今年最後になるライブ、行ってまいりました。
ファイナルなんでネタバレ解禁しております。
HATA MOTOHIRO
10th Anniversary ARENA TOUR “All The Pieces” ファイナル!
12月23日 @福岡マリンメッセ
今回の交通手段は道中の楽さと安さを優先して高速バスを選択しました。
が、まさかの熊本で大渋滞。
震災以後、うねっていた道路の修復工事と年末ラッシュが重なったもよう。
高速道路上でピタリと止まった車中で、ライブ時間に間に合うのか冷や冷やもんでした。
結局、1時間遅れて5時間超かかってやっと到着。
フゥ~、全然楽じゃなかった。
まぁでも、おかげでバスの中でたっぷり秦君のアルバムを聴くことができたんで、
コブクロライブのあともずっとコブクロ色に染まっていた僕の10MB脳を
秦君ワールドにチェンジできたかも。
何度もリピートされる秦君のアルバムを聴きながら思ったことなんだけど、
秦君の曲は何度も繰り返して聴くことで、
じんわり、しみじみと染みてくる曲が多いように思うんです。
あくまで僕の見解ですけど。
最新のシングル「70億のピース」
早々に初回限定盤はゲットしていたものの、開封せずにいたら
TVで流れる機会が何度かあって、その時サラッと聴いても
ん?いまいちか? 正直こんな印象でした。(失礼)
なのに、バスが福岡に入る頃には、この曲で涙目になるぐらい好きになってたという。
♪形の違う僕らは近づくほど傷つくけど、でも互いの温もりにも気付けるんだ♪
だから、隣で居眠りのお兄ちゃんの膝がこっちの領域まで侵入してきて
僕の膝を小突いても腹を立てなかったよ。
同じシングルのカップリングの「聖なる夜の贈り物」
いや~、今のタイミングでぴったりの曲じゃない。
きっと彼のポケットにはプロポーズのための指輪が入ってるんだよ、きっと。
今日の僕のバッグの中には、今回のライブに同行してくれるライブ友さんへの
お土産のフルーツ大福が入ってるよ。
会場の福岡マリンメッセに到着。
既に入場が始まっていて、長い長い列ができている。
タクシーを降りて歩いて向かってる途中でその光景を目にして
でっかくなったなぁ~。
ライブハウスでやってた秦君を見ていたのは、ついこの間だったのになぁ。
嬉しくもあり、ちょっと寂しさもあるファン心理アルアルです。
(良席の)確信はあったものの、どういうステージ・客席構成か分からないので、
(秦君だからセンターステージはまずないだろうとは思ってたけど)
アリーナ後方から入場して席を見つけるまでワクワクしながら歩く。
歩く!歩く!!まだ歩く!!!
やったー! ほぼ中央に近いアリーナ6列目ゲットでした~。
神席州 復活!
バンド構成はダブルカルッテットのストリングスにキーボード、ギター、ベース、ドラムの編成。
遅れて秦君登場。
舞台袖で一礼して顔を上げる時に、ニヤリとした表情までよく見えた。
いきなり「青い蝶」からスタート。
一番新しいアルバム「青の光景」が中心なのかなと思ってたんで、
イントロが流れた瞬間「もう来るかっ」って口走ってしまった。
続く「キミ、ボク、メグル」「色彩」も然り。
同じ福岡でも福岡市民会館で聴いた曲が続く。
あ、そうだった。10周年のアニバーサリーツアーなんだった。今更気づく。
ファルセットとチェストボイスを交互に出す「ディープブルー」は
照明も相まって深海の奥底の世界で漂ってるかのような錯覚まで起こす。
レーザー光線の線が頭上に走って、線と線の間がフィルムのようになって
スモークがそのフィルムに水面を下から見てるかのように映り込むのが幻想的で
思わず手を伸ばしてみた。・・・届かなかったけど。
始めに、秦君の曲はじっくり聴き込んでから良くなっていく曲が多いって書きましたが
もちろん最初からインパクトもらったり、単純に1度目から「好き」と反応する曲も
多くあるわけで、次の「Rain」もそんな曲の一つです。メロディーラインが好物です。
ここまで来て、あもむろにトークコーナー。
コブクロライブとの一番の違いは、秦君はあんまり喋らない(笑)
曲説なんてまずしないし、曲名もほとんど言わない。
だから後からレポなんぞ書こうなんて思って臨むときなんて、
「えーっと、この曲名何だったっけ」なんて10MBの脳がフル回転するのです。
しかし、たかだか10MBの脳は4曲目ぐらいまでが限度なわけで、
今回なんて、終わった後で「1曲目何歌ったけ?」って隣の同行者に確認しましたもん。
隣の同行者も答えられなかったんで、きっと彼女の脳も12MBぐらいのもんでしょう。
そうそう、トークコーナーね。
ゲストは平井堅さん。
いえ、もちろんビジョンでの登場ですけど、秦君にクレームがあるということで
「(自分が)先輩なのに全くリスペクトしてくれない」等々、
散々愚痴をこぼされてました。もちろん愛あるところで。
ビジョンを使うってことで、始まる前に秦君はステージを降りて、
アリーナ後方に設置してあった小さめのステージに移動するのですが、
ほんと普通に降りて、大丈夫かってくらいゆっくり無防備にアリーナの間を歩いていく。
そりゃ、ファンが駆け寄ってとんでもないことになりますわな。
最初は1列目のお客さんとハイタッチ。
秦「1回触った人は千円ですよ~」「はい!千円ね~」
そして通路。
秦「はい、押さないでね~」「大丈夫?」「はい!千円ですからね」
秦「おなかを触るな!」
秦「だからおなかは触るなって」
秦「だから(笑) お相撲さんじゃないんだから」
秦「フリじゃないよ。ほんとおなかは触らないっ!」
一番ウケた♪
やっとこさ特設ステージ上がって
秦「(腹筋)ワンパックの秦です」
会場大笑いのあと、平井堅さんのトークで大笑いして、
そしてそのままその特設ステージで「アイ」と「Sally」を弾き語りで。
再び、来た通路とは違う通路をまたゆっくりと歩いて移動してメインステージへ。
そして「シンクロ」
ー曲ですね。
秦君を初めて観たのは、まだデビュー前のオーガスタキャンプで(もちろんTVです)
オープニングアクトとして登場して、まだざわつく数万人の前で
ギター1本と類まれな彼の声だけで一瞬にして静まらせたという。
それを鳥肌で観てた僕はすぐに検索して、
すると「宮崎生まれ」とプロフィールにあるもんだから、
大いにテンションが上がったのでした。
「終わりのない空」は松山ケンイチさん主演の映画「聖の青春」の主題歌になってますね。
映画も良さそうだし、この正月は劇場にでも行ってみようか。
秦「10年の間にたくさんの曲を作って、たくさん歌ってきました。
その中で一番多く歌った曲です」と始まった曲は「鱗」
ドラマチックな前奏からサビの秦君のハイトーンボイスまで、
全てが身震いするほど圧倒的で
これぞ秦基博だぞ!って友達に自慢したくなる曲。
この時のステージはそれまでの極彩色の色が消えて、乳白色のスポット。
余計な演出は要らない!歌だけあればいい。そんな意図があるのかなぁと。
「メトロ・フィルム」のあと「70億のピース」
えー、もう終わっちゃうの?(と言ってもここまで18曲やってますが)
ライブが終演を迎える寂しさと、
この曲に込められたメッセージと秦君のファルセットボイスが悲しくて、悲しくて・・・。
昨夜もニュースで流れていたかの国での憎しみの連鎖の映像がリンクする。
こんな優しい歌が全世界で流れればいいのに。
アンコールで歌ってくれた「朝が来る前に」
この曲にも”朝を迎えられない人もいる”というメッセージが含まれてるんだけど、
秦君、あんまりそれを喋らないから知らない人も多いんだよね。
死にゆく自分をイメージして改めて聴くと違う印象に聞こえるかもです。
是非、お試しあれ。
アンコール2曲目は、
秦「せっかくのイヴのイヴなんで特別にこの曲やります」
と言って始まったのは「聖なる夜の贈り物」
少し重たい恋人関係なのかなと思わせる曲の出だしから
最後のハッピーエンドの予感まで、ドラマチックな歌詞が素敵~(って女子みたいだけど)
12月23日という慌ただしい時期だけど、このタイミングでライブに来て良かった~。
そして最後は「ひまわりの約束」
この曲で秦基博を知った人も多いのでしょうね。
今回、秦君のライブが初めてって方が結構いました。
今回のツアーの発表があった時、”アリーナツアー”とあって
実は半分以上エントリーするのを諦めてました。
時期的なこともあるけど、大きい会場が好きでない(屋外は除く)という理由で。
でも会員先行が終わる直前に、ファミさんが書いてる前ツアーのライブレポを見て、
「やっぱ、行きた~い。行くっきゃないだろう」って気になって、先行ギリギリでポチっとな。
結果、いい席もらえたし、何より音が凄く良かった。
ドラムの音がずんずんお腹に響くけれど、歪む音は全然聞こえてこなかったし、
まぁ、席位置の影響も多分にあるんだろうけど、全身で秦ボイスを堪能できた。
今年1年のライブの締めくくりとしていいライブを観れたことに感謝です。
そして、その気にさせてくれたファミさんにも感謝。
さて、年明けはスタレビのライブです。
スタレビから始まって、磯貝サイモン君のインストアライブ、
JABBERLOOPのワンマンライブと続きます。
セットリスト
青い蝶
キミ、メグル、ボク
色彩
フォーバーソング
赤が沈む
ディープブルー
Rain
柔らかな午後に遅い朝食を
アイ
Sally
>シンクロ
Q&A
終わりのない空
グッバイ・アイザック
スミレ
鱗(うろこ)
メトロ・フィルム
70億のピース
朝が来る前に
聖なる夜の贈り物
ひまわりの約束