(~2050年)
2)世界の自動車の保有台数予測(~2050年)
3)世界の自動車からの総CO2排出量予測と必要な規制強化
5.自動車の先進技術の俯瞰とエンジン車の改良技術
1)車両改良技術の俯瞰 パワートレーン、エネルギーソース、
ボディー・シャシー、自動運転、コネクティッド
2)エンジン改良技術とその動向
2030年までに熱効率改善(10ポイント)と
全エンジンマイルドハイブリッドシステム採用
3)熱効率向上の方向性と達成手段
(1)燃焼方式
(超リーンバーン、高圧縮ガソリンエンジン、低圧縮ディーゼルエンジン)
(2)システム
(高膨張化、可変圧縮比、可変気筒等、次世代点火システム)
(3)ヒートマネージメント(断熱、エンジン内熱輸送、排熱回収等)
(4)天然ガス、バイオ燃料、水素燃料への対応技術
6.将来の次世代車両比率
1)2040年新車販売台数上振れのケースでの予測
(1)エンジン車と次世代車比率の推移
(2)ZEV、NEV規制の台数インパクト
(3)軽量化
(4)各種改良に伴う石油消費量低減見積もりと
エンジン車のバイオ、水素燃料転換比率
2)2040年新車販売台数下振れのケースでの予測
第2章 CASEへの対応
1.自動車業界の大きなパラダイムシフト
1)概要とCASEについて
2)コネクティッドの展開
3)自動運転にむけた技術アプローチと交通・道路環境整備の
重要性と将来導入予測
4)シェアードの概要と新車販売台数影響および
車両に要求される耐久・信頼性
5)電動化における今後の市場予測
6)CASEの具体例
2.将来の交通システム
1)移動距離、車両サイズに応じた将来モビリティ-ティーの棲み分け
2)将来のスマートシティーも実現
第3章 まとめ
[PROFILE 藤村 俊夫(ふじむら としお)氏]
1980年に岡山大学大学院工学研究科修士課程を修了し、
トヨタ自動車工業入社。入社後31年間、本社技術部にて
エンジンの設計開発に従事し、エンジンの機能部品設計
(噴射システム、触媒システムなど)、制御技術開発および
エンジンの各種性能改良を行った。2004年に基幹職1級
(部長職)となり、将来エンジンの技術開発推進、将来エンジンの
技術シナリオ策定を行う。2011年に愛知工業大学工学部に出向
(その後2015年に転籍)し、機械学科教授として熱力学、
機械設計工学、自動車工学概論、エンジン燃焼特論の講義を担当。
2018年4月より愛知工業大学工学部客員教授となり、
同時にTouson自動車戦略研究所を立ち上げ、自動車関連企業
の顧問、コンサルティング、講演などを実施中。
活動(研究歴、所属学会、著書など) 自動車技術会
代議員/論文校閲委員、日本機械学会 本年3月までエンジンシステム
研究会主査。2001年「ディーゼル新触媒システム(DPNR)」
で日経BP賞技術賞エコロジー部門賞受賞、
2003年「ディーゼルPM、NOx同時低減触媒システムDPNR」
で日本機械学会技術賞受賞。