[テーマ]
薬剤師の職能拡大と多職種連携における役割と期待
-薬物治療に関与する専門薬剤師の役割
-「地域の薬局・薬剤師」の地域包括ケアシステムの一員としての役割
-専門職連携教育から現場の連携・協働のあり方を学ぶ
http://www.ssk21.co.jp/seminar/re_S_13048.html
[講 師]
独立行政法人国立がん研究センター東病院 薬剤部長 和泉 啓司郎 氏
公益社団法人日本薬剤師会 常務理事 安部 好弘 氏
筑波大学 医学群 医学教育企画評価室 講師
筑波大学大学院 地域医療教育学分野 前野 貴美 氏
[日 時]
2013年2月27日(水) 午後1時~4時20分
[会 場]
SSK セミナールーム
東京都港区西新橋2-6-2 友泉西新橋ビル4F
[重点講義内容]
<1>外来化学療法に関与する専門薬剤師の役割と期待
和泉 啓司郎 氏【13:00~14:00】
新しい治療法の開発、新規薬理作用の抗がん薬の発売及び医療費や
患者の意向等の医療環境の変化によって、がん医療は外来治療へと
変化してきている。特に、経口の分子標的薬が数多く発売され、
その治療効果と共に副作用の管理が治療成績に大きく影響している。
薬物治療に関与する専門薬剤師の役割と期待について現状を踏まえて
述べてみたい。
1.がん医療の状況
2.がん専門薬剤師とは
3.がん専門薬剤師の役割と期待
<2>在宅医療と薬剤師の役割、期待
安部 好弘 氏【14:10~15:10】
少子高齢化の急速な進展により、在宅療養の対象者が増加することが
確実な状況の中、在宅医療における医薬品等の提供体制、
医療(薬物治療)安全の確保、医療費適正化等を確保することが
極めて重要である。
現在、訪問薬剤管理指導等の届出をしている保険薬局数は4万を
超えており、地域包括ケアシステムにおける潜在的な医薬品供給・
在宅訪問管理指導の拠点数としては十分な薬局数が存在している。
しかしながら、チーム医療推進検討会の報告書に示されたように、
地域の薬局・薬剤師が在宅医療の中で有効に活用され、
プロフェッションとして十分な役割を果たしている状況には至っていない。
日本薬剤師会では「在宅療養推進アクションプラン」を実施し、
薬局の在宅応需体制の整備および地域への情報提供を進めている。
現在、約80%の地域支部において薬局応需体制の調査が終了しており、
薬局・薬剤師が地域の住民や医療・介護職のニーズに応えるための
基盤整備が徐々に進んでいる。
超高齢化社会において「かかりつけ薬局・薬剤師」が
地域包括ケアシステムの一員として在宅医療の取り組むことは、
医薬分業の存在意義を示す試金石ともなろう。
<3>専門職連携教育 interprofessional education
-連携・協働できる医療人を養成するために-
前野 貴美 氏【15:20~16:20】
近年、質の高いケアを提供できる医療人を養成するために、
専門の異なる学生同士が共に学び合う専門職連携教育
Interprofessional education(IPE)を導入する大学が
次第に増加している。筑波大学医学群では東京理科大学薬学部との
大学間連携により、医学生、看護学生、医療科学生、薬学生が参加する
IPEプログラムを実施している。本日は、筑波大学の取組を中心に、
IPEの現状を紹介する。
1.専門職連携教育をめぐる国内外の動向
2.筑波大学における専門職連携教育プログラムの取組
3.現場の専門職連携・協働へ向けて
[PROFILE 和泉 啓司郎(いずみ けいしろう)氏]
1978年 東京薬科大学 薬学部卒、病院勤務を経て、
1990年 厚生省生活衛生局食品化学課農薬調査係長
1993年 同省保険局医療課医療指導監査室主査、
国立精神・神経センター国府台病院、国立国際医療センターを経て、
2004年 独立行政法人国立病院機構本部医療部医療課薬事専門職
2005年 独立行政法人国立病院機構本部医療部研究課治験推進室長
2007年 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター薬剤科長
2010年 現職
日本病院薬剤師会社会保険部会部員、厚生労働省保険医療専門審査員、
千葉県病院薬剤師会副会長、日本病院薬剤師会医療政策部部員、
日本病院薬剤師会がん専門薬剤師部門試験委員会委員長等、様々な委員を歴任。
[PROFILE 安部 好弘(あべ よしひろ)氏]
薬剤師。昭和薬科大学卒業後、水野薬局に入社。
1991年にケイロン薬局を設立。東京都薬剤師会常務理事職を経て、
2008年4月に日本薬剤師会常務理事に就任、現職。
また2010年7月からは、厚生労働省社会保障審議会医療保険部会
臨時委員を務めるなど公的委員としても幅広く活動している。
[PROFILE 前野 貴美(まえの たかみ)氏]
1992年筑波大学医学専門学群卒業。
河北総合病院内科、川崎医科大学附属病院総合診療部、
筑波メディカルセンター等の勤務を経て、
2007年より筑波大学医学群医学教育企画評価室講師。
チーム医療・専門職連携教育を中心とした医学教育カリキュラムの
コーディネートに取り組んでいる。