【オリンピック景気を見込めない賃貸経営】
2015年。
日経平均株価はリーマンショック前の高値まで回復し
新国立騒動でも問題となったように建設費が
これほど高騰していても、東京を中心にオフィスビルや
ホテルは建築ラッシュ。
オリンピック景気に浮かれ気味である。
しかし、
賃貸経営に限って見れば空き家率は増加の一途をたどり、
平均賃料は決して上がることはない。
なぜなら、
オフィスビルやホテルは外資系の企業や外国人を
ターゲットに出来るが、日本の賃貸経営はあくまで
日本人がメインのターゲットであり、その日本人の
国内居住者はこの先何十年も減少することが
決まっているからだ。
一部の人気エリアを除き、全国的に見ると
賃貸住宅の需要は無いに等しいのである。
そのような環境の中でも我々は生き残っていかなければ
ならないのである。
もちろん賃貸経営をやめるという選択肢もあろう
しかし、賃貸住宅の需要は無いに等しくても
「ゼロ」にはならないのである。
なぜなら、人は住まいという拠点がないと
生活が成り立たないからだ。
少ない需要の中でいかにして
自分の物件を選んでもらうようにするのか?
日本の賃貸経営はすでにそこまで
見据えていかなければならない事態に
陥っているのである。
