米国の再生可能エネルギー関連の最新動向とテスラのバッテリー戦略
~カリフォルニア州、ハワイ州の施策と定置型蓄電ビジネス~
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[講 師]
クリーンエネルギー研究所 代表 阪口 幸雄 氏
[日 時]
2018年7月26日(木) 午後1時30分~5時
[会 場]
AP新橋虎ノ門
東京都港区西新橋1-6-15 NS虎ノ門ビル
[重点講義内容]
米国にとって「エネルギー政策」は「国家安全保障上の問題」であり、
また「雇用創出」でもある。 政権が代わり、大統領がトランプになり、
パリ協定からの離脱等で、クリーンエネルギーには逆風が吹いている
ような報道が日本では散見されるが、実際問題としては、エネルギー
政策は連邦政府よりも州政府が主導しており、大きな後退は感じられない。
サニバ訴訟等で報復関税が決まり、太陽光発電ビジネスには不安要素が
あるのも事実であるが、先進10州のクリーンエネルギー化への
取り組みは、より加速されている。
ハワイ州では2045年までに再生可能エネルギー発電を100%にする
という州法が2016年にでき、具体的な取り組みが始まっている。
カリフォルニア州では、2030年までに50%にするという現行州法を
さらに加速させ、2045年までに100%にするという州法が上院を
通過したが下院では否決された。州政府は来年再度提出する模様。
これらの州法で定める再エネ比率(RPS)が「飴と鞭」となり、
電力会社の再エネ化をドライブしてきたが、近年では「再エネの方が
安いから」という経済的理由による採用も増えてきている。
しかし、電気料金の上昇、電力網(特にルーフトップ率の高い
Feeder線)の不安定化、NEM(Net Energy
Metering)のもたらす不平等感、ダックカーブ、Over
Generation等、弊害も指摘されだした。
これらの再生可能エネルギー発電比率の急激な上昇に伴う電力網の
不安定化を補うための施策として、(1)スマートインバーターの必須化
(2)大型のエネルギー貯蔵装置の導入(3)変電所の自動化
(IEC61850)(4)商業向けや家庭向けの分散バッテリーの推奨
(5)家庭向けTOU(Time Of Use)やデマンドチャージの
導入(6)プラグイン車を用いた双方向の電力融通の試行(7)高精度
センサーや次世代AMIの導入(8)家庭や商業施設のエネルギーを
統合するアグリゲーションビジネス(9)マイクログリッド
(10)DERと系統運用者間の通信プロトコルの標準化等がここ数年
矢継ぎ早に打ち出されている。
残念ながら日本メーカーは周回遅れの様相を呈しており、これらの施策の
意義やビジネスインパクトはおろか、そもそも米国のエネルギー事情が
どういう方向に進もうとしているかさえ把握できていない。
このセミナーでは、上記の再生可能エネルギー増加に伴う問題の解決策
としてここ数年大きな注目を集めている「定置型エネルギー貯蔵
(バッテリー)」に焦点を当てる。特に、テスラ社の戦略や、ハワイ州と
カリフォルニア州の施策を細かく見ていく。例えば、ハワイ州では、
エネルギー貯蔵がその役割を増やしており、カウアイ島での「太陽光発電+
4時間のバッテリー」の組み合わせで、電力会社との売電価格が
$0.14/kWhとなるなど、石油火力発電よりも安くなっている。
これらの実例を交えながら、(1)エネルギー貯蔵システムの
コストトレンドはどうなっているのか(2)カリフォルニア州やハワイ州が
進めているエネルギー貯蔵はこれらの課題に答えられるのか(3)定置型
蓄電ビジネスは利益が出るのか(4)定置型蓄電を用いたアンシラリー
サービスマーケットはどれぐらいの利益が見込めるのか(5)米国では
どのような蓄電関連のベンチャー企業が出て来ているのか(6)テスラの
バッテリーに関する戦略と定置型エネルギー貯蔵装置の今後の動向は?
(7)日本の会社はこの波に乗るためには何をすればいいのか、
等を細かく解説する。3時間半という短い時間であるが、上記の内容に
ついて質疑応答を入れながら内容の濃いセミナーにしたい。
1.はじめに
(1)米国のエネルギー状況
(2)非常にややこしいエネルギー関連の組織
2.米国内における再生可能エネルギー関係の動向
(1)温暖化ガス低減目標に向かっての施策
(2)カリフォルニア州で議論中の再生可能エネルギー発電
100%(2045年)のインパクト
(3)ハワイ州の再生可能エネルギー発電の動向
3.蓄電装置の設置で必須となる高性能インバーター
(スマートインバーター)の動向
(1)スマートインバーターは何が優れており、どうして
蓄電装置を用いた電力系統の安定化に役立つのか
(2)蓄電装置とスマートインバーターの関係
(3)各州の動向
-カリフォルニア州、 ハワイ州
(4)UL1741-SAの動向
(5)複雑で地域ごとに異なる分散電源との通信規格
(6)アグリゲーションビジネスと蓄電装置
4.定置型蓄電ビジネス
(1)アンシラリーサービスビジネスの詳細
(2)大型の蓄電装置の動向
-送電網や変電所設置の蓄電装置について
-大型の装置の価格動向と主な参入企業
-カリフォルニア州やハワイ州の例
(3)太陽光発電と蓄電の組み合わせの収益性
5.テスラ社の動向
(1)メガファクトリーとモデル3の動向
(2)家庭向け
(3)商業・電力会社向け
6.エネルギー貯蔵関連の技術開発動向と注目の会社
(1)システムインテグレーター(5社程度を紹介)
(2)リチウムイオン電池(5社程度を紹介)
(3)フロー電池等新しい化学に基づくエネルギー貯蔵技術
7.まとめ「日本はこれらの流れから何を学び、
どうビジネスに結びつけるか」
8.質疑応答/名刺交換
[PROFILE 阪口 幸雄(さかぐち ゆきお)氏]
シリコンバレー在住の著名コンサルタント。米国のクリーンエネルギーと、
日本のビジネスへの影響にフォーカスしたコンサルタント会社の代表を
つとめる。シリコンバレーを中心に、エネルギー問題の定点観測を
長期間行い、今後の動向と日本企業の対応についてのきわめて明解な
ビジョンを持つ。専門分野は、エネルギー貯蔵、発送電分離、デマンド
レスポンス、分散電源、太陽光発電、水素発電、電気自動車、等。
日本の大手エネルギー企業、日本政府機関、大学等のアドバイザーを
多数務める。シリコンバレーに20年以上在住。日立(日本と米国)にて
17年間最先端の半導体の開発に携わったあと、そのビジネス経験や
物性の知識を活用すべくエネルギー分野に。
ホームページ http://click.ssk21.co.jp/c?c=9685&m=1419273&v=af61cb95
「日経エネルギーNext」に「シリコンバレー発、電力Biz」を連載中
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