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写楽ブログ 映像制作/音声制作

大阪の映像制作会社 株式会社 写楽の社長 木内の気ままなブログです。
株式会社 写楽 https://www.sha-raku.co.jp

先日、対談の収録がありました。
今回はその時に使った音声機材についてです。

うちの会社が撮影・録音を担当する対談や座談会・インタビューは、素材を放送番組やプロモーション映像、Web配信で使用する場合が当然多いんですが、その他として専門誌の取材やメーカーのカタログ作成、市場調査などの資料用として記録したりする(映像や音声素材を直接は公開しない)場合があります。

また、会議や団体間の交渉などの記録、記者会見の音声分配を依頼される事もあります。

(バウンダリーマイクを7本設置した状況) ※以前の別の現場です
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バウンダリーマイクは目立たないので便利です。

映像制作分野も様々な方面からご依頼いただいていますが、対談や座談会、市場調査の撮影、インタビュー撮影などの分野は、国内外の製薬会社・医療機器メーカー、農薬関連、通信販売大手、Web制作会社、他の映像制作会社さんから主にご依頼いただいています。

変わったところでは、海外の調査会社が日本国内各地で調査する際に弊社が記録担当として同行したり、裁判員制度開始前の法曹関係者向けの研修で、別室での評議を大阪高等裁判所の大法廷に生中継(映像・音声)したことがあります。

対談や座談会などの収録や中継は、放送番組の収録や中継とそれほど変わりない(バラシ運用のEFP)ですが、中小規模の映像制作会社では体制としてマイク数本のENGロケ以上の音声にはすぐに対応できないところが多く、また、映像と音声が同時に必要とされるのでPA・SR・録音関係の会社さんだけでは対応できないというニッチな部分でもあります。

うちの会社では、通常の映像制作のほか、対談や座談会などの収録も行なっています。マイクはガンマイクやピンマイクのほか、卓上グーズネックマイク(AT857QMa/12本)や
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バウンダリーマイク(AT871R、T961R/7本)などなど、状況に応じて色々使い分けています。
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(バウンダリーマイクの設置例)
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特に資料用の記録や中継は予算的にも内容的にも厳しい場合が多いですから、大手の制作技術会社さんでは割に合わず、複数社で役割分担するのも難しい場合がよくあります。

機材やエンジニアとしても臨機応変な対応が求められるので、うちのような小回りのきく(小回りしかきかない!?)会社が向いているんだと思います。
それと、私はラジオ局にも居ましたから、生ミックスはお任せあれ(笑)


今回の対談収録は紙媒体用の資料で、ある分野で世界的に有名な方たちが新しい機器について話し合うというものでした。
卓上で機器を手に取って部分部分を示しながら、操作もしながら話が進んでいったので、単純にICレコーダーで録音しただけでは後から音だけ聞いても全く要領を得ない状況になっていたと思います。

専門用語が次々と飛び交いますが、一般のICレコーダーでは距離があったり話者の声が小さいと言葉が聞き取れなかったり、誰の発言なのか正しく判別できなくなってしまうこともよくあります。
あるクライアントさんから伺ったお話では、一般のICレコーダーでは話者の声が小さくて録音状態が良くないと、文字起こしのプロに依頼しても「聞き取れず」とか「話者不明」という箇所が多発して大変なんだそうです。

うちの場合、スタジオ収録の放送番組の音声品質を標準として考えているので、一般的なグループインタビュールームや裁判所の公式録音よりはるかに明瞭度が高くクリアな収録が可能です。
当然ではありますが、うちが収録した素材では「聞き取れず」とか「話者不明」といったことは今までありません(笑)

グループインタビューの専用施設は東京・大阪以外にはほとんどないので、市場調査の収録をしたいという地方の企業さんや調査会社さんからご依頼いただくこともよくあります。


さて今回はビデオカメラが1台、使用したマイクはワイヤレスピンマイクが2本とバウンダリーマイクが4本(うち2本はワイヤレスの予備用)でした。紙媒体なので同時に写真撮影も入りました。

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(ピンマイクECM-77B)
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(バウンダリーマイクAT961R、円卓だとこんなふうに置くことも)
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ふだんは参加者が数名以上の場合、予備回線やEQ、ダイナミクス処理等も考慮してミキサーはYAMAHAのデジタルミキサーDM1000V2を使っています。
YAMAHAのDM1000V2は在京・在阪のテレビ中継制作(スポーツ中継など)でもよく使われている16chのデジタルミキサーで、小型ながら自由度が高く、非常に多機能な音声卓です。

(YAMAHA DM1000V2、他の現場にて)
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いつもはDM1000V2ですが、今回は資料用としての収録で音声を公開用としては使用しないので、試みとしてZOOMのR16でいってみました(笑)

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ZOOMのR16は昨年発売された機種で、SDHCカードに同時8ch録音できるミキサー内蔵のデジタルMTRです。

昨年、このR16が発売されるまで、CFやSDHCなどのメモリーカードで収録するタイプのMTRでは同時録音が4chまでの機種しかありませんでした。
(2010/4現在、TASCAMがメモリーに8ch収録できるポータブル機を2機種リリースしています。今後発売されるDR-680に興味があります)

ZOOMのR16の市場価格は、普段使っているDM1000V2と比較するとなんと1/20以下の3万円台…
今回の対談、DM1000V2ではなくR16にしたのは予算の都合ではなくて…

YAMAHA DM1000V2…21kg 梱包重量…36kg(車輪付きハードケース)
ZOOM R16      …1.3kg 梱包重量…2.5kg(PCバッグ)

という理由です。R16の梱包重量はDM1000V2の1/14以下…

このR16、もともとは今まで現場収録のDAWのバックアップとして使ってきたTASCAMの8ch MTR(DA-88、DA-38)を引退(+軽量化)させる目的で導入しました。

R16を選択したのは、今後AudinateのDanteカード(ネットワークオーディオのデジタルインターフェース)をDM1000V2に装着し、HUBで分配してDAW(16ch)と予備DAW(16ch)、さらにR16を2ndバックアップ収録機(アナログBUS OUT 8chから接続)として、2MIXをHD-P2で別収録する体制(主に音楽ライブやステージなどの収録)で使おうという算段だったので、ワードロックもTC同期も無しで独走させる、安くて手軽な予備MTRという基準でした。

民生機を仕事用に導入する事はあまり無いんですが、あまりの軽さに…。

R16のHA(ヘッドアンプ/マイクアンプ)は高価な業務用ミキサーと比較してしまうと低ノイズで音質が良いとは言えませんが、外部からラインレベルで入力する分にはなんとかなると思います。

しかしR16、なかなか侮れません。単体MTRモードではfs=44.1kHzのみ(16/24bit変更可)ですが、AudioI/FモードではASIOドライバで24bit 96kの8ch RECに対応。Mackie Controlのエミュレート(フェーダー)も可能なほか、DAWソフトのCubase LE4まで付いてきます。
なんというCPの高さ…。ZOOMのサービス精神はすごいです。

贅沢を言うとPANやEQ、ダイナミクスなどはこんなふうに操作子が出ていると良いんですが…
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これだとR16が150台くらい買えるお値段です…。(YAMAHA PM5D)
YAMAHA製品が高いと言っているのではありません。ZOOMが…(笑)


また、R16は収録レベル(HAゲイン)とは関係なく、録音中にもフェーダー操作でモニターミックスを作れます。トラックダウンやピンポン用だけとしてではなく「ミキサー内蔵のMTR」としては当然求められる仕様だと思いますが、以前検討していた他社のレコーダーでは収録だけに特化して小型化されている関係で自由なモニターミックスができませんでした。

ZOOMの製品はどれも低価格ですが、細かい設計思想がとてもしっかりしていますね。

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R16のフェーダー(45mm)は、DM1000V2(100mm)と比較すると音量変化の段階が粗いのが気になりますが、実際の使用(対談など)ではなんとか無視できるかも…。
ENG用の4chミキサーにオプションユニットを付けて、ロータリーフェーダー8つでMIXするよりは格段に楽で素早い操作が可能です。

このR16ですが、やはりDM1000V2と比較してしまうと音声卓としての音質や操作性はだいぶ劣ります。
個人的には収録素材を放送やVP、Webなどで使用するのであれば、やはりDM1000V2などの機材でMIXすべきだと思います。しかし、ちゃんと使えばR16でも記録用としては全く問題ない品質で収録できました。

肩掛けはできませんが、電池駆動可能でこれだけ簡単・軽量な8ch MTRがあると、今までMTR収録をしていなかったような現場でも気軽に使えそうです。


今回、R16(ファンタム給電は5/6の2つのチャネルのみ可)ではファンタム電源が足りないので、ソニーのマイク電源AC-148Fを追加使用しました。R16で各マイクをMTR収録(テスト収録)しつつ、R16のMIX OUTをWENDTのNGS-X3(3chミキサー)に入れてレベルを確認して、カメラとHD-P2(予備レコーダー)に分配しました。

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映像はカメラ本体での収録のほか、PCでMPEG2収録しました。対談終了後、撤収している間にPCでDVD-Rを数枚作成して即座に納品。初めてのクライアントさんだとびっくりされる方もいらっしゃいます。(現場納品は機材の関係であらかじめご依頼があった場合に限ります)

バックアップ機材が多めですが、ワイヤレスマイクやミキサー、レコーダーなど主要部分に冗長性を持たせるのは放送現場にいた頃からの習慣です。セッティング時間もそれほど変わりません。

バックアップ収録は当然として、万が一いづれかの機材にトラブルが発生しても組み替えれば即座に最低限の機能を維持できる体制になっています。これも大事なポイントですね。

その他、クライアントさんから特に指定がなくても、万が一の商用(電源)断でもバッテリーや電池で収録を継続できるような機材をあらかじめ選択していたり、そのために仕様変更していたり… と少々やりすぎの感もありますが、このあたりもうちの考え方であり品質の一部なんです。


今回の収録現場、ホテル32階から見た神戸ポートタワー。
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改修で2ヶ月ほど休館していたそうですが、3/19から営業再開したそうです。工事用の足場は4月中旬に撤去予定だとか。こんな姿も珍しいですね。


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昨日、出たついでに足を延ばして奈良の吉野山の様子を下見してきました。桜の状況と、気になっていた場所(時間による太陽光の当たり方の変化)を確認してきました。

昨日は気温が低く、晴間が見えたと思ったら時々風が吹いて雪と雨がぱらつくような天気でした。

3/29現在の吉野は、しだれ桜は咲いているものの他の種類はまだほとんど開花していませんでした。観光客も増えてきたようですが、本格的な桜の見ごろは4/3以降になると思います。

如意輪寺の多宝塔(しだれ桜)
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2010/3/29 f=240mm(APS-C換算) F5 SS=1/200

「一目千本」
境内のしだれ桜や近くの桜は咲いていましたが、一目千本から一望する中千本、上千本はまだです。
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2010/3/29 f=33mm(APS-C換算) F4.5 SS=1/400

中千本はまだつぼみの状態。
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2010/3/29 f=15mm(APS-C換算) F8 SS=1/800

吉野は下千本、中千本、上千本、奥の千本と標高が違うため、場所によって差があります。
今年は吉野も例年よりだいぶ早いと聞いていましたが、昨日からの寒さで開花が微妙にずれて、例年並か例年より数日早いくらいに戻りそうですね。

昨年は他の仕事の関係で満開の時を逃してしまったんですが、今年は何とか…。今年の吉野は映像じゃなくて写真で行こうと思ってます。


昨年、私が吉野で撮影した映像。(再掲載)


YouTube用に取り急ぎで編集したまんまなので、新しく作りなおしたい…


吉野でのお食事は必ず西澤屋と決めています(笑)(YAHOOグルメ
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昨日はカツ丼(\750)でした(笑)
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茶粥定食が定番ですが、この店は何を食べても美味しいんです。

YAHOOグルメでは平均が昼で\1,500~となっていますが、柿の葉寿司付きの茶粥定食が\1,500で、他はほとんど\1,000以下です。時間がある時に名物の吉野鍋を食べてみたいなぁ…。

西澤屋は吉野のど真ん中にあるので、一見、観光地にありがちな団体さん相手の食事処かと思ってしまいますが、味やこだわりは観光地にありがちなぬるい店とは全く違いますw。吉野に行かれる際は是非おすすめ。
おみやも西澤屋の柿の葉寿司ですが、注文してから作ってくれるので食事の注文の際にしておくと良いです。
べた褒めですが、お店のまわしもんではありませんよ(笑)


西澤屋を出ると「獅子」が一軒一軒を回っていました。

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2010/3/29 f=75mm(APS-C換算) F4.5 SS=1/2000

囃子の摺鉦(すりがね)と笛、獅子の鈴の音が吉野に春の訪れを知らせていました。


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古都奈良に春を呼ぶ、東大寺 二月堂の「修二会(しゅにえ)」(お水取り・お松明)に行ってきました。

何年もの間、ニュースで見ては「ああ、今年も行かないでしまった…」を繰り返していたんですが、今年はたまたまタイミング良く話を聞いたので、少し下調べして行ってみることができました。

自宅から東大寺までは高速を使うと25kmほどで、混んでいなければ30分ちょっと。近くへは仕事でたまに行ったりしていましたが、東大寺へは5年ほど行っていませんでした。
近いからいつでも行けると思っていると、逆になかなか行かないんですよね。
せっかくの機会だったので、ロケハンがてら(?)行ってみる事にしました。

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「どうせ見るならしっかり見よう」という性格なので…、仕事の合い間や仕事を終えた深夜からなど、3/9~14の間に4回行ってきました。

何十年も通っているプロの写真家もザラに居るそうなので、回数だけで比較すれば「4回も行った」ではなく「たった4回しか行ってない」ですね。

「お水取り」は毎年3月1~14日(旧暦の2月)に東大寺の二月堂で行われる法要(東大寺によると準備期間を入れると3ヶ月)のことで、本来は「修二会(しゅにえ)」と言い、一般的に二月に修する法会を意味するそうです。

東大寺の修二会は1667年に二月堂が消失した際も第二次世界大戦の最中にも絶えることなく、西暦752年以来、今年で1259回。 深夜に観音様にお供えする井戸の水を汲み上げる儀式が特徴的だったため、東大寺の修二会は「お水取り」と呼ばれるようになったそうです。

また、この「お水取り」では「お松明(おたいまつ)」がとても有名です。元来この松明は、練行衆(修二会に参籠する僧侶)が二月堂に上堂する際の灯りだったと言われていますが、上堂後に童子が松明を二月堂の欄干で派手に振り回し、その火の粉を浴びたり燃え残りの杉の葉を持ち帰ると無病息災のご利益があるとのことで、現在ではそちらのほうがよく知られています。

「お水取り」で「松明」と言われると、なんで「お水」で「火」なんだ?と、事情を知らないと意味が分かりませんでしたが、そういうことだったんですね。 調べてみると、お松明は3/1~14まで毎晩あり、12日と14日が最も観光客で混雑するとのこと。その他の日も観光ツアーで来る人が増えていて混雑しているそうで、より見やすい場所は「早い時間に行って確保するしかない」ということでした。

ホッカイロと手袋を持って一度目はお松明の2時間前、二度目はお松明の3時間前から二月堂の近くで待機していました。 奈良の夜はけっこう寒いので、見に行かれる方は十分に寒さ対策をしてください。

ちなみにテレビ取材やアマチュアカメラマンが大挙していた二月堂手前の三脚エリアは、一般は事前申請で指定日抽選だそうです。しかし東大寺によると来年2011年からはこの事前申請による三脚使用許可はなくなるそうです。

(一度目) お松明2時間前。 20100315-11

三脚エリアには写真のカメラマンが10人ほど。フリーのエリアにも10人ほど。私は三脚エリアの一歩前の一段低くなっている場所に陣取りました。

(三脚エリアの前、すぐ下のフリーの場所です) お松明1時間前。 20100315-12
火の粉が落ちてきそうな場所へはもう行けそうにないですね。

(二度目) お松明2.5時間前。 20100315-09
二月堂の舞台から300m離れた駐車場にある三脚エリア(申請不要)を見ています(135 f=300mm)。
みなさんずいぶん早い時間から待機しているんですね。(3/14の映像はここから撮影しました)

12日と14日は1時間前では二月堂の前には入れない可能性が高くなります。その他は平日の夜でも1時間前が微妙なところでしょう。
3/13はカメラ無しで深夜0時過ぎからお水取りと達陀(だったん)を見に行き、最終日の3/14はお松明の20分前(仕事の都合でギリギリ)に現着しました。

計3回、お松明を撮影してきましたので映像(抜粋)をご覧ください。
二月堂やその周辺では三脚の使用が禁止されているため手持ち撮影です。人混みの中、また望遠いっぱいでの手持ち撮影ではなかなか思い通りには撮れず、普段の仕事の感覚で言えばガタガタですが…、けっこう迫力のある映像が撮れたと思います。

音は別録りの音声を重ねてあるので実際は映像のようには聞こえません。同じ足音が2回連続しているところ、よく聞いてるとバレますね…。 右クリックで「Watch on YouTube」を選択していただくと、ハイビジョン映像でご覧いただけます。ちょっと長めですが、ぜひご覧ください。

そしてこの季節に奈良を訪れる方はぜひ実際にご覧ください。 しかし、このお松明。もとは上堂のための灯りだったという話ですが、二月堂内で深夜に行われる達陀(だったん)の行法を見ると、「火」を単なる灯りとはまた違った存在として捉えている気がしてきます。

仏教は火を尊ぶゾロアスター教の影響を受けていると言われていますが、深夜の行法を見ると「確かに…」と思えてきます。 20100315-15
お松明直後の二月堂 中景 15秒露光

深夜に行なわれる達陀(だったん)は、ぜひ聞きに行ったほうが良いと勧められて深夜に3時間以上聞いてきたんですが、行法自体も特殊なうえ、声明(しょうみょう=経に節をつけた仏教儀式における声楽曲)がとても音楽的で驚きました。

色々話を聞くと、過去には東大寺の修二会の声明を五線譜に採譜して何十年も研究した大学教授(故人)がいて、また1966年にはドイツの現代音楽家シュトックハウゼン(故人)が来日した際に「テレムジーク」という作品の中で修二会の声明の音声をコラージュして使用したとのこと…。

しかし、この声明、文字はあっても楽譜がないので、音程やリズムは 「口伝(くでん)=口頭伝承」だそうです。 40年前の録音と聞き比べてみると、確かに同じではなかったですね。
過去の録音はデジタル化されて奈良県内の大学などで保管されているとのことですが、記録されているメディアがあれではあと10年も経ったら再生不能になっている可能性が…。
日本古来の音楽の源流とも言われているこの修二会の声明、徐々に変化していくのも文化ですが、現在の状況を確実に記録して留めておく事もまた貴重な文化遺産になります。私も映像・音声技術のプロとして何か出来ることはないかな…。

おまけ。 二月堂からの夕日 (シルエットは大仏殿) 20100315-14

東大寺 中門 (手すりにカメラを置いて撮影) 20100315-13

大阪からは車ですぐですが、大阪では見えにくい星座が東大寺からは良く見えました。
「1300年前の人々は、どんな気持ちでこの地で暮らしていたんだろう…」 な~んて、柄にもない事を考えてしまう風景でした。

学生時代、日本史や世界史の授業は寝てばっかりでしたが(笑)、実物を見聞きすると全く違いますね。


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いまどきなんともありがたい事ですが、先日、取引先から旅行のお誘いをいただいて香川県の金刀比羅宮と愛媛県の道後温泉に連れて行っていただきました。

ロケじゃなくて旅行です(笑)。今年は何かと四国に縁の多い年のようです。


大鳴門橋を渡って四国へ。
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まずは香川の金刀比羅宮(ことひらぐう)へお参り。

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階段は1368段。けっこう登りますね…

はぁ~。やっと到着。
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御朱印をいただいて
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(御朱印帳を持参していなくてもOKでした)


愛媛の道後温泉へ。

一通り飲んでからホテルの大浴場に入り、

夜の街にも繰り出し(写真はイメージです)
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暴飲暴食の限りを尽くし寝床へ…

およそ1時間後(笑)、朝5時から入れるホテルの大浴場に入って部屋に戻り(前夜、見に行くという話になっていたので)「道後本館の刻太鼓(ときだいこ)を見に行こう」と寝ている人を叩き起こして? 道後本館へ。 

道後本館(温泉共同浴場)
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(f=28mm F=3.3 SS=15sec ISO=100) (ガンマコレクト)

小型のデジカメでも三脚に固定して最低感度のままスローシャッターで撮れば、けっこう綺麗に撮れますね。


刻太鼓(動画)


※刻太鼓(ときだいこ)…
道後本館の開館時刻の午前6時、正午と午後6時に鳴らされる。1894年から100年以上続いており、1996年には環境庁の日本の音風景100選に。


道後本館のお風呂もいただいて、すっかりのぼせ気味…。
定番のコーヒー牛乳を飲んで宿に戻りました。


恒例の機材ネタ(?)

道後本館の写真と映像は、このミニ三脚を使って撮影しました。
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(C)SLIK 「SLIK PRO MINIⅢ」

当初、私の父が使っていたんですが、「これ良いね」と言ったらタダでくれました(笑)。小さいので色々な場所に置けるほか、手持ちで撮影するときにこの三脚を付けて胸に当ててブレースとして使うのも良いです。
小型・軽量(300グラムほど)で、カメラバッグやウエストバックに入れておくと持っていることを忘れてしまうくらいです。プライベートでの旅行など、普通の三脚を持っていこうかやめようか…と迷うくらいの時に重宝します。

仕事柄、旅行のスナップでもある程度はちゃんと撮りたいと思ってしまうし、綺麗な夜景を見つけたらちょっとは撮影したくなっちゃいますもんね…。そんな時に三脚がないとOMG!!なのです。


SLIK PRO MINI3は自由雲台(ボール)ですが、SLIK MINIは二軸雲台。映像用としては二軸雲台のほうが使いやすいので、小型(ビデオ)カメラなどの設置ではSLIK MINIの出番が多いです。
その他、クリップ付きの自由雲台なども用途によって使い分けています。

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(C)SLIK 「SLIK MINI」(写真は現行のMINIⅡ)


SLIK MINI、SLIK PRO MINIⅢともに搭載重量は「1kg以内」とされていますが、固定撮影用としてカメラを載せる分には(静止荷重としては)少し無理すれば2kgくらいまでは耐えられる感じ。
(但し加振されるような条件では1kg以下でもNGだと思います。安全面の判断は自己責任でお願いします)



一休みしてから、坊ちゃん列車に乗って松山城に行きました。
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松山城は松山市の中心部の勝山の山上にあり、(日本に12城しか現存しない)江戸時代以前に建てられた天守が残るお城のひとつだそうです。外敵の侵入を防ぐ門がたくさんあり、とても護りの堅い城のようですね。
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内部は現代になって改装されたりしていないので、とても急な階段がたくさんありましたが、ここは見ごたえがあって面白いです。


お昼ご飯を食べて帰途に就きました。

今回のお土産はこちら。
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やっぱり喜ばれるお土産は食べ物(笑)。うどん、ゆずこしょう、文旦あめ、愛媛限定POMジュース。ぜんぶ美味しかったんですが、意外と好評だったのは文旦あめでした。

お土産といえば、高知の文旦は1月に買って帰ってからその後ダンボールで2箱お取り寄せ。シーズンが終わる前にもう1箱買おうかという話に…。



おまけ。

ここ数日、急なロケもあってあっちこっちに行っていましたが、スケジュールが変更になった関係で少し時間がとれたので、東大寺の修二会(お水取り、お松明)を見に行ってきました。平日でも観光客は多いんですね~。

東大寺 二月堂
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1080 29.97P (AG-HMC155)
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コンデジで60秒露光
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お松明はとりあえず下からと上から2日間行きましたが、場所を変えてまた追撮(撮り足し)するかもしれません。

私の母方の実家が神社だった関係で小さい頃から色々な行事を中から見ていたりしたので、私も年齢の割(?)には寺社仏閣の行事には関心があるんですが、今回は招待状がないので二月堂の奥のほうには入れませんでした。

とにかく人が多すぎてゆっくり見ていられるような状況ではありませんでしたが、機会があれば二月堂の中で行われている行をじっくり拝見してみたいです。

お松明の映像は編集したらまたアップします。詳細はまた後日。


制作技術(映像制作・音響制作)
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忙しくてなかなか更新できてません…。
道後温泉に行って来た話題は近日中に書きます。


今日は早朝からC-SPANのライブ放送を見ていました。

C-SPANはアメリカ議会の中継放送をしているケーブルテレビ局で、インターネットでも無料で視聴可能です。

今朝はトヨタのリコール問題に関するアメリカ下院の公聴会の中継がありました。一部は日本語でしたから、まあまあ把握できましたよ(笑)。
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(C)C-SPAN

このトヨタのリコール問題。日本国内のニュースでは最近ですが、アメリカのニュースでは昨年の秋ごろから「tragedy(悲劇)」として、大きく時間を割いて報道されていたのを見ていました。
現地法人の対応や事故原因の分析など、その時点でかなり踏み込んだ内容でした。

(日本時間で)今朝の公聴会でトヨタの豊田社長は、「昨年7月に社長に就任して、問題は(2009年の)年末頃に把握した。」「社長になる前となった後では得られる情報が違う」などと説明していましたが、北米の現地法人や(国内の)メディア対策部署などから何も情報は上がってこなかったんですかね?

アメリカでは数ヶ月前から大々的に報道されていたんですが…。

豊田社長はかなり慎重な受け答え、現地法人の社長は発言を議長に問い質される場面もありました。
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(C)C-SPAN

「後から別の資料や情報が出てきたりしないか?」など、何でもかんでもその場で100%を求めるような議員の質問も意地悪なところがありますが、人命に関わる欠陥への対応について問い質されているのですから、追求が厳しいのは仕方ないでしょう。

公聴会を数時間見ただけですが、日本のメーカーだから叩かれているのではなく、これまでの対応の遅さや態度なんだと思いました。
今後の「安全追求」に関して議員から叱責される場面がありましたが、実際問題としてパーフェクトは無理だとしても、現地法人の社長はもう少し表現に配慮すべきと思いました。

豊田社長はイヤホンで聞いていた通訳が良くなかったのか、議員から「私の質問に答えていない」と言われたり、「Yes or No と聞いているんだ」と厳しく問い質される場面もありました。

トップが呼ばれるという事は、正確な事実関係の検証や今後の具体的な取組みについての説明が求められていたと思うんですが、具体的にどんな調査や検証をしているかの説明はなかったですね。

また、この二人に続いて行なわれた、事故で家族を失った女性の話が象徴的でした。出席していた家族のほか、話を聞いて涙する議員の姿も見られました。

とても「日本的」な誠意を見せた豊田社長の対応はアメリカではどんなふうに評価されるでしょうか。株価などではなく、ユーザーの率直な感想を聞きたいですね。


トヨタの以前のトップが「5年で買い換えるから5年もてば十分。過剰品質については徹底的に見直し…」という発言をしたとされてから、品質も安全性も怪しくなったという話はどこからともなく聞こえていましたが、今回の豊田社長の発言は実質的にその「5年発言」を全否定したんでしょうか?

あの質疑応答を見る限り、米国内でのスピーディーな信頼回復は難しい気がしましたが、トヨタにはがんばってほしいですね。


車で最も重要なのは安全性への信頼だと思います。

一連のリコール問題が「過剰品質」を削った結果かどうかは分かりませんが、車は命を預ける乗り物です。ギリギリの熱設計をしたりして家電が1年ちょっとで狙ったように故障する「タイマー」とは責任の重さが違いますよね。

個人的に「安心して乗れる過剰品質」こそがトヨタ車の魅力じゃないかと思います。それが無くなったら、ねぇ。

(個人の感想です)



さて、話変わって技術ネタですが、今回は中継映像に写っていた、卓上グーズネックマイクの話です。

日本国内の議会や裁判所などでは、場所によって色々なメーカーのマイクが使用されていますが、アメリカの議会ではほとんどで米Shure(シュアー)社のマイクが使用されています。

アメリカ大統領の演説もShureのマイクで、ダブルホルダーに付けた2本のSM57(ダイナミック型)に大型ウレタン風防のA81WSが付けられています。(70年前の大統領演説はWE社製など。時代にもよりますが、有名なのは639Bなどですね)

屋外向けのSM57+A81WS 横に2本のホルダーはVIP専用(笑)
縦のデュアルホルダーも売ってます。
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(C)Shure

この大きなA81WS、(Shureに限らず)棒状のコンデンサーマイクに装着すると手持ちでの歌録りにも向きます。ハイが刺さらずとてもソフトな感じでバラード向き。近い位置で録ると近接効果とウレタン効果?で良い感じの厚みも出ますよ。


アメリカの議会というと、少し前まではSM62をよく見かけましたが、現在は金属風防を付けたShureのマイクロフレックスシリーズ(グーズネックのコンデンサ)のマイクに変わっているようです。
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(C)Shure

SM62はうちの社にもありますが、感度が低いのでオフや小声だとノイジーになりやすい機種でした。

しかし、米議会の音声は人によってポップノイズがひどいですね…。ポップノイズが激しくて聞きづらいと、内容は関係なく印象も悪くなってしまいます…。
マイクに近づいて話すように指示されていた人が何人かいましたから、PA音量が低めになっているんでしょうね。


それと、C-SPANの中継を見ていて思ったのは、(恐らく)携帯電話の電波によるノイズ混入が多いことでした。
アメリカで普及している携帯電話の電波形式や周波数、出力は把握していないのですが、昔の800MHz帯のmovaのような「む゛~」っていうノイズ。

アメリカと日本では携帯電話の周波数や電波形式の違い、また、状況によって出力の変化もあると思いますが、ShureのコンデンサーマイクはEMIノイズに弱いんでしょうか? それともアメリカの携帯電話が強烈?


うちの会社ではグーズネックマイクはオーディオテクニカ製のAT857QMaを(12本)使っているんですが、特性にバラツキもなくEMIノイズにも強くて良いです。至近距離で携帯電話が着信してもEMIノイズとしては全く分からない事もよくあります。素晴らしいですね(笑)。
20100225-3
(C)Sharaku

テクニカのAT857QMaやQMLaは、政党や官邸の記者会見でよく見かけますね。

テクニカのこのタイプのグーズネックマイクは標準添付のウレタン風防だとハイ上がりが気になりますが、別売の金属風防を付けると自然な感じ。ラジオ放送のスタジオなどでも使用されています。
(現在は金属風防が標準添付品になっています)

テレビのトーク番組でよく使われるプリモのPC-10、PC-30、PC-40、サンケンのCUS-101より、テクニカのほうがS/Nや音質は良いです。個人的にはC747combよりもATのほうがリアルに録れる印象。
テクニカの場合、ラージダイヤフラムのコンデンサーでは距離が離れるとすぐに音量が下がりますが、スモールはオフでも大丈夫な感じ。

テクニカと言うと、年配の方は「安くて音質が悪いマイク」と思っている方がたまにいらっしゃいますが、それはOEMのマイクを売っていた数十年前の話で、今は全く違います。
機種が多くて型番がDPAのような「番号」ばかりなのでラインナップを詳しくご存じない方には分かりにくいと思いますが、質の良い機種も多いメーカーだと思います。

また、テクニカのグーズネックマイクでは金属風防の上にさらにかぶせるウレタン風防があります。強風で仕方なくさらにライコートのジャマー(もふもふ)を付けるとマリモ状態(直径10cm)。実用的な対策なのかウケ狙いなのか微妙なところです(笑)。

マリモ状態のマイクを実際に使っているところは、ロシアの軍事パレードの大統領演説でしか見たことがありません…。猫がいたら飛びつきますよね。もふもふ
20100225-7
(C)Channel One (Russia)

旧共産諸国の演説ではAKGの機種やMD441が多いと思っていましたが、ロシアのこの演説マイクはSchoepsが3本。まあ、ショップスならこの風対策は必然かな。

2~3本ならトラブル対策として理解できますけど、国家元首の演説で同じマイクをたくさん並べているところがありますね。ニュース映像で12本並んでいるのを見た(数えた)ことがありますが、あれって、どんな意味があるんでしょうか…(謎)。


グーズネックのマイクとしては最近、記者会見や国会でもよく見るゼン○イの機種もたぶん良いと思うんですが、ずいぶん昔、古い機種ですが、使用中にいきなり故障した経験があって、欧州製の「小型」コンデンサーマイクにはトラウマが…。やっぱり湿気ですかね。

よく知られていることではありますが、高い周波数が聞こえないと明瞭度が落ちる言語の国に優秀なマイクメーカーが多いのは面白いですね。


制作技術(映像制作・音響制作)
株式会社 写楽
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最近、技術ネタを書いていなかったので、今日は音声機材(ワイヤレスマイク)のネタです。

ソニーの低価格ワイヤレスUWP-V1(送受セットで約5万円)と、WRTシリーズのワイヤレスマイクの音質比較をしてみました。

比較したのはSONY UWP-V1
20100209-UWP
(C)SONY



20100209-WRT
TX SONY WRT-822
RX SONY WRR-861 です。
(ブツ撮りついでに撮ってみた写真w 色温度の高い外光が表示部に反射しててNGですね…)

さて、画質や音質の評価は人によって様々ですので、今回は「音声伝送路」としての電気的な比較をしてみることにしました。

測定には、パソコン用のオーディオインターフェース(以下、Audio I/F)の性能を測定する、Right Mark Audio Analyze(以下、RMAA)というソフトを使います。
20100209-RMAA00

このソフトは、Audio I/Fのアナログ出力からテスト信号を出力して、そのテスト信号をAudio I/Fのアナログ入力から再び録音する事によって、Audio I/Fの性能をテストをするというものです。
(フリー版ではASIOに対応していないので、シェア版を購入しています)

本来はAudio I/Fのテストをするソフトですが、今回はワイヤレスマイクの送・受信機をつないでテストをしてしまおうという寸法。

今回のテストでは、Audio I/FにMOTUの828mk3
20100209-828

ワイヤレス送信機への入力レベル調整用としてWendt(ウエンツ)のNGS-X3(ポータブルミキサー)を使いました。
20100209-NGS
写真中央の3chミキサーです。(撮影現場で撮った写真から)

20100209-RMAA01
テスト信号はAudio I/Fとミキサー通過でも音質が変化しますので、それぞれの単独での数値もテストする事にします。

さて、それではテストしてみましょう。

20100209-RMAA02
正確な測定のため、テスト信号のレベルを調整します…。

…と、困ったのは、ワイヤレス送信機への入力レベル。
送信機~(電波)~受信機出力→Audio I/Fで、ワイヤレス送信機の入力レベルをサイン波で設定すると、断続的な音声信号が入力されるテスト中に受信機の音声出力が厳密には安定せず測定NG…。
入力する信号を他の測定器を使って送信機の規定入力レベルに合わせてみても、受信機出力が変動?して測定NG…。
どちらの送信機でも似たような状況でしたが、WRTの方が変動幅が大きい感じ…。うむむ。

ワイヤレスの送信機って、勝手にAGCのような挙動をするんですね…。
送信機に最大周波数偏移を制限するIDC(リミッター)が付いてるんでしょうか?

現場でワイヤレスマイクを付ける人の声量によって送信機のATT(入力レベルの減衰量)を設定する時に、受信機側で音質を確認しながら設定を詰めていっても「有線みたいにしっくり来ないなあ」と感じていたのはこのせいかも。
20100209-att

試しに、明らかに過大なレベルで送信機に突っ込んでみても、有線と比較してほとんど歪まず「これって一体…」ってありません? 
TXのピークLEDも多少点灯しても良いのか、(A/Dのように)全く点灯しないように調整したほうが良いのか分かりにくいです。(規格としてS/Nがそんなに良くないですから)ギリギリまで突っ込みたいのに天井が分かりにくいのは不便ですね。あんまり小さくてもボソボソですし…。

※コンパンダ方式…
電波帯域の狭いワイヤレスマイクの音質改善に用いられている方式。送信機側で音量の大小の幅を圧縮し、受信機側で伸長する事によって、音声回線の見かけ上のダイナミックレンジを拡大しています。国内のほとんどのA、B帯などのアナログワイヤレスマイクで使用されていて、メーカーによってコンパンダの方式が異なるため、異なるメーカー間の送・受信機では基本的に互換性がありません。コンパンダの特性の関係で完全に元通りにはならないため、音質は微妙に変化してしまいます。海外製品ではコンパンダやEQ処理をDSPで行っているアナログワイヤレスの送・受信機もあります。


というわけで、仕様や受信機出力のレベルを何度も確認しつつ、なんとかRMAAの許容範囲に収まるように送信機への入力レベルとAudio I/FのHAゲインを調整して測定しました。

よって、今回のテスト結果は、送信機への入力レベルや受信機出力レベルがUWPとWRTとで完全に同一ではないので、項目によって「機器が出せる最高の結果じゃないかも」、「実使用ではこんなに安定しないかも」、「厳密な比較とは言えないかも…(泣)」という条件付きの参考値としてご覧下さい。

※併記しているMOTU 828mk3とNGS-X3の単独での結果も、今回の測定のために調整した状態のものなので、それぞれのベストな値ではありません。


電池は新品。送信機は共に法定最大の10mW。送・受信機は10mほどの距離に置き、RFレベルが安定した状態で測定しました。

このテスト、MOTU 828mk3から出したテスト信号を、NGS-X3(ミキサー)でマイクレベルに落としてワイヤレス送信機に入力、ワイヤレス受信機の出力(マイクレベル)をMOTU 828 mk3のHAで増幅して測定しています。

したがってワイヤレスの測定値は原理的にNGS-X3単独での測定値より全項目において劣るはずですが、面白い事に、逆転している部分がありました。
これは、コンパンダによって無音時の暗騒音が圧縮されたりして、受信機側で元通りに戻っていないという事ですね。帯域によっては受信機側でのカットオフもありそうです。


コンパンダは動作原理が似ているDOLBY NRやdbx NRと同様に、多少ですが音質に影響が出ます。ワイヤレスが「声がバサバサする」とか、「有線のようにリニアリティが良くない」と言われる原因でもあります。
(国内では数社のワイヤレスで実際にdbx NRが使用されています)

他社のワイヤレスでは、一般的に放送用から一般設備用(C帯を除く)の全てのワイヤレスで同じ方式のコンパンダーが使用されていますが、ソニーの場合、WRTシリーズとUWPシリーズでコンパンダが違っています。

今回の比較は、発売からすでに約20年経過しているものの放送用としても現行のWRTシリーズと、発売から5年程度と新しいもののかなり低価格なUWPシリーズのコンパンダの違いを比較してみようと思ったのがきっかけでした。


測定結果のPDFはこちら

20100209-RMAA04


このRMAAですが、機会を見つけて他の機材の測定にも使ってみようと思います。Audio I/Fとデジタルでつなげば、デジタルミキサーやレコーダーのD/A、A/Dの性能も見られますし、ASIOドライバが使えるZOOMのR16なども面白そうですね。暇があれば…。
20100209-RMAA03



さて、話は戻りますが、UWP-V1では、旧機種のUWP-C1と比べ本体が小型・堅牢になったほか、付属のピンマイクも新しいものになっています。
20100209-77
(左:UWP-V1付属マイク、右:ECM-77)

写真にはありませんが、旧機種のUWP-C1ではECM-44のような大きなピンマイクで、音質も良くはありませんでした。
しかし、UWP-V1に付属されているピンマイクは、放送でもよく使われているECM-77を目標にして開発されたそうで、以前より小型化されて音質もだいぶ向上しています。

ただ、当然価格も違いますし、音質はECM-77には及びません。

そのため、うちの会社ではUWPでもWRTと同じECM-77を使っています。

20100209-77BMP

このECM-77は端子を自分で付け替えたわけではなく、海外でECM-77BMPとしてUWPシリーズの発売前からWRT-824用などとして販売されているものです。
ECM-77BMPはマルチリンガルの説明書付きで、当初は日本でも販売される予定だった事が伺えますが、数年前にソニーさんに聞いた話では、国内市場で販売する予定は無いとのことでした。

※UWPシリーズのミニ端子はT:HOT,R:COLD,S:GNDになっているため、家電店で流通しているステレオミニプラグのマイク(T:L+,R:R+,S:GND)は使用できません。端子を変えても給電回路が違うのでプラグインパワーは不可でしょう。

20100209-UWP_TX
UWPの送信機はおなじみWRT-850のケースに入れています(笑)

ちょうどUWP-V1を購入した時に対応していただいた○ystem5のN島さんが大学の後輩で、UWP-V1の送信機がWRT-850のケースにピッタリ入る事を教えてもらいました。(はじめは気が付きませんでしたが、送付状の名前を見てびっくり!!)販売店に現場出身のエンジニアがいるのは心強いですね。


現状、UWP-V1は小型カメラ専用として使っているため、到達距離や安定性などをWRTと比較した事は無いんですが、機会を見つけてテストしてみたいと思います。

ちなみに、WRT-850(SONY)とWX-TB840(RAMSA)をアシスタントさんに両方付けてもらい、歩いて遠ざかって行ってもらったテスト(WRR-860とWX-RJ800で受信、ともに1/2λの標準ホイップアンテナ)では、ダイバーシティの切り替わりの状況や使用可能な距離はほとんど同じような感じでした。

しかし、アクティブアンテナを外付けして延長する設備などでは、アンテナ側で低い周波数に変換して伝送する方式のほうが良い場合もあるかもしれません。また、他社ではブースター内蔵のアンテナもよく使いますし、どうなんでしょうね。
個人的に複数メーカーのラック型受信機を同時に使った事はあまりないのですが、機会があれば比べてみたいですね。



今回はワイヤレスマイクの比較のネタでしたが、個人的にはワイヤレスは極力避ける派です。とは言っても使う機会は多いわけですが、現場での私は虎視眈々と「有線にしようよ」と言い出すタイミングを探しています(笑)。

ロケの際、リクエストが無くてもほぼワイヤレスは用意していきますが、着座で動かない場合など、有線マイクが使える場面では音質面と安定性重視で可能な限り有線を使いたいですね。
(うちの会社では瞬時に切り替えできるようにWRTとECM-77BC、DC-78をセットにしています)

ENGロケ専門の音声さんの中には、どんな場合でも無条件にワイヤレスを使おうとする方がいらっしゃいますが、現状のワイヤレスは(デジタルを除き)どんな機種でも有線マイクの音質には及びません。これは最終納品が何であれ、明瞭度やMAでの調整可能範囲にも関係してきます。

アナログベーカムの時代はリニアトラックのS/Nが60dB程度でしたから、ロケでは現場の音声さんがある程度割り切った音質で録るのが当たり前でしたが、現在は全てがデジタル化されて音声にも質が求められる時代ですから、場面に応じて対応する必要があると思います。


おまけ。

国内ではB帯(800MHz帯)のデジタルワイヤレスが(やっと法制化されて)製品として出てきたところですが、海外の一部では、2.4GHz帯を使用する比較的低価格なデジタルワイヤレスが使われ始めています。

国内の大型イベントや番組などでは、イベント会場内や近隣施設との運用調整で、使用可能本数が限界に達している例が散見されますが、海外の2.4GHz帯のデジタルワイヤレスでは、オペラのテレビ生放送で60波同時使用の例があるそうです。
20100209-sabine
(C)SABINE

近い将来、日本国内でも現在とは違う手軽なデジタルワイヤレスが使えるようになるかもしれません。
60波使えたら、48人とかのグループでも全員に本物のマイクが持たせられますね(笑)。

それと、某海外メーカーが、2.4GHzでデジタルステレオ伝送ができる送受セット(マイク接続可)を国内向けに販売しているようですが、どなたかテストされた方いらっしゃいません?
あれって、ちゃんと技適取ってるのかな……


もひとつおまけ。

うちの奥さん用のBluetooth受信機+ヘッドホン(HFI-15G)
家事をしながら音楽を聞いてます。
20100209-BT
規格では10mとありますが、20mくらいまで安定受信できています。

デジタル圧縮はかかるものの赤外線方式のコードレスヘッドホンより安定受信できるので、収録現場で制作さんの音声モニター用として用意したら喜ばれそう。
アナログ入力のA2DP送信機も市販されていますから、検討の価値ありですね。


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さてさて、なかなか更新できていませんでしたが、今日は保険のネタです。

※タイトルと似たフレーズでCMをしていた保険会社は、今回のネタとは無関係です。


会社や機材関連の保険、車の保険、生命保険と医療保険などなど…。会社と私、私の家族は複数の保険会社のいろいろな保険に入っています。

どの保険会社のあのプランがどうで…、というのは、会社や人によって適する内容や評価も違いますし、私自身、あれこれ言えるほど詳しくありませんが、最近、保険について考えさせられる出来事がありました。

生命保険(私が万が一死んじゃった時の保険)での話です。
私が入っている生保は5年更新、更新時期が近くなってきたので代理店・保険会社から手続きしてほしいとの話がありました。(5月からの保険を1月中に手続きするって、ずいぶん早いですね)

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保険会社の担当者に、「価格改定で更新よりも新規のほうが安い」と説明され、毎月数百円下がると聞かされてホイホイと捺印したものの、家に帰って新規の約款と5年前にもらった約款を比較してみると、細かい部分が以前と違っていて、更新可能年齢の上限などが低くなっていました。

普段なら約款なんて見ません…。5年前の約款も初めて見ました(笑)。

ちょうど「保険の見直しをしよう」と考えていたからこそ書類をよく見て気が付いたんですが、違いがあるのに説明してくれなかったのはなぜでしょうか。

手続きの際「毎月の支払い金額以外何も変わらないんですか?」と質問したんですが、違いについての説明は何もありませんでした。大同小異でも、特に契約者に不利益な条件があるならば、質問した際に説明してもらわないと困ります。

今回、約款を確認しようと思った要因はもう一つありました。保険会社の担当者から「後で説明しますから、先に同意書の『はい』に全てチェックしてください。」という指示をされたことに違和感を感じたんです。
以前も同じように言われた記憶がありますが、業界常識なのか慣例なのかは知りませんが、この手順は常識的に考えればおかしいですよね。

「煩わしい手続きですいません」という遠慮に見せかけて実は… とも思えてしまいます。

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※手続きの最中に説明はありませんでしたが、受け取った書類を帰宅後に確認したところ、ファイルの中に"新規では不利益となることあります"と書かれた書類がありました。

しかし、対面での手続中に説明されたのは「新規申込みなので、自殺死亡については2年は出ません」という私でも聞いたことがある条件だけ。その他の割引などについては審査結果待ちとの説明でした。

不利益となりうる内容や可能性について、手続きの最中に質問しても答えてくれないのでは、信頼して任せたいとは思えませんね。


そして、1週間後の「電話連絡」が決定打でした。

5月から新規で申し込む事になった生保では、「諸条件によって当初の3年間、一定条件での保障金額が減額される(要約)」との事。代理店から電話が来て保険会社の人間に代わり、その内容が「決定事項の連絡」として伝えられてきました。

「以前の保険を更新する事は可能ですか?その場合は?」と、私が気付いて質問するまで、一切「更新」に関しては触れようともせず、新規の減額の連絡だけして了承させようという態度だったので完全に信用できなくなりました。

私から質問すると「更新は選択可能」で、「現在の契約を更新した場合は保障額の減額はない」との説明。
この選択肢は私が質問しなくても説明すべきでしょう。
更新より新規のほうが、代理店や担当者への毎月のキックバックが大きいのでしょうか?

一連の対応で、全く信頼できないと感じたので「5月以降に関しては更新も新規申し込みもいったん白紙にして見直ししたい」と申し出て電話を終えました。


すると、代理店の代表から「うち(代理店)の汚点になるので…」との電話。
この方は私より20歳ほど上の方です。

「汚点!?、誰のための保険ですか(・o・)?」と呆れて聞き返してしまいました。

この代理店の代表とは、うちの会社の設立当初から保険以外で繋がりがあり、個人的にはとても信頼してきた方なんですが、電話ではただ慮ってほしいという話ばかり。
信頼している人からそんな言葉が出てくると精神的な衝撃は大きいですね。

しかも、実はこの時まで、"保険会社の方を紹介していただいた"とは思っていましたが、ここがうちの生保の「代理店」だったことは聞かされていませんでした。"連携"っていうのはそういうことだったんですね。

そして、夕方にはアポ無しで代理店の代表と保険会社の担当者の上司が菓子折り持参で来られましたが、いきなり態度が180度ひっくり返るとかえって逆効果です…。

結局、説明不足については非を認めるような話をしつつも、話の内容は大同小異でした。私は契約をいったん白紙にして欲しいと伝えた時までは「説明しないのが常套手段なんだな」と淡々と思っていましたが、その後の話の内容で逆撫でされた感じ(笑)。

まあ、色々なお付き合いもありますし、私も杓子定規の堅物ではありません。しかし、保険というものは他人様のことばかり慮って入るものではありませんよね。人のことを何だと…。

更新するか他社にするか、バカらしい前提は抜きで検討したいと思ったので、菓子折りは受け取りませんでした。



はてさて、なんとも残念な話でしたが、こんな馬鹿げた顛末はどうでもよいことです。今回のネタでお伝えしたいのは「保険についてよく考える事の重要性」です。

保険屋さんには失礼ですが、私自身、少し前までは保険の内容なんて気にもしていませんでした。
他社と比較検討する事もなく、1社の営業さんから提案された数パターンの中からカスタマイズもせずに選ぶだけでした。

しかし、注意していないと、いつのまにか煙に巻かれて不利益な契約内容に変更させられてしまう可能性があることが分かりました。

何でも疑ってかかるのは嫌ですが、あまりに無関心でいると、万が一、おためごかしのプランだったとしても気が付くことすらできないかもしれません。また、保険がいざと言う時に役に立たないのでは困ります。

どの程度の保障範囲や金額が適切かなど、私のような保険の素人にはやはり判断は難しいのですが、万が一の時への備えですから、手間と時間をかけて勉強してでも、しっかり検討する必要がありますね。

保険は人生の中で家を買う次に高い買い物なんだそうです。
今回の事をきっかけに、全ての保険を再検討する事にしました。

その後、何社か検討する中で印象に残ったのは、ある代理店の方に
「年に1日だけでも保険の事を考えて下さい。ご家族やご自身の事ですから。」と言われた事。
経験に基づいてそれぞれにあわせたプランを提示してくれて、気軽にカスタマイズもしてくれる。そういう代理店さんにお願いするほうが良いと思いました。代理店の選択は、他の何かと兼業ではなく、保険が専門で"保険に詳しい"というのもポイントだと思います。



「顧客第一」や「最高の品質」という看板を掲げるのは簡単です。しかし、判断するのはお客様です。また、本当にお客様にそう感じていただくには不断の努力と誠意が必要だと思います。

はじめはそうではなかったとしても、年齢や社会的な地位が上がって人の気持ちを軽視するようになったり、慣れや慢心で中身が伴わなくなっては何の意味もありません。
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また、顧客には分からないだろうと高を括って煙に巻くようなやり方は、どんな業種でも許されるものではないと思います。


このブログでも書いた事がありますが、私は(社内事情を知っている)自分自身が「依頼したい」と思える映像制作会社を作りたくて起業しました。

また現在は、どのクライアントさんにも「安心・信頼してこの会社に仕事を任せたい」と常に感じていただける事を最大の目標にしています。それは結果として、自社の繁栄にも繋がると思うからです。

色々な意味で考えさせられる出来事でしたが、今回の事を通じて、業界や業種が違っても、会社として目指すべき方向には、そう大きな違いは無いんだなぁと思いました。

うちの会社は映像制作や音響制作のプロとして、技術は最新を追いかけますが、初心はいつまでも忘れずにいようと思います。


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さて、なかなか忙しくて書けませんでしたが、1/16から来年2011年1月まで開催されている「土佐・龍馬であい博」のメイン会場(高知市)に出張のお仕事後に行ってみたというネタです。

まず、この「龍馬博」。高知県内の4つの会場で開催されていますが、私が行ってきたのは高知駅前にあるメイン会場です。 右が高知駅で、左が会場です。
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路面電車とJRの電車が両方写るタイミングまで待って撮ったんですが、小さい写真だと見えませんね(笑)。

近づくとこんな感じです。写真ではよく分かりませんが、船がモチーフになっていると思います。
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1/16はちょうど開幕日でした。
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お昼過ぎにテーマ館に入場すると、チケットは447番。(前売り券で入場している人も多いようなので、来場者数はこれよりはるかに多いです)

入場料が500円(当日券)のテーマ館では、大河ドラマ「竜馬伝」関連の展示のほか、龍馬が生きた時代の歴史が坂本龍馬を機軸に書かれた文字解説のパネルが多数ありました。
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ちなみに、有料のテーマ館に入ると、隣接する特設の駐車場が2時間無料になりました。


会場の中心は帆船や海をイメージした作りになっていました。うちの子が一緒に来ていたら喜んだでしょうね。
(帆船の部分は撮影禁止になっていたため写真はありません)

しかし、その他の展示には坂本龍馬ゆかりの品などは無く、ドラマの衣装などのほかは写真と文章のパネル展示が大半です。
(愛用の拳銃とか、同型のモデルガンでも置いとけば良いのに…)

一般向けの展示にしては解説文の量が非常に多く、全てしっかり読もうとすると恐らく数時間コース。事前に幕末史を詳細に予習していればもっと楽しめたかも…とは思いましたが、とにかく読ませる展示です。
私は読書好きで視力も良いほうですが、会場が薄暗いうえに人が多く、展示を読むのは大変でした。
その他、映像で亀山社中の紹介のほか、「大型ハイビジョンシアター」(≒80インチ)では大河ドラマの番宣(ほぼ「プレマップ」のまんま…)が上映されていました。

このテーマ館。端的に表現すると、高校の日本史の授業で使った「図解の資料集」の写真と文章を拡大して展示してあるようなものです。坂本龍馬を中心にまとめられているので、たぶんここでしか見られない歴史年表… だとは思いますが、入場料を取るならば、もうちょっと工夫しないと…。ドラマの番宣「プレマップ」を有料で見せられても…。
模造品でも何でも、ゆかりの品であったり当時の暮らしが分かる品物だったり、ドラマの撮影用セットのごく一部を複製するだけでも良いですから、もう少しは展示として「見せる」という事を意識してほしいですね。

ドラマの権利関係や色々な関連団体との関係もあって簡単ではないとは思いますが、"関連"のコンテンツ会社ではなくて地元が主体になって県立の坂本龍馬記念館などと連携して、展示物の協力(貸出)をしてもらったりはできなかったんでしょうか…。
そもそもイベント自体が"関連"のコンテンツ会社(EP)からの提案で、中身も丸投げなんでしょうか?
ドラマで注目度が上がるのは良いことですが、もっと地元ならではの展示だったら良かったんじゃないかと思います。

と、あんまり言うのも気が引けますが、入場者数や来館者の評価としてじわじわ出てくるでしょうから、来年1月までの間にはテコ入れも考えたほうが良いんじゃないかと思います。お客さんは正直ですからね。

どんなものでも大人の事情ばかりにとらわれて妥協するだけでは面白いものはできません。既存の障壁を交渉や努力、アイデアで打破していかなくては、人を感動させるものは作れないと思います。
(個人の感想です)

ややこしい話はさておき、「龍馬ごっこ」ができるコーナーがありました。
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ここは撮影OKで、衣装も無料で置いてありました。これは面白いですね。


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サテライト会場は高知県内に3ヶ所。高知市からはそれぞれ車で40km、80km、150km。
けっこう遠いので今回はあきらめました。


メイン会場の建物のうち、500㎡が有料のテーマ館、300㎡ほどが観光情報や土産物などを扱う情報発信館(入場無料)になっています。

情報発信館
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珊瑚で作られた龍馬の胸像。珊瑚細工で「現代の名工」に選ばれている高知県の職人さんが1年がかりで製作したそうです。細かい部分もとても丁寧に仕上げてあって、メイン会場で最も見ごたえがある力作でした。


おお、これはなつかしい。 従兄弟の家で読んだ記憶があります。
「お~い竜馬」のパネル。オフィシャルサポートキャラクターになっているそうです。
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土佐・龍馬であい博推進協議会 (C)武田鉄矢・小山ゆう/小学館


会場の外では、テントで店が出ていて、イスとテーブルもありました。
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地元の野島水産さんの「トロかつお飯」がとても美味でした。(昼飯)
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今回の高知土産は、「大トロ焼かつお」(野島水産)と「土佐文旦」(JAとさし)。
前回、帰途のサービスエリアでなんとなく購入したソバが不評だったので、今回はしっかり味見をしてから買いました(笑)。

文旦はとりあえず5玉買って帰ったんですが、思いのほか人気ですぐになくなっちゃいました。
数日後にインターネットで箱買いして、それもなくなりそうな今日この頃です。あんまり美味しい土産を買って帰るのも考えもんですね。。
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話は変わって、大河ドラマの「竜馬伝」は毎回楽しく見ています。
(オンタイムでは見られないことが多いので録画ですが)

何回か前のオープニングで扇風機??が見切れてましたね(笑)。
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(C)NHK

扇風機が見逃されてO.A.に至った原因は分かりませんが、ノンリニアで編集していて、後から不注意に尺調整してしまうと、NGフレームのギリギリまで使っていたカットの頭や尻でこういうことが起こることがありますね。しかし、変更直後にレビューしないはずが無いし、たとえその時に見過ごされたとしても作業が進むうちに発見されるのが常だと思うんですが…。
15フレくらい、はっきり見えたので見た瞬間は噴出しちゃいましたが、もしかすると、これは扇風機ではなくて、この時代にあった別の何かなのかも…。

どれだけ時代考証をしても、その時代の物や人の所作、方言や言葉遣いを完璧に再現することはできないですから、時々こういうサプライズがあっても楽しいかも(笑)。
日本のテレビにも、海外のテレビのようにほのぼのした内容のミスなら時には笑いのネタにしてしまうような余裕が欲しいですね。 でも、変わった演出をする場合は送出に連絡しておかないと…(ネタが古すぎですね)。


しかし、そういえばこのドラマ、セリフに関しては雰囲気やトーンの違うアフレコやプロダクションサウンド(現場録音のセリフ)の部分差し替えがやたら多いんでした。どの回かは忘れましたが、龍馬の声を「別人の声で入れ替えた?」と感じたのが1度あったっけ。

サンプリングリバーブでも使って同じ残響まで毎回作れとは言いませんけど、シーンによってはアフレコが吹き替えの外国ドラマみたいに常にオンマイクでは不自然さが目立ちます。少しのEQ処理でもある程度は自然にできるはずですが、あまり手をかけられないのでしょうか。技術面はいつもの大河と少し違う気がします。
差し替えでもダイナミクスや音質・音量を適切に調整して自然で明瞭に聞こえるようにするのと、ただのオンマイクは同じではないですよね。ポスプロ時の手の加え方がちょっと強引な時もある気がします。
本が面白いだけに、技術や演出の部分でそういうのが多いのはもったいない気がします。

ドラマは楽しんでますけど、技術屋としてはそういう部分も(いつの間にか)気になっちゃいますね(笑)
土佐・龍馬であい博のレポートの予定でしたが、その前に1ネタ。

先日、高知ロケ(仕事)の後に撮影した部分日食ですが、映像をYouTubeにアップしたところ、色々な国の方にご覧いただいているようです。びっくり(笑)。

この日、高知県の桂浜では雲に阻まれて途中から観察できませんでしたが、今回のように太陽が欠けた状態で日の入をむかえる状況は「日没帯食」(にちぼつたいしょく)と呼ばれるそうで、かなり珍しい事だったようです。

なんと、近畿や中国・四国地方で観測されたのは1955年以来の55年ぶりで、次回も50年以上先との事。
屋内ロケ(2カメとも広角レンズで望遠レンズなし)の機材体制でしたが、この日・この場所に居合わせて撮影できたのは幸運でした。

日食があるということは本当に知らなかったんですが、この時、実は日没を長回しで撮影できるポイントを探していました。

桂浜の映像を見ていただくと分かりますが、桂浜の竜王岬では松が伸びていて「引き」(木に邪魔されない映像)が撮れないことが分かり、すぐ車に戻って移動したのが龍馬記念館の駐車場でした。

私の場合、出張先で仕事後に時間があると軽く観光したり、綺麗な夕焼けや日没を見つけては撮影しちゃうのがけっこうお約束なんですが(笑)、今回はその習慣がもたらしてくれた幸運だったと思います。
(仕事はいたって真面目ですよ。)

前回記事と同じ映像です。

(C) Sharaku corp.

Watch on YouTubeでHDの1080Pでご覧ください。マッタリ見てほしいので、音量はわざと小さくしてあります(笑)


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YouTubeの栄誉がついていました。すぐに消えないと良いんですが。


今回、色々な国の方にご覧いただいているのは、この日食が世界的にかなり広い範囲で観測された事と、YouTubeのコメントつながりがきっかけだと思います。
数日の間にインドやその周辺、エジプト、ヨーロッパの方にもご覧いただいたようで、メールやメッセージをいただきました。

エジプトの方からは(英語で)
「あなたのところでは日没で、私のところでは日の出というのは楽しいですね」というメッセージがありました。

その他、私の日食以外の映像について解説が日本語だと全く分からないというのがあったので、がんばって英語の説明をつけてみました。

海外のWeb翻訳サービスでは日本語が翻訳できなかったり、中間に他の言語を使う2段階の機械翻訳では意味不明になったりするようです。
日本語の話者数は世界で9位らしいので、Web翻訳のサービスが提供されていないところも多いんでしょうね。


というわけで、先日の十日えびすの映像に追加した解説。だいぶ省略はしてますが…
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これで通じますか? 文法は…わかりませ~ん。

私のつたない英語力はさておき…、今回、世界各地で撮影された同じ日食の映像を見ながら、数日にして世界の見ず知らずの人たちとメッセージのやり取りができて、色々な事を感じ・考える事ができました。

メッセージは片言でも、映像を見て同じ感覚を共有できたんじゃないかと思います。
インターネットと、言語障壁を越える「映像の力」ですね。

それにしても、同じ日食が日本から東南アジア、アフリカ大陸まで続くっていうのはすごいですね。今回の日食は、今世紀最長の金環食(インドなどで観測)だったそうです。ベタな事を言いますが、世界は一つなんですね~(笑)。

さて、次回の日食はしっかり準備して撮らねば…。
しかし、サスプロ(仕事ではなく費用自前)では怒られるよなぁ~。(笑)
先月末に引き続き、ロケでまた高知に行ってきました。
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大阪に戻ってからも別件のロケや編集が詰まっていてなかなかブログが書けませんでしたが、2回に分けて先週の高知ネタを書きます。

先月末は瀬戸大橋経由でしたが、今回は大阪から大鳴門橋、徳島道経由で高知入りしました。ところどころ雪が残っていて制限速度が50km/h、気温が0℃だったりしましたが、安全運転でまったり前乗り(前日入り)しました。

冬は天候の関係で道路や交通機関が止まったりすると大変ですから、移動には今回のように出来るだけ余裕を持ちたいですね。

今回もクライアントさんに高知の海の幸をご馳走になってしまいました~。

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マンボウ(左)とスッポン鍋(写真右はスッポンの刺身と卵と肝)です。M社長様、ご馳走様でした~。

マンボウ(茹でてありました)は初めて食べたんですが、鶏肉とイカの中間?のような感じでした。マンボウは私の地元の松島水族館でしか見たことがありませんでしたが、なかなかの美味です。
スッポンは肝と卵は初めて食べました。スッポンの肝は甘みがあるんですね。

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元祖「赤のれん」 2階のおばちゃんが良い感じでした。


翌日、お仕事終了後、時間があったので「桂浜」に行ってきました。

資料映像でも撮っとくか~。てな感じで撮った映像です。

(動画)

(YouTubeのページに飛ぶと大きなHD画面でご覧いただけます)



桂浜の駐車場に戻ってからホテルでもらった観光ガイドを見てみると、近くに坂本龍馬の記念館があるとか。

桂浜から龍馬記念館までは車で数分ですが、到着したのは16:50。
17:00で閉館との事で入場は終了していました…。
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高知県立坂本龍馬記念館

夕日はどうかな~。と駐車場を歩いていると、夕日の見える場所に人が集まっていました。
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見えないのでガンマ上げ~。
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コンデジでもずいぶん階調が残っているもんなんですね。

たまたま観光客が…という感じではなくて、500mm/F8のレフレックスレンズを付けたカメラや太陽観察用のフィルターを持った人たちが周辺にけっこう集まっています。

聞けば、なんと今日は日食があるんだとか! 知らなかった!

というわけで、ロケで使ったカメラと予備カメラの2台で日食の日没を撮影することに。

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しかーし、今回の高知ロケは(比較的狭い場合での)屋内ロケだったのでENGカメラにはショートズーム(広角ズーム)を付けていて、標準レンズや望遠レンズは持参しておらず、おまけに今回の予備カメラは広角ズームの機種…。むむう…。

というわけで太陽にどどーんと寄った「どアップ」の映像はありませんが、ショートズーム最大限の寄り(笑)と広い画で撮ってきました。日没までのタイムラプス映像(早送り)もご覧ください。

(動画)

(YouTubeのページに飛ぶと大きなHD画面でご覧いただけます)

全く予期していなかった日食が見られてとてもラッキーでした。

YouTubeやVimeoでたまに見かけますが、「タイムラプス映像(アンダークランク/微速度撮影)」って面白いですよね。撮影には時間と根気が必要ですが、機会があればテーマを作ってシリーズ化してみたいですね~。


で、大阪に帰るかと思いきや、ホテルでもらったリーフレットで「土佐・龍馬であい博」が翌日(16日、土曜日)開幕と知ったので(移動予備日としてもともとスケジュールを空けていたので)、会社に電話を入れて私費で宿泊予約を1日延ばしていたのでした…。

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龍馬であい博(メイン会場)のレポートは次で。