教え子が、ノーベル賞を受賞した本庶佑氏のことを語った。
産経ニュースを引用するーーーーーーーー
「一言で言えばスーパーマン」「アイデアも行動力も」 教え子が語る本庶佑さん
岩井さんは平成10年に大学院生として本庶研究室入り。「PD-1という面白いタンパク質があるんだよ」と言われて研究を始めた。大所帯の中、PD-1のグループは2人だけで「すごく自由に研究をさせていただいた」。
あるとき、重要な実験結果が出て、すぐに報告すると「おめでとう」の返事。その後、PD-1ががんの免疫に関係することを突き止め、がん治療薬オプジーボのもとになる抗体を作り、実用化への道筋が見えてきた。
しかし、ここからが大変だった。医薬品化に関心を示す企業がなかなか見つからない。それでも諦めずに、本庶さんが粘り強く交渉を続ける姿を目の当たりにした。
「先生は断られることが何回あっても『これは薬になる』と信じていた。薬として世の中に出すには、アイデアだけでなく行動力も必要。この点でも普通の方ではないと思った」
本庶研究室でPD-1を発見した奈良先端科学技術大学院大准教授の石田靖雅さん(57)は「一言で言えばスーパーマン。ああいう人はなかなかいない。ノーベル賞を獲るだけの方だ」と話す。
「意志がはっきりしていて突き進むタイプ。何をやっても一番でないと気が済まない。どんな分野でも成功した人だと思う」
研究室のメンバーで海に行ったとき、本庶さんは到着するとすぐにシュノーケルと足ヒレをつけ、真っ先に海に飛び込んでいった。ワインが大好きで陽気に酔い、徹夜マージャンでは最後まで勝ち続けて弟子たちをうならせた。
「ゴルフ、ボウリング、テニス、水泳と何をやらせてもうまかった」と石田さんは振り返る。