戦略業務へのアウトソーシングというと、その問題点として必ずあがってくるのが、専門人材の育成です。つまり、「戦略業務を遂行するには専門性が必要だ。その為には、実際の現場業務を経験しないと育成できない。したがって、戦略業務でなくても内部で遂行することが必要だしアウトソーシングへの移行は困難だ。」との声が必ず起こってきます。
確かに、企業の中で有効な専門性を発揮するには座学での学習だけでは養えないことも事実です。やはり、現場実務を経験する中でより効率的な業務プロセスに変更していく経験や様々な課題を発見していく経験は何事にも代えがたい価値があります。しかし、全ての実務を経験しないと専門性が育成できないわけではないことも言えると思います。もちろん全てを経験する時間的な余裕があれば、それに越したことはないとは思います。もっと大事なのは、一つの実務を経験することで、想像力を巡らし全てを把握する能力を保有することだと思います。つまり、一を聞いて十を知ることだと思います。
少し、話がそれましたが、以上述べたように多くの人が実務の経験は必要だとの意見に
私も同感です。
しかし、実務の経験は一つの企業の中で養うだけが方法なのでしょうか。業界は異なるかもしれませんが、老舗の飲食店(日本料理だけでなく洋食屋も)に置いて、自分の息子を優れた料理人にしたいとしましょう。この場合、自分の店で修業させる場合もありますが、他の有名店で修業させる場合が多く見受けられる方法です。
これは、専門性のある厳しい外部で、甘えをなくし、真に能力のある人材に育てることに意義を見出すからでしょう。
企業の間接部門の人材の育成・現場経験にも以上述べた飲食店と同じ経験を適用する方法も効果的かと思います。つまり、間接業務の実務を担うアウトソーサーへ人材を修行(ローテーション)に出す方法です。アウトソーシングを行う場合、アウトソーサーとの間で人材の育成のアウトソーシングも同時に行う仕組みです。アウトソーサーはその道に特化したプロ部門なので、専門性の育成も加速することもできます。
人材の育成自体も自社だけでなく、外部つまりアウトソーサーを使う時代が到来しているのではないでしょうか。アウトソーシングの活用は、企業の中の業務を全て直接し企業に最も重要な顧客志向を徹底することが大きな目的なのです。