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| 重点講義内容 | 在仏シンクタンク代表 総務省 情報通信政策研究所 特別上級研究員
佐々木 勉 (ささき つとむ)氏 | 「電気通信と放送の融合化」が叫ばれてから久しいが、どちらの分野もインターネット化・デジタル化によって、ポスト融合化と呼んで良いだろうが、混迷の時代に突入している。このポスト融合化時代を主導しているのは、特に、米国ベースのOTT提供者と呼ばれるサービス事業者である。Google、Netflix、Amazon、eBay、Dailymotionなどである。しかしこれらOTT提供者に対して法制度は長らく対応できなかった。欧州では、2014年の「忘れられる権利」に関する欧州司法裁判所判決、そして現在見直されている欧州の電子通信規制制度、そしてデータ保護規則等により、OTT提供者がようやく法的枠組の中に組み込まれようとしている。 本講演では、「欧州がどのようにOTT提供者を法的枠組に組み込もうとしているのか」をテーマに、2014年欧州司法裁判所判決、視聴覚メディア・サービス指令、電子通信規制法制(テレコム・パッケージ)等における最近の動向を紹介する。 また、インターネット化・デジタル化の進展の中で、我々の個人データはどう保護されるのか。法律はどのように取り組んでいるのか。供給者サイドの視点からの放送規制枠組で良いのか。OTT提供者は電子通信規制の枠組で規制できるのか、関連事業者がビジネスを推進する上での課題、展望などを欧州の視点から考えるとともに、日本市場における対応戦略を考える。
1.データ保護法制から:2014年欧州司法裁判所判決 (1)Googleとの闘い (2)忘れられる権利 (3)2015年セーフハーバー判決
2.放送法制から:視聴覚メディア・サービス指令 (1)コネクテッドTV (2)国境のないTV指令から視聴覚メディア・サービス指令に
3.電気通信法制から:テレコム・パッケージの見直しとOTT規制 (1)Eコマース指令 (2)インターネット・サービス提供者(ISP)とOTT規制
4.規制とビジネス展開のバランス、課題と展望 5.日本における対応戦略 6.質疑応答/名刺交換 |
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| 講師プロフィール | 佐々木 勉(ささき つとむ)氏 在仏のシンクタンク代表、総務省 情報通信政策研究所 特別上級研究員。 郵政省郵政研究所、慶応大学総合政策学部講師、群馬大学社会情報学部助教授を経て、渡仏。専門は情報通信経済学。主な訳書:「インターネット・エコノミー」(日本評論社)、「バンドワゴンに乗る」(NTT出版)、「競争と混沌」(NTT出版)、「市場の真実」(中央経済社)、「グーグルとの闘い」(岩波書店)、「ウィキペディア革命」(岩波書店)、「スポーツの経済学」(中央経済社)。
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