なぜ地理的に近い海保のサポートを直ぐに断ったのか?
稀に見る被害者数の多さが事件の悲惨さを物語る海難事故ながら、事故に至る経緯やその後の事故代謝のお粗末さが悲しい滑稽さを演出する珍島沖フェリー転覆事故。勿論、近くても国家間の安全保障に関わる軍・警察の仕事の範疇なのでおいそれと越権行為に及ぶわけにいかないが、海自・海保の特殊技術を持つ救助チームも歯がゆい思いでスタンバイしていたらしい。
そもそも近年、日本近海での韓国籍船舶の海難事故は多発しており、その殆どで死亡者を出さずに救出活動を成功させていて、今回の遭難フェーリーの船長も海保に救出された経験を持つ。 どちらの国が優れているのか?などと、不毛な優越・劣等感に政治が振り回されずに、最適なノウハウと技術に辿りつけていれば被害は最小限ですんだに違いないが、それを上手く共有できない事実が今の極東情勢を如実に表す。
深刻化する中華事情
似たように政治的軋轢により深刻さを増す中国の大気汚染に対して対処ができないでいるのは、それこそ人類に対しての犯罪行為なのではと思われるのだが、此方も日本の技術や資金を有効に投入できる状況にない。
北京五輪後から延々と言われ続ける中国の“不動産バブル”崩壊が徐々に現実味を帯びて世界経済の停滞とともに彼の国に暗い影をおとし、習近平政権の不安定さと相まって地域の経済大国・日本の敵失を窺うばかりでは新興国のダイナミズムも威力を失う。一説によると、前胡錦濤政権時代の10年間で“国家転覆罪”のような政治犯が100人程度だったらしいが、現習近平政権の1年間で既に200人を超えるらしいという話。寡占専制政治とでも表するべき政治体制が上手く機能しなくなっているのは、経済・情報・人材のグローバル化が想像以上に進んでいる証だが、経済発展に取り残された人民が圧倒多数であることは間違いがない。そんな国内事情をまとめあげる政治力の欠如が囁やかれる中での内部粛清。そして弱体化する政治指導部を蔑む軍部の暴走傾向を抑えきれずに突発的な事故が起きないとも限らず、現在の中華人民共和国は戦前の大日本帝国的であると揶揄する識者もいる。
翻ってみると
他者を思いやり尊重する日本的美意識は、それが世界を覆えばそれは素敵な社会が出来上がるはずだが、グローバル化すればするほど、それは世界的に稀で幸せな環境なのだと認識せざるを得ない。これまで日本的な何かに触れることのなかった少なくない人々が謂わば日本ファンになるのも、ネットの高速化によって可能になった。ただし、その潮流が世界的な規模に成ればなるほど、我々日本人の特殊性も浮き彫りになり、この世界において“生きる”ということの苛酷さを教えられるのである。“勝負は勝たなきゃ駄目だ”、“他人の幸せよりも自分の幸せを優先しなければいけない”などの世界基準を教えられるとともに、宗教に頼らない理想を世界へ発信できるのも日本人の特徴なのかもしれないと夢想する今日このごろです。
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