今日はちょっと老年の話を。私も50歳を過ぎ、ぼちぼち体にガタが来始めています。最近、五十肩になりました。左腕を上げるとあるポイントで痛みがあり肩でクリック音がするのが分かります。嗚呼、なるほどこれが五十肩かと実感しました。鍼灸院で針を打ってもらい、痛み止めを塗って日々過ごしています。なかなか年をとるというのはつらいものです。

本日の話は表題のごとく、高齢者の定義が変わるというお話です。ちょっとニュースにもなったのでご存じの方も多いかと思いますが、まずは引用を。

 

『日本老年学会は本日(6月13日)、高齢者を「75歳以上」とし、准高齢者を「65〜74歳」、超高齢者を「90歳以上」とする同学会検討ワーキンググループの報告書を公表した。2017年1月に発表し反響を呼んだ提言の区分を踏襲した。第66回日本老年医学会(6月13〜15日)の記者発表会で日本老年学会理事長/国立長寿医療研究センター理事長の荒井秀典氏(写真)は「年金や定年に関する政府の議論とは無関係であり、今回の報告書ではあくまで医学的な立場から高齢者の定義を検証した」と説明した(関連記事:「75歳以上」を高齢者と定義)。

 

 報告書は2017年版以降に報告されたエビデンスを採用し、高齢者の定義に関する国内外の報告の他、老化の経時的データ、高齢者のケア、経済状況、テクノロジーなど全11章で構成。高齢者を「75歳以上」とした点については、既に日本循環器学会が一部のガイドラインで採用しているという。

 高齢者の定義については、6月に刊行された日本老年医学会/国立長寿医療研究センター編『高齢者総合機能評価(CGA)に基づく診療・ケアガイドライン2024』および同学会の「第二次健康長寿達成を支える老年医学推進5か年計画」でも踏まえられた。「計画」の策定に当たった同学会理事長で杏林大学高齢医学教授の神﨑恒一氏は「高齢者の定義は非常に重要な論点であり、研究の推進や議論を通じて国民との対話を進めていきたい」と展望した。』

 

以上です。今回の話は、純粋に医学的な意味から「75歳以上を高齢者と定義」しようという話です。私は今は殆ど子どもしか診ていませんが、三島救命救急センターにいたときはよく成人も診ていました。やはり実感としては70代って元気な方が多いんですね。寿命がどんどん延びていくに従い高齢者のラインを引き上げるのは、まあ理にかなってはいると思います。

問題は年金ですね。ずっと働けるわけじゃないですし、もちろん死ぬまで働くのもしんどいのでどこかでリタイアするわけですが(開業医などはずっと働いている方も多いですが)、まあ70歳ぐらいまでは働かなあかんかなと思っていました。年金があてになりませんし。ただこう高齢者の定義が引き上げられると、いずれ年金受領開始のラインも引き上げられるという可能性は考えておく必要があるかなとちょっと思いました。ただ75歳まで働くとかちょっと遠慮したいですね。

高齢者の定義「75歳以上」、新報告書で検証|高齢者|医療ニュース|Medical Tribune (medical-tribune.co.jp)