5月28日の午後8時、S社の代表取締役T氏に、我が家へご足労願った。

この日は契約なので書類が多く、記入する事が主体だが、打ち合わせの為に軽く現地調査も行った。

リビングに入り早速、契約の書類と補助金申請の書類の記入を行った。


シャープの機種の選択はこれで良いかの最終判断はここで決める事になる。

ND-163AW、JH-M0B2、JH-RWL2。

まずパネルのND-163AWだが、川崎市の補助金の事を考えると153AWでも良かった。

1kwあたり5.5万円。

5.5×3.912=約21万5千円。 5.5×3.672=約20万1千円。

上限が19万円と決まっているので、どちらを選択しても全額もらえるからだ。

俺「どちらも全額もらえますね」

T氏「なら153の方にします?」

割引率の話をすると

俺「163の方は25%引きですよね・・すると153の方は」

T氏「153はあまり引けませんね」

どうやらND-163AWの方が値引きされるようだ。なら後は気分の問題でこれに決定した。


T氏「パワコンなんですが・・」

影による影響の話になり、それは先日ブログで書いた通りだ。

T氏「3回路にしますか?2万ほど高くなりますが」

なるべく回避するには回路を増やして上手く分けるしかないようだ。

これは悩んだ。発電を少しでも多く稼ぎたいのであれば3回路を選ぶべきだろう。

俺「影はペントハウスがあって16時位から伸びてくるんですよね・・」

パネルの下での生活

影による影響の話を聞かされるまでは2回路にしか頭になかったので、

その設置の想定はしてた。左の図で番号をふってあるのと無いのとで分けてもらうつもりだ。

我が家は南よりかは東に向いてるので太陽の日射しは右の図の様になるだろう、

そうすると右上の4番から徐々に影ってくる。

T氏「16時位からならあまり影響無いですよ。肝心のお昼に影にならなければ」

俺「そ・・そうですか?」

不安がありつつも、その言葉を信じる事にした。


基礎の話になり、いくつか参考までに陸屋根の事例の画像を見せてもらったが、立派な基礎で70万はかかり、コスト的にそれは断念。

S社が提示したシャープの標準架台にするか、俺が興味を抱いたサンコーテクノの「あと基礎アンカー」にするかで悩んだが、

あと基礎アンカーの方だと、

T氏「シャープより強固にはなります。でも1本1万しますね」

単純に16本打ち込むとなると16万する事になる。

安全面を考えるとまずまずな値段だが、ネットで調べても事例が無い代物である事と、どうやら表面が保護シートで覆われてないと本領を発揮しない点(我が家はコンクリート)、職人が慣れてないんじゃないかという不安。

という懸念があり、結局はシャープの標準架台でも大丈夫だろうという決断に至った。

ただ標準架台だと先端の高さがフェンスを超えないで影になる。

そうなると少ない枚数の回路に、影に射しかかる先端の●の位置を割り当てるべきか?と考えたが、パネルが離れているとその分減衰する事が分かり、結局は図面通りの配置で決行する事になった。

それとパネルの配置だが、先端は50cm空けなければならないというのが鉄則だと言う。

そうなると後ろも50cm程しか空かない。左右は大体20cmずつ、歩ける様な隙間は無いな。


リモコンは発電が分かればそれで良いという事で特に拘りは無かった。

Webモニタリングサービスには興味あったのでJH-RWL2にすんなり決まった。

機材の選定が終わり、補助金の申請書類を書いていたが、ほとんどT氏が書き、

T氏「これ個人で出来る人はいないと思います」

確かに業者じゃないと分からない様な事柄があり、ごもっともって感じ。

ちょっとした書き間違えも訂正印を押したりしてなんとか終わった。

屋上に出て色々と工事の経験を聞かせてもらった。

T氏「丸い屋根も工事した事ありますよ」

他の業者では断られる様な屋根も引き受けるが、周囲の屋根を見て、

T氏「ああゆう屋根は出来ませんね」

と安請け合いはせず、出来ない屋根ははっきりと断る姿勢だ。


契約は終わった。工事日はこの時点では6月27日と28日の二日間で行われる。

まだあと1ヶ月あるな・・

当時はこの1ヶ月が長いと思っていたが、短く感じる出来事が待っていようとは予想してなかった。


続く。