小さな森の芸術際@伊那西小学校 |     旅する絵本   

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  ~絵本作家・きたじまごうきの活動ブログ~  

昨日は、「小さな森の芸術祭」というイベントで

絵本の読み聞かせをしに、伊那に行ってきました。

 

伊那は今、私が住んでいる富士見町から

山をひとつ越えたところなのですが、

ひらけた見晴らしいの眺めから、青々とした緑の山が

ぐるっと取り囲むように見えて、のどかできれいでした。

 

小学校の横の学有林が会場。

インスタレーションや、ダンス、ワークショップ、楽器演奏に、フードコーナーも。

森の中の開放的な雰囲気に包まれて、

なんとも幻想的な気分を醸していました。

 

 

木で作られた楽器やおもちゃ、

伊那で活動されているMOCさんによる作品です。


 

ワークショップで作られたこんな可愛いおうちも!

 

 

そして、こちらがステージ。

地元の有志の方で、この日のために

つくられたそうです。

ときおり木漏れ日が落ちてきて、

野外だからこそのワクワクを感じます。

 

 

読み聞かせも終わり

イベントの後は、会場を学校内にうつして、演劇鑑賞。

「月夜のファウスト」

 

演劇を観たのは実に久しぶりでした。

素晴らしかったです!

 

私、絵本を描くようになる以前に

ひたすら演劇をやり、演劇をひたすら観る

という時期が、わりと長くありまして、

その頃に、串田和美さんの舞台も拝見してて、

おもちゃ箱をひっくり返したような

仕掛けや賑やかさにあふれた演出が

とても好きだったのですが、

 

今回の舞台でも

人が作り出す賑やかさや楽しさが

小さな舞台にきゅっと、つまっていて

観終わった後も

夢ともうつつともわからないのような気分が、

頭の中にのこり続けました。

 

僕自身のかつての演劇体験というのは

実際のところ、すべてが失敗に終わっていて(笑)

ちょっと苦い気分とかも思い出したりするのですが(笑)

それでも演劇というジャンルに

身を置いていたことが

今の絵本づくりや、読み聞かせ活動に繋がっているので、

自分の糧になっているのは、間違いないんですよね。

 

そして、久しぶりに振り返って

演劇を観た時に

こうした素晴らしい舞台を観ると

自分のやってきたことも間違いではなかったのかもしれないな

と、前向きな気持ちをもらえるので、

ありがたいことです。

 

ジャンルにかかわらず

素晴らしい作品は

みる者に力を与えてくれますね。

 

私が読み聞かせをしたのは、

この演劇公演の前の、いわばプレイベントだったのですが、

何がしかの形で演劇とリンクできたことが、ちょっと嬉しい一日でした。

 

声をかけて下さった実行委員会に皆さま

どうもありがとうございました。