身から出た刺。。。細胞の記憶・人体の不思議★ | 人生シャバダバン~★Live1DAY as1LiFE★~

身から出た刺。。。

一昨日の夜くらいからだろうか。

左足の膝の少し上、内太もものあたりにニキビのような小さい腫れ物ができた。
腫れ物は2日のうちにだんだん大きくなって、そして今朝。

なんと 腫れ物の中から、5ミリ程度の小さい木片、刺が出てきた。

・・・・・これは!!!あのときの!!(゚д゚)!


身に覚えのある木片だった。

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話はあたしが小学6年生の時に遡る。たしか初秋。

当時家では、3姉妹で一人一匹ずつ、3匹のうさぎを飼っていた。
うさぎは庭の片隅に作られたうさぎ小屋に入れられ、
私たちは家の周りで雑草をとってきてはうさぎに与えていたが、
だんだん雑草を取りに行くのが面倒になってきた。

そのうちに、

「小屋の中で飼われてるうさぎがかわいそう」

「たまには散歩させなきゃ」

と、それらしい理由をつけて、
うさぎを直接野に連れて行くようになっていた。

実家は大自然に囲まれた群馬のど田舎だったため、
道路を挟んですぐ目の前にひろがる自分の田んぼの畦道とか、
使われていない畑とか、廃園になった近所の幼稚園の庭とか、
うさぎが好きそうな雑草の生い茂る場所は近所にたくさんあった。

最初は自分の家の庭先、近所の見渡しのいい空き地、と
安全な場所を選んでうさぎを連れていき、野放しにして遊んでいた。

野に放ったうさぎがぴょこぴょこ、
気まぐれに立ち止まっては草を喰む様子は
とても愛らしく、私たち姉妹はこの遊びにかなりはまった。

肥えた飼い兎は逃げ足も意外に遅く、全速力でも小学生が安易に捕まくらいだったから、
安心して野放しできたし。

「今日はここに連れていこう」「うさぎもたまには違う草が食べたいって思うよね」
と、常にうさぎを気遣う私たちは、時々ナップサックにうさぎを入れて背負う、
自転車のかごにうさぎを載せる、などの荒業も使いながら、
場所を変えてうさぎ野放しプレイを楽しんだ。


野原、あぜ道、林の近くまで、
色々な場所を試してネタ切れ間近となってきた私は、

「そうだ、うさぎもきっと山で遊びたいんだよ」

と思い立ち、自分の家の裏に広がる竹林にうさぎを連れていった。

前に探検して秘密基地にしていた、林の真ん中のぽっかりあいた枯葉の空き地にうさぎを放った。

3人で3匹のうさぎを放つ。
が、さすがに林の中。

妹達がうさぎを見失って、
「お姉、うさぎがどっか行った!」
と大騒ぎになった。

急かされた私は、
うさぎを探そうと 直径約5センチ程の竹の切り株の上に乗ってあたりを見回そうとした。
瞬間、バランスを崩して転んだ。

激痛。

痛すぎて左足が動かなくなった。

なんとか立ち上がって、うさぎと妹達を見捨てて枯葉だらけの山を滑り降りて家の裏の車道にでた。
コンクリートの平らな地面に経っても、左足に力が入らない。

傷跡を見たら歩けなくなる気がして、片足を引きずったまま回り道で家に帰った。

消毒をしようと、痛む左足の膝を見て、絶句・・・・


ちょうど膝の内側、くの字の関節の内側につっかえ棒をするように、
大人の中指より2周りくらい太めの竹が刺さっていた。


Σ(~□~)Σ(~□~)Σ(~□~)

死ぬかと思った。

びっくりしすぎて痛さも吹っ飛んだ。

その後、母に病院につれてってもらい、救急病院で手当を受けることになった。
手術!?切開!?と思いきや、先生

「幸い先端が飛び出てるので、引っこ抜きます」と
なんかでっかいペンチのような物を見せびらかした。。。。


Σ(~□~)Σ(~□~)Σ(~□~)

更に死ぬかと思った。

想像を絶する治療の後、引っこ抜かれた竹を「持って帰りますか?」と見せられて、
どう処分したかは忘れてしまったが、その時先生が言っていた言葉

「取りきれない刺もありますが、時間がたてば徐々に出てくると思いますよ」

という言葉を、10年以上経った今朝、思い出すことになった。


人の体ってすごい。

あたし以上の記憶力を持つ自分の内ももの細胞の、行動力というか防御力に感動した出来事だった。 

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