満室アパート購入の落とし穴 | 30代リタイヤ 英会話子育てフィリピン移住戦略

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30代でサラリーマンを辞め、アパート経営を軸に英語教育のため子育てセミリタイヤ生活をフィリピンで実現するまで。
現在進行形のお話です。


待つ


大田区のアパート2階の住人から


退去の連絡があったのはお伝えしたとおりだ。


その翌日に正確な明け渡し日の連絡が来た。



「ああ、もしもし、大家さん?引っ越し日が決まりました。


今月の25日に引っ越します!」



つまり、その後は俺は堂々と部屋に立ち入ることができる。


退去月の家賃は明け渡しまでの日割り分を請求する。


んっ、おかしいな、退去の場合は明け渡し日1ヶ月前までの


事前連絡が必要なはずだった事を想い出した。


前オーナーが締結した契約書を念入りに読み返してみる。


やはり、そうだ、間違いない。


なのに、この退去者は約1週間前の連絡だった。


これは契約違反だ。 大家として日割りではなく


ちゃんと最初に連絡を受けた日から1ヶ月分の家賃を請求できる。


まあ、今は何も言わずに泳がせておこう。 


ここぞという時の交渉の切り札に使うことにした。


それにしてもちょっと非常識な住人だ、この先が思いやられる。



次に退去者と一緒に部屋の傷、汚れなど確認し、


敷金返還に関して協議する場を設定した。


部屋の明け渡しと同じ週の週末にしたと記憶している。


どうせ物件まで行くのであればと思い、


クロス屋、大工、ペンキ屋、電気屋とも同日にアポを取った。


ちょうど他の物件のリフォームをしていたので調整し易かった。


部屋の中の痛み具合をその場で専門部隊に確認してもらい、


大体の修繕費用を確認するのがおおまかな狙いだった。


でないと、敷金を全額返還するべきか否かの判断ができない。


専門部隊とは退去者との待ち合わせの1時間前にアポを取った。




当日、


物件に到着した。 錆びた自転車がそのままにしてあった。


この自転車は2階の入居者のものと思っていたのにまだある。


部屋に入ろうとした、その時である。


玄関ドアのガラス部がダンボールになっているのに気が付いた。


あれ、購入するときはちゃんとガラスが入っていたと思うけど。


こんなダンボールだったら絶対に気が付いていたはず。


部屋の中が怖い。 俺は恐る恐る初めて部屋に入った。 


正直、意外にも第一印象は悪くなかった。


が、ペットを飼っていたようで匂いがきつい。


よく見ると柱やドアにはひっかき傷、


クロスにはおしっこの痕があった。 やはりペットだろう。


風呂のドアの明り取り部分が塩ビシートで覆ってあった。


おそらく、プラスチックを割ってしまい簡易的に補強したのであろう。


窓から顔を出し外を見ると案の定だった。


あるはあるは、庇にごみがたくさん落ちていた。


給湯器は以外に綺麗なものが付いていた。 これは良し。


また洗面台も新しいものが取り付けられていた。


しかし、この物件を購入した時の図面には洗面台はない。


もしかしたら、入居者が自分たちで付けたのか?


さらに明らかに取ってつけたような棚があり、


そこにはでっかいラジコンが複数台取り残されていた。


今日回収するつもりなのかな?


いずれにしても明け渡し日は過ぎているから、


今日会ったらこの残地物に関しても文句を言おう。




俺は満室で購入するリスクをここで初めて感じた。


部屋の中を見ないで購入する事はかなり危険だ。


満室は決していいことばかりではないと悟った。




それから2時間待ったが、退去者はやってこなかった。


マジで?バックレか?


この部屋の荒れ方からしたら、その可能性もある。


残地物もあるし。 俺は途方に暮れた。


もちろん電話をしようとしたが、携帯電話を聞いていなかった。


そうだ、家電しか知らなかったのだ。


その家電はいま俺がいるこの部屋に住んでいる時の家電だ。


つまり、俺は完全に退去者との連絡の糸口がなくなった。


どうしよう? 次回に続く。