『この森は確かに時間が流れていない…
俺の左腕に着いている、時計の秒針は、ほんの僅かだが進んでいる気がした…
微かに喉が渇く感じがするのだ…』


忍「空さん!何か感じましたか?」


空^何だろう…この先から漂う匂い…潮崎さんかな?
2時の方向に何か匂いがします、潮崎さんかも知れません、遥さん!覚悟はいいですか?^


遥¨はい!何が起こっても目を背けません!!¨



『遥さんも強い人だ…せめて無事で居てくれればと…
そう願い、空さんの後について歩いた』


空^近いですよ、遥さん^


遥¨…………あっ!¨


『遥さんは突然、何かに反応した、前方に誰かいる…
そして遥さんは¨稔兄ちゃん¨と微かに呟いた』


稔゛誰だ、お前は!俺を捕まえに来たのか?゛


遥¨違うよ…お兄ちゃんを迎えに来たのよ…¨


空^久し振りですね、潮崎さん!遥さんを連れてきましたよ^


稔゛あなたはあの時のガイドさんかい?レオさんと同じ匂いがするけど…゛


空^父をご存知でしたか?
ならば、あなたは無実ですね、何故、逃げるような真似をしたのですか?^


稔゛俺はあの時、勢い余ってバスジャック犯を殺めました、ですから無実ではありません!゛


空^あの時、あなたが救ってくれたのは私の姉と母です、あなたは我が家の恩人です^


稔゛ガイドさんの家族を救った?…と云う事は、俺はレオさんの家族を救ったのか…゛


遥¨だから一緒に帰ろうよ、茜さんが元に戻れば、お兄ちゃんが無実だって判るから¨



『空さんの嗅覚に間違いはなかった…俺は感激した、そしてこんな素晴らしい人に、出逢えた事に心から感謝した…』






つづく