理想の生活 | SharedValueのつくりかた

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正義感が強く、真面目で、仕事にも情熱を持ち、責任感も強い人。
自分の子どもたちも、こういう大人になってほしいと思うし、婚活中の相手探しなら理想的な人物像ともいえるのですが、実は、うつ病になりやすいタイプの典型だと言われています。

うつ病は、現代では15人に1人がうつ病を発症しているというデータもあります。これは精神科を受診している人の数ですから、予備軍まで含めると、かなり割合が高いと思われます。

90年代にコンピュータとネットワークが普及し、ドッグイヤーやマウスイヤーといわれるように、IT業界に限らずビジネスマンが時間に追われるようになり、マウスイヤーという言葉さえ時代遅れどころか忘れ去られるようになった現代では、ますますうつ病が広がってきています。

精神的ストレスによるうつ病も増えています。最初に書いた、正義感が強く、真面目というタイプだけでなく、最近では新しいタイプのうつ病として、うまくいかないときには「~のせいだ」と他責にしてしまったり、ネガティブに考えてしまったり、他人とのコミュニケーションがうまくできない人なども、最初に書いたパターンとは区別されていますが、新しいタイプのうつ病にかかりやすい人です。

うつ病にならないためには、無理をせず、時間を気にせず、休めるときには休み、あまりこだわりも持たずに、悩みがあれば友達に相談し、家にこもらず外出することが大切です。
要するに、現代社会が求めている理想の成功者の姿ではなく、平々凡々の生活を楽しむことがうつ病にならないコツなのです。

のんびり、ぼちぼち、ふわりふわりと生きてい行けたらうつ病の心配なんかしないで済むんでしょうが、なかなか世の中が許してくれません。そんなことをしていると、取り残されてしまうような不安に襲われます。
みんなが、のんびり、ぼちぼちとしたリズムになったら、とても暮らしやすい世の中になるのではないでしょうか。
そろそろ、「去年の105%の売上を」とか「子育てはこうでないと」とか「成功する習慣」とか「一日中パワフルになる」なんてのを忘れませんか?
ある意味では、その先に成功者の姿が見えているのかもしれません。しかし、それはあくまでも社会的・経済的な成功であって、それが個人的な幸福と必ずしもリンクするとは限らないのです。

週に一度くらいは、本当の幸せについて、のんびりと考えてみませんか?