分からないのになぜ賛成? ~TPPの世論調査~ | とんがりぼうしのブログ

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最近、日本はこのままじゃヤバイと思ってます。

JNNが11/5、6の2日間で行った世論調査の結果を今朝の「朝ズバッ」でやっていた。


TPP問題については、大手マスコミのウソ報道が横行していて、

こうしたアンケート結果についても信用していいものかどうか、いまひとつ怪しいものだけど、

一応、結果はこういうことだった。



●TPPへの交渉参加をすべきか

    交渉参加すべき・・・・・・・・49%

          すべきでない・・・・32%


●.日本はAPEC前に結論を出すべき

          そう思う・・・・・・・・57%

          そう思わない・・・・31%


●政府はTPPのメリット・デメリットについて充分説明しているか

          そう思う・・・・・・・・5%

             思わない・・90%



おいおい。

90%の日本人が政府はメリット・デメリットを充分説明しているとは思わないのに、交渉参加には過半数が賛成なのか?

どういうこっちゃ?

政府が充分説明していないのは、メリットが殆どなくてデメリットが大きいからだとは思わないのかよっ!


この結果が正しいとするなら、大半の日本人はこう考えているのだと思う。


「内容がよくわからないなら、早めに交渉参加して内容をよく検討したうえで

 まずければTPPに入らないければいいじゃないか。」

「交渉参加するなら早いほうが日本にとっていい。」


以前はオレもそう考えていたので、そう考える心理は分かる。


しかし違うんだよ。

一回入ったらカンタンには離脱できないんだって。

格式のあるレストランで、メニューの値段を見て席を立って帰るのだって難しいでしょ。

国際関係においていったん交渉に参加すると、途中でやめることは相当難しい。

ここがなかなか分かりづらいところなんだろう。

アメリカのワイゼル主席交渉官も、

「真剣に妥結に向かう意志がない国の参加は望んでいない」

と言っている。

日本が何か主張すると、何かで譲歩させられる。

これが国際交渉というものだと思う。


いったん入ったら抜けられない。

TPPの内容については韓国がぼろ負けした米韓FTAを見ればだいたい推測できる。

TPPはもう殆ど内容は決まっていて、今から日本が入っていっても

内容についての発言権は殆どないということだ。



TPPに関しては、安倍晋三氏や櫻井よしこ氏も推進派だという。

石破も推進派。

なんで?

日米関係が重要?それは同意。

しかしそれと国家主権の問題は別だろ。

ちなみに自民党が党としてTPP問題で煮え切らない態度を取っている中、

稲葉朋美先生は今日の産経新聞で明快に反対していらしゃった。


TPP推進派の人たちは、一度、三橋貴明氏や中野剛志氏と公開ディベートをしてもらいたいものだ。

テレビもくだらないお笑いや韓流ドラマばかり放送してないで、こういう番組を企画しろと言いたい。


絶対見るんだけどな。