大きな台風が過ぎ去り、秋雨前線の影響か、少し夜も涼しくなってきましたが、相変わらず天候が読めない毎日となっています。
ご報告した通り、この８月からチームの指揮を任されることとなり、十数年ぶりに腹をくぐってみてはいるものの「焦りは禁物」、練習に課題を持って、一歩ずつ登り始めております。
今、テーマとしてあげている「個の意識、個の技術の底上げ」、正直、この時期におこなうものではないかもしれませんが、意識を変えることで、練習での「質と量」を補うように、まず下準備から…といったところでしょうか。
これまではチームのキーマン、彼に“おんぶにだっこ状態”であったチームから、どこからでも攻撃ができる、また、みんなで“繋がる”といったところで、チーム力を上げている準備を進めております。
せっかくバスケやるなら…シュートは狙いたいし、決めたいでしょう！
なら、全員にチャンスがあってしかり。“努力するものが報われる土壌”を耕すことで、この先、いい選手(いい野菜？)が育つように、農業みたいなことをやっています。
勿論、意識は源流の私から流れ始めるフィロソフィーですから、私が間違ったことをやらせてしまえば、責任は全て私にあるということ。
「…らしさ」と言われるそのチームのカラーは、イコール、指導者のカラーに近しいものですから、チームをみて「鮫ちゃんらしいわっ！」って言われるときが来るかもしれませんね。
ただ、以前の私と大きく変わっていることは…歳をとった…ということ。
これが吉と出るか、凶と出るか(笑)
以前にもお話したことがあると思いますが、ミニバスの指導者は「宝くじ」。
当たりくじか、はずれくじか、購入する側が選べない状況でしたが、これが今、復帰して変わっちゃいましてね。
完全に選べるかといえば、まだ「んっ～？」ってところがありますが、少ならず、「ジャンボ宝くじ」ではなくなり、「ミニロト」か「ロト６」くらいにはなってるんじゃ～ないでしょうか？
例えが悪いですかね？？？ハハハ
選手や保護者が、ある程度、チームや指導者を選べる時代。
私はくじとして「当たり」か「はずれ」か…。
評価される側に立つってのは、厳しい反面、やり甲斐ともなりえますから、自分の“信念”がどこまで通用するか、チャレンジです！
そうそう、ちょっと指導していて嬉しかった話…
ここ最近、練習の終わりに、チーム内での５対５をやるのですが、今、すっごく見ていて面白いんです♪
指導者が「見ていて…」なんて表現はどうかと思いますが、私も楽しく？嬉しく？なるような、子ども達一人一人が「変わろう！」「やってみよう！」と前向きに動いています。
単純なことですが、コート内のかけ引きには、小さな勝負の連続ですから、ちょっとした足の向きや頭や手の位置、目線など…「攻め/守り」「前向き/後ろ向き」とその姿勢のベクトルが現れます。
これまで周りに頼って、自分から進んで行動することがなかった子が、自分の意志で、攻める姿勢、前に向く姿勢を取り始めています。
なので、仮にミスが起きても、私が何も言わなくても、ものすごく悔しがってるんです。逆に私が気を使って「大丈夫！」「いいから続けよう！」と背中を押してあげる感じで。
正直、この感覚は、以前に指導していた頃にはあまりなかった感覚です。
要は「やらせる」ことに精一杯で、選手(子ども達)に意思を持たせてなかったのかと…。
昨日の練習で、サイドライン際でのパスのつなぎがあり、これまでトラヴェリング、バイオレーションを繰り返していた子が、空中でキャッチしながら、床に降りる前に、下のラインを見て、ラインを超えないように着地しようと必死で耐えたんです！
…そんなことくらい…って言わないでくださいね。彼にとってはものすごい、成長なんです！
結果的には、耐え切れずラインを踏んでしまったのですが、彼はすごく悔しそうな顔をしている、私は「よく意識したね」と声をかける…そんな何気ないやり取りが、今の私にとってはとても新鮮なんです。
結果が「全て」といきがっていたあの頃と…やはり「歳をとった」んでしょうね(笑)
焦りは禁物！急がば回れ！…NEO鮫ちゃん！…いい意味で落ち着き始めています(笑)
