第96回アカデミー賞の授賞式が10日、米ロサンゼルスで行われ、日本映画「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)が、長編アニメーション映画賞を受賞しました。

すごい快挙ですね。

私は1月にこの映画を観ました。

 

 

飛翔感あふれるファンタジーの世界にのめり込み、ただただ圧倒されました。

ただ、ストーリーは難解で、この映画のメッセージやテーマもよく分からなかった方も多いのでは?

一緒に観た夫は、「ようわからん」(山口弁)とバッサリ!

でも、私はもう一度観たいと思っています。

83歳の宮崎監督から「闇が覆う時代を乗り越えてほしい」という

若者へのメッセージが込められているのでは?

ただ高齢者の私にとって、「これからどう生きるか」ではなく、

主人公の少年が、生と死が渾然一体となった世界に迷い込んでいく姿に

興味が持てました。

鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギやあの世の大叔父の姿に

のめり込んでしまいました。

あの世って、ほんとうにあるのかな?

 

 

この頃、玄侑宗久さんの小説を立て続けに読んでいたせいか、

あっちの世界に興味が出てきました。

 

(本の内容)ネットより

死の瞬間、私は発光体になって輝く世界に入った。そして……。
死を恐れるすべての人のための究極の物語。
末期ガンに侵された母。死の影を間近に感じつつも努めて明るく振舞おうとする母を、献身的に看病する娘小夜子と夫の僧慈雲。
たましいは不滅なのか。
はたして、人間のたましいはどこに向かうのか。
死の瞬間、そしてその後の世界を描く、究極の生の物語。
「アミターバ」つまり無量の光。

 

私はまだよくわからないけれど、確かに亡き父の気配を感じたり、

オレンジ色の世界にいたノンちゃん(亡き愛犬)を見た経験はあります。

高齢になり、周りに死が身近になりました。

こんなことを考えても、恐怖や悲しみの感情はわかず、

自然体でいられる自分に驚いています。