適度な運動が健康に良いことはよく知られています。ただどのスポーツが良いのかというのは私もあまり気にしたことがありませんでした。内容によらず運動量が同等であればそう変わらないような気がしますし、また水泳のような全身運動は特に良さげです。しかし意外(?)にも、最も余命の延長効果が高いのはテニスなのだそうです。まずは引用を。
『
- デンマークで9千人弱を対象とし、25年間追跡したコホート観察研究がある1)。
- 余暇に楽しむスポーツと全死亡との関連を調べている1)。
- 運動しない群に比べ、テニスを嗜む群は平均寿命が平均9.7年長かったと言われている。その他の運動については以下のとおりである(表)1)。
- スウェーデンの約30万人を対象とした観察研究では、ゴルフを嗜む人は平均寿命が約5年延長すると推算されたことが報告されている(ただし、交絡因子が多いため参考程度)2)。
- 延命のためには高強度の間欠的運動のほうがより効果的であることや、表中に黄色で示した集団で行う種目、心理社会的な交流がある運動のほうが効果的である可能性が示唆される。
- ガイドラインなどにこだわらず、動脈硬化性疾患予防のためには中強度の運動、延命のためには高強度の間欠的運動と、患者の希望やライフスタイルに合わせて使い分けるのが良いだろう。
- また、同様に上記余暇のスポーツを嗜む時間と死亡リスクとの関連も評価しており、2.6~4.5時間/週のスポーツ活動が最もリスクが低いと報告している3)。
以上です。結構意外ですね。水泳は3.4年でジョギングやサイクリングもだいたい同等ですが、テニスは約10年とダントツで、それにバドミントン、サッカーという対戦競技が続きます。文中にも「延命のためには高強度の間欠的運動のほうがより効果的であることや、表中に黄色で示した集団で行う種目、心理社会的な交流がある運動のほうが効果的である可能性が示唆される」とありますし、水泳やジョギングなどの個人競技よりは集団競技の方が楽しく続けられるし、サボれないという面があるのかもしれません。
ちなみに私は合気道を10年ほどやっていまして、さらに最近、少林寺拳法の道場に通いだしました。それだけでトータルで週5時間になってしまうのでちょっとやりすぎになってしまいますが。