写楽ブログ 映像制作/音声制作 -6ページ目

写楽ブログ 映像制作/音声制作

大阪の映像制作会社 株式会社 写楽の社長 木内の気ままなブログです。
株式会社 写楽 https://www.sha-raku.co.jp

2011年8月15日。福島市の四季の里と県営あずまスタジアムで行なわれたPROJECT FUKUSHIMA 「8.15世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!」に技術スタッフとして参加してきました。
旧知のエンジニアさんからのお誘いで、多少ですが機材協力も。

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機材は事前に送り、私自身はスケジュールの関係で13日に秋田から車で福島入りして現地下見。
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14日に設営。15日午前に調整、午後からの本番となりました。今回はフラワーステージの録音・配信ミックスを担当しました。
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私が担当したフラワーステージの録音・配信ミックスでは手違いで他のステージに大きい卓が行ってしまい、残った小型卓をむりやりカスケードしても入力が全く足りないなど、なかなか楽しい事態もありました(笑)
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全国各地から協力会社やエンジニア、スタッフが全てボランティアで集まった関係もあり、当初テクニカルの面では機材の到着や分配、設営などで多少の行き違いも見られましたが、全てのスタッフが最善を尽くし特にトラブルもなく成功したことは素晴らしいことだと思います。
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多少綱渡りの状態もありましたが、技術スタッフは一線のプロばかりでしたので不確定な部分にも実にスピーディーに対応できていたと思います。
屋外で激しい雨が降ったにもかかわらず、回線ノイズや電源トラブルが皆無だったのもプロが集まったおかげですね。

今回、USTREAM配信はDOMMUNE FUKUSHIMAチーム。
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(宿にてw)

私が担当したフラワーステージではオーディエンスをミックスした配信用音声を送りました。
ただクリーンな音ではなく、その場にいるような音作りをしていました。音楽の背景にセミやヒグラシの鳴き声が聞こえていましたか?
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スタジアムでも録音班が配信用音声をDOMMUNEチームに送りました。
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フラワーステージとスタジアムでは全chをMTRでパラ録りしつつ、同時に配信用2mixも作っていました。しっかし、フラワーステージとスタジアムの録音班のミキサーの格差には笑ってしまいますね。

スタジアムの録音班はmidas VENICE 32chと24chの2台。HAにはNEVEも。
もともとフラワーに来るはずだった32ch卓は間違ってウォーターに行ってしまっていたらしいです。


ウォーターステージの配信音声がどうなっていたか、録音に関しては担当が違うのでちょっと分かりません。忙しくて様子を見に行ったり情報交換すら出来なかった感じ。


フラワーステージのミックスブースではモバイルインターネットが圏外で配信が確認できず、ステージの映像と音声がセットチェンジの間にどこまで配信されているか確認できなかったため多少迷いがありましたが、確認をお願いしていた外部の方との電話でセットチェンジもそのまま放映されていることを聞き、興味がある方にとってはセットチェンジの回線チェックも面白いんじゃないかと(私の勝手な判断で)ミュートせず(プライバシーには配慮しつつ)お送りしていました。

その後、Twitterでフラワーステージのあるアーティストのマイクチェックの様子が印象的だったというtweetを見つけ、ニヤリ( ̄ー ̄)です。このあたり、まずOAでは出来ない面白さですね。


フラワーの録音、配信音声ミックスブースではミキサーのイン/アウト系統が全く足りず、用意していたプランが現場で全てひっくり返るという、なかなか楽しい条件でしたが、スタジアムの録音班とケーブルのやりくりをしたり、PAさんにもケーブルを貸していただいたりなど、皆さんの暖かい協力でなんとか乗り切ることが出来ました。

どんな音で配信されていたか確認できませんできたが、お楽しみいただけたでしょうか?


テクニカルの面では今後のため、色々な要改善点も見えましたが、人的な面では大友さん野田さん遠藤さん佐藤さんをはじめ実行委員の方たちが本当に精力的に動いていたのがとても印象的でした。
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若いボランティアスタッフも多かったのですが、酷暑の中でも本当にテキパキ動いていました。挨拶がとてもさわやかで気持ちの良いスタッフが印象に残っています。

参加していたスタッフそれぞれの「思い」が行動に現われていたのだと思います。


打ち上げにて
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(スタッフは100名以上でしたが、写真は終了後の打ち上げで翌朝4:00まで残ったメンバー)


また来年も福島でお会いしましょう(^_^)


映像制作/音響制作/制作技術
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個人的にはウォーターステージで行われた木村真三先生の報告会をぜひとも拝見したいと思っていたのですが、残念ながら他の会場の担当だったので現場でもネットでも拝見できませんでした。

しかし、木村先生もスタッフと宿が同じで私たちとお部屋が近く、宿の中のお風呂の場所のお話をしたのがきっかけで、翌朝にも2人だけでいろいろなお話をうかがうことが出来ました。

福島だけではなく、これからの日本国内での対応として、食品に関して○か×という表示ではなく、具体的な数値として表示することが必要ではないかというお話や、一般の人たちも「詳しくない」「よく分からない」ままでいるのではなく、自分たちが生きる場所の環境として学び、ともに考えて行くこと(もちろん何もかも受忍するということではなく、全ての対応策について検討することだと思います)が必要だと思うという具体的なお話でした。

私も、「安心だ」「危ない」という学者の水掛け論よりも、「具体的に今どうするのがベストなのか」ということが重要だと思います。


今回、個人的にガイガーカウンター(米製Inspector+,WipeTestPlate付)を車載して秋田から宮城を通り福島に向かいました。途中の宮城県蔵王町(親戚の神社の敷地)では雨が降ると水がたまりやすい側溝の乾燥した泥の上(地上高10cm)で1.0μSv/hが出て驚いていたのですが、地面が土の場所の空間線量(地上高1m)は0.2~0.35μSv/h程度でした。地域では米などは収穫後に測定することが決まっているという話も聞きました。
(その前日の蔵王町の発表値は0.08μSv/h)

そして、白石ICから東北自動車道を南進するにしたがって徐々に上昇していきました。宮城県南部でも詳細な調査が必要と思います。

渋滞があったため東北自動車道を国見ICで降りて福島駅に向かいましたが、所々数値が上がるエリアがありました。除染も行われず、その数値も知らず、そこで小さな子供たちが何も気にせず楽しそうに遊んでいる姿を目にすると、心穏やかではいられませんでした。


8/14の深夜、福島駅から飯坂温泉に戻る時に乗ったタクシーの運転手さんのお話が強く心に残っています。
「私たち年配者はもう諦めているが、小さい子どもや若い人はそうはいかない」

現時点で解明しきれていない被害や影響に対しては、最大限の退避と防御が必要だと思います。

アルカイックスマイルのなんとかアドバイザーが「安全・安心だ」などと言っていますが、いま必要なのは可能な限り被曝線量を小さくすることで、むやみに安心感を植え付けることではないと思います。

実地調査が進んで具体的な汚染が明らかになってきた今、具体的でもっと有効な対策について知識を広めていく必要があるのではないでしょうか。

福島駅近く、線量計のアラームが止まらなくなるような場所で小さな子が楽しそうにおばあちゃんとジュースを飲んで座っている。あの光景は一生忘れられません。


福島市内でガイガーカウンターを手にしていたら、空間線量で1.1μSv/hという場所がありました。

その場所で地面に近づけてみると3.0μSv/h超。
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しかし、そこから1.5m離れた屋根付きベンチの上は0.2μSv/hを超えることはありませんでした。
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よく「○○県○○市が高い」などと言う情報を目にしますが、数十メートル単位で全く数値が変わる場合もあるので、今後もさらに細かい調査が必要だと思います。

場所によってこれほど違いがあるという状況を目の当たりにすると、バッジでは不十分で、最低でも全員がアラーム付の線量計を携帯してリアルタイムに線量を知る必要があると思いました。

私も福島市内に桃農家の親戚や友人がいますが、住宅地は高い場所と低い場所が混在していて実に難しい状況だと感じました。
しかし、ちょっとした気遣いで避けることも出来るのだという事も分かりました。

子どもはいくら言っても目に見えないものや臭いを感じられないものに対して厳格に注意を続けるということは不可能です。行政の対応が現状のような状況である以上、子どもは親が守るしかないと思います。

今後、どういった対応や対策をとっていけばよいのか、もっと詳しく知りたい、考えたいと思いました。

2011/8/18 (8/23加筆) 文責:木内 光
昨夜、仙台から大阪に戻りました。

仙台市内は震度のわりにあまり以前と変わらない風景でしたが、津波被害のあった地域は想像を絶する状況でした。


連絡が取れなかった仙台の両親は無事でした。しかし、数年前に作られた仙台東部道路が堤防になっていなければ、母の職場(小学校)は津波が到達していたと思います。実家は庭の灯篭が倒れ、皿が数枚割れただけでした。


大阪から食料や水、お菓子、栄養ドリンク、携帯充電器(電池式)、ガスコンロ、ボンベ、社内ストックのアルカリ電池200本程度を車に満載して行き、山形・秋田で補給したストーマ用具、うがい薬(5リットル)、ゴム手袋(箱)、不織布マスク(箱)、消毒用エタノール、手指消毒液、老人用オムツ、介護用大判ウェットタオル、介護用シートなどなど、また東京のTwitterのフォロワーさんから託されたアルカリ電池、仙台市内在住の友人から託された食料などを宮城県内の津波被害の大きかった地域の避難所と老人ホームなどに提供してきました。

公共の支援物資が届いたとしても不足するであろう物品を予測して準備した事、不足状態を確認して追加補給を行なったことで効率が良かったと思います。

Twitterを通じて情報支援いただいた皆様、支援物資のご協力をいただいた皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
皆様から随時教えていただいた情報により、無駄のない行動が出来ました。


昔から懇意にさせていただいている方、今回初めてお会いした方、Twitterで相互フォローさせていただいている方、誰一人・情報一つとして欠けても同じ動きは出来ませんでした。本当にありがとうございました。


被災地は10日経って電気の復旧が進み、食べ物に関してもやっと供給が再開してきましたが、3/22現在、ガソリン不足はかなり深刻です。

津波被害のあった地域は家を失った方も膨大な数で多くの点でまだまだ厳しい状況です。


原発もまだ安心できる状況ではありません。
これから、被災地は長い戦いになります。


被災地とは離れた場所に住んでいても、何かしら協力できる事はあります。コンビニのレジ横にも義援金の募金箱があります。
個々が何が出来るかを考え、ほんの小さな事でも実際に行動する事が、大きな力になると思います。

人の命が懸かっている事態では躊躇は命取りです。
どんな小さなことでも、できるかできないかではなく、やるかやらないかだと思っています。



本業の仕事の面では、各方面の皆様にご迷惑とご心配をおかけいたしまして、まことに申し訳ございませんでした。3/23から通常通り営業を再開いたします。

以上、よろしくお願い申し上げます。

株式会社 写楽
代表取締役 木内 光



3/24追記
現地の映像について質問を受けましたが、そんなことやってる暇はなかったので、素材になるような映像は1秒も撮ってきていません。
まあ、そんな映像制作会社があっても良いんじゃないですかね。

断わりも無しに被災者を撮影している報道映像や写真は不快ですね。週刊誌に掲載されていた津波で亡くなった方のご遺体の写真や、海外で配信されている遺体や泥にまみれた家族写真など、どんな必要性があるのか疑問です。

さすがにローカルのテレビ放送は通常編成を全て飛ばして地元向けの生活情報をやっているかと思ったら、全然でした。

阪神の時、報道ヘリの音で生き埋めになった人の声が聞こえなくなったという教訓が全く生かされておらず、今回も地震後すぐにヘリが飛んでいる。
(今回は揺れによる家屋倒壊がとても少ないので結果論としては問題なかったのかもしれませんが、何を考えているんでしょうね)

阪神後、テレビ各局が担当エリアを区分して生活情報を流してはどうかという話を聞いたおぼえがありましたが、これだけの大災害でもいつも通り中央主導の被災者のためではない放送。
県域ラジオについても個人の安否情報や記者が昨日取材した場所の話を延々としていては、給水所の時間や病院など大多数の人が必要とする情報が分かりにくい。

テレビでは東北の独自番組として「東北一括り」の給水所情報...
いつ必要な情報が流れるか分からないL字のテロップ放送も給水所やスーパーに並ぶのに忙しい被災者は見ていられないので、ほとんど役に立っていませんでした。
宮城県沖地震を警戒して準備をしていた県の放送局がこれかと、現場に入っている局の知人も地元の知人もガッカリしていました。


今後、検証されていくと思いますが、津波到達前の総合テレビの同録を確認したところ「発生時映像」「警視庁中継」「現地局から」で78秒、72秒、70秒間、「津波」という言葉が出てこない時間があります。
車に乗ったり、停電でラジオを探してつけた瞬間にサイマル(TV、ラジオ同時)でこれでは避難が遅れる可能性がありますね。PIPで表示されていた津波の到達時刻の文字はワンセグでは読めないサイズ。
到達後も映像で明らかに数十台の車が流されているのに「数台」とか言っている。ラジオで聞いている方に正確な状況が伝わりませんね。

見ていて感じたのは、どうも「津波警報」と「大津波警報」で構成が変わらないという点。原稿のローテーション順や繰り返す頻度とか、状況によって変えるべきだろうと思います。

ラジオは津波限定で緊急地震速報や英語版の警告みたいに事前録音を組み合わせたほうがまだマシかも。


それと、現地のガソリン不足は深刻でした。従兄弟は震災後1週間経ってもガソリンが無くて移動できず、家族の安否が分かりませんでした。(その後無事を確認)
仙台在住で震災の時に関東に出張していた人の中には、1週間経っても仙台に戻れていない人もいました。

災害時の特定機関になっていて緊急車両として動けるSNG車を全国から10台以上集めている報道各社は、素材集めの取材ではなく、被災者のための放送を「全力で」やるべきだと思います。
被災された方もかなり不満に感じていらっしゃいました。


13日に大阪から車で出発し東京から国道4号線を北上して14日夕に仙台に入りました。

停電のない地域を深夜に抜け、停電が予想される地域を明るい時間に通過しました。

半日前に東京から仙台入りした知人とTwitterで連絡を取りながら常に情報を得たほか、通行止めという情報があった場所も、高校の先輩や後輩にう回路を調べていただきTwitterでリアルタイムに支援していただきました。

車のナビを見ながら助手席の後輩がdocomoのポケットWi-Fiに接続したiPadで確認、福島で勤務経験のある同乗者が道路地図を見ながら向かいました。

通行止め区間より早めにう回路に入りましたが、信号待ちや片側交互通行による交通整理で止まる以外、渋滞は全く発生しておらず、全行程にわたり交通量は多くない状況でした。

途中、緊急車両専用になっている東北自動車道が見える場所が何度かありましたが、深夜は1分間に数台程度でガラガラの状況でした。

現地のガソリン事情が良くないとの情報があったため、燃費を最大限に配慮したエコドライブで向かいました。

仙台の実家の両親とは13日深夜まで連絡が取れませんでしたが、両親とも無事でした。

今回は取材の仕事などではなく、同郷の後輩と大阪から、東京で仙台に帰る方を乗せ、支援物資を積んで現地入りしました。

仙台市など都市部の揺れによる被害は少ない印象ですが、ガソリンがなく、停電箇所が多く、宮城県内はコンビニがすべて閉店していました。

公共の支援物資も岩沼より南の地域には届きにくいようです。

無給油のまま仙台を出て、いったん秋田の親戚宅にいます。

ある程度大きい町では救援物資が行き届いてきたようですが、使用者の少ない医療器具や医療消耗品など、厳しいのはこれからです。

物資を補充して、明日、仙台に向かいます。


想像を超える大規模災害です。まだ連絡が取れない人もいます。



物資不足の状況など、公共機関や自治体の情報収集よりtwitter経由のほうが早い場合もありますが、同じ情報が何度もRTされ数日間出回っているものがあります。
twitterで物資を求めたり、情報を発信する際は、日時や場所などを明記し、未確認情報のRTには十分注意してください。


がんばろう東北。がんばろう日本。



取引先の皆様、ご無理をお願いし、多大なご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申しあげます。

株式会社 写楽
代表取締役 木内 光

お仕事が忙しくて全く更新できていませんでした。

今日はサラウンド収録の話です。(DAWのレポートは次回で~)


さて、ホールでのコンサートやライブでは5.1chサラウンドでの収録とMAは何度かやったことがありましたが、屋外でサラウンド収録したことがない! ということでちょっと実験してきました。

放送局の知人はドキュメンタリーのサラウンドロケでショップスのマイクをIRTクロスで録ったとのことでしたが、そんな高級マイクは持ってないので「あるもん」でいろいろやってみる事にしました。
モニターはヘッドホンで、フロントL/R、センター、リアL/Rを、L/C/Rに定位させてモニターMIXで確認。

まず初め、なるべく手軽にということでリアにステレオマイクを使ってみました。
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AE5100×2、ATM57×1、AT825×1

ステレオの時と比べると、(センターとの分離に配慮して)フロントL/Rの角度が少し広くなりました。


その他、指向性の強いマイクを使うとどうなる? 角度は? 
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MKH-816P×2、ATM57×1、AT815b×2

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指向性の強すぎるマイクで5ch収録すると、それぞれで録れている音がかなり違っていて移動感や音の繋がりが悪くなる感じ。

416を5本使うサラウンド収録の記事がよく技術誌に出ていたりしますが、あれは巨大な滝など単一指向ではあまり音が違わないような音源とかに向いているんだと思います。

屋外ではIRTクロスで録る場合がけっこう多いそうですが、試行可能な場合にはセオリーにとらわれず、音源や録りたいイメージに合うようにマイクや角度は適宜変えたほうが良いと思いました。
IRTクロスはお手軽ではありますが、屋外ロケでは音源に追従してフロントを少し上・下に向けた場合など、リアが変な方向に向いてしまうので好ましくないこともたまにあるようです。


それと7.1ch用の7ch収録の実験も。
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AE5100×2、MKH-816P×1、AT815b×2、AT825

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7chともなると被ってばっかりでは分離が悪くなりそうだったので指向性マイクを居り混ぜてみました(笑)


今回のレコーダーは超お手軽なZOOMのR16です。
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単3電池も入れておきましたが、DC12V→5Vの変換でIDXのEnduraで駆動。恐らく1日中使えます。

R16はファンタムが2chぶんしかないので、電池駆動可能なマイクは電池で、他はWENDTのNGS-X3をファンタムとHAとして使いました。収録チャネルの並びが変なのはファンタム供給の兼ね合いです。

ゲインが必要なサウンドスケープ収録ではR16のHAではさすがに厳しいですが、外部HAを使えばOKな感じ。


環境音収録ではマイクやHAのS/Nがけっこう大事です。音源にもよりますが、小さな音の場合はS/Nが70dB程度のマイクではそこそこノイズが目立ちますから、S/Nの良いマイクがおすすめ。

スタジオ用のラージコンデンサーは安いものでもS/Nが良いものが多いですが、風と湿気にはめっぽう弱いので屋外運用はけっこう難しいです。風防を外して録れるのは完全に無風の時だけ。
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個人的には音質の良いラージダイヤフラムのマイクで屋外サラウンド収録をやってみたいところですが、風対策や足場の悪い場所への徒歩移動は大変。
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不整地ではマイクスタンドではなくて写真用の三脚の方が使いやすいです。
あとはゲインがかなり上がっていると息を殺すにも限界があるのでマルチケーブルで延長した方が楽だと思いました。


ラージで5本は大変ですが、今回の実験で2本使ったオーディオテクニカのAE5100が良かった(ラージと比べると若干ディテールが整理される傾向ですが)ので、コスト的にも機動性としてもAE5100を増やすのが良さそうだと思いました。

http://www.audio-technica.co.jp/proaudio/instrument/ae5100/ae5100.html
なんかドラム用マイクみたいな紹介ですが、サウンドスケープ用としても良かったですよ!

XYのステレオマイクは手軽なのでよく使っていましたが、音源によって角度を変えたりできないのでけっこう制約があります。BP4025にも興味があるんですが、自由度の高いAE5100かな。
それと、MSマイクは定位がはっきりしすぎるのでロケでは嫌いです。ドラムトップや近距離で使うCMS-2は好きですけど、USM-69はXYにする派。


というわけで、屋外サラウンドのテスト収録でした~。


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今年も大阪国際会議場(グランキューブ)で2日間開催され、各地からたくさんの方が来られていました。 サウンドフェスタやInterBEEではふだんなかなかお会いできない方とバッタリというのが多いですね(笑)。 20100618-4.jpg 今年は2日間とも行けたので、初日に展示を見てまわり、二日目は主にセミナーを聞きに行ってきました。独断と偏見で気になったものを何回かでレポートします。(全て個人的な感想です) さて、まず気になっていたのがタックシステムの残響除去プラグイン「NML RevCon-RR」。 会場でバッタリ会った先輩のエンジニアさんに担当の方を紹介していただいて、実際に音を聞かせていただくことができました。 20100618-2.jpg (C)TAC System 20100618-3.jpg (C)TAC System 残響除去の処理では、まず「目的の音」と「残響成分」を分離するんだそうです。 例えばゲートやエキスパンダーでスレッショルド以下を落としてしまうと、もともと小さい音や残響ではないテイルなどが潜って消えてしまいますが、この残響除去プラグインは元の音と残響成分を分離する事によって、残響成分のみを効果的にリダクションできるんだそうです。すごいですね。 音声が解析され、抑圧のアタックやリリースのカーブやレベルを手動調整して、条件や目的に合わせた処理ができるようになっているそうです。 メーカーのWebに上がっているサンプルでは強めにかけられているようで、少しロボットボイスのような感じになっていましたが、手動調整で状況や用途に応じてバランスの良いところを探ればかなり有効に使えそうだと感じました。 劇場公開用で小声のセリフオンリーのようなシーンでは設定が少し難しそうですが、背景にSEやBGMがある場合、また想定する視聴音量がそれほど大きくないテレビドラマなどでは少し強めに掛けても十分耐えられると思います。 もちろん、収録時のマイク選択や集音方法の工夫で可能な限り良い素材を収録するのが大前提ですが、ロケでは(部屋の残響やフラッターエコーなど)音響的な条件が良くない環境で収録しなくてはならない事も多いのが実際ですから、これまで対応策がなかった残響成分の除去ができるこのプラグインは非常に画期的です。 Steinbergの波形編集ソフト「WaveLab6」に搭載されているような高度なスペクトラムエディタとこの残響除去プラグイン、その他AdobeのAudition(NR、クリップ修復など)を活用すれば、現状では世界最高水準の補正環境が構築できると言っても過言ではないでしょう! たた、実際に使ってみたエンジニアさんのお話では、現時点の「残響除去プラグイン」では、残響条件が変化する素材には正確には追従できないとの事。 ガンフォローやピンマイク、複数マイクがミックスされた素材で残響条件が刻々と変化する場合、(実際やってみないとうまくいくかどうか分かりませんが)細切れにして段階処理・個別処理すれば何とかできるかもしれませんね。 これは私の単なる思い付きですが、今後の機能として、残響条件が変化しない場合に関してはサンプリングリバーブのようにロケ場所で残響測定用の素材を録っておいて、それを元に残響除去できたら面白いんではないでしょうか。 簡易に手を叩くとか、または全方位SPとは言わず簡易にどこにでもありそうな小型スピーカーでパルス(パルス的なスイープ)を出して収録する程度なら、編集用のルームトーン(暗騒音)を録るついでにできますよね。 まあ分離の理論を全く知らない私の妄想はさておき、元々の音と残響成分を分離できる機能を応用して、残響成分のみを取り出すという処理も聞かせていただきました。 20100618-1.jpg 音楽の2chのステレオソースから残響成分を分離してリアの2chに配置すると、(ステレオエンハンスなどで)位相をいじくってリアに配置してみたり、リバーブ(エフェクト)をリアに飛ばしたのようなものとは次元の違う自然さでした。 おかしなな位相だったり、それっぽい音がリアから聞こえるような「なんちゃってリア」とは違って、とても繋がりが良くて包み込まれるような音場ができていました。 残響除去も画期的ですが、この使い方もまた素晴らしいですね。 正直、この使い方は秘密にしておきたい(笑)
それから、ノイマンのTLM102。 こちらも初めて実際の音を聞かせていただきました。 20100618-5.jpg 最近流行?のフラムが1枚でカーディオイドのみのラージダイヤフラムマイクです。国内では6万円強だそうで、定番のU87の1/5ほどの価格ですが、87にも引けをとらないです。 もちろん87と同じではありませんが、おいしい感じでミッドハイが立って、プレゼンスブーストも利いたノイマンらしい音でした。 ショックマウントがありませんが、内部のフラムがゴムマウントされているそうです。また、ローカットがありませんが、もともと87ほどのローは出ない感じ。 ただ、ローてんこ盛りの大音量な音源の場合、HAやミキサーのローカットだけで行けるかな~? 一般的に条件によってはマイク側でLCFを入れないと厳しい場合もありますから、ちょっと気になります。 しかし、2~3万円の中○製の低価格ラージダイヤフラムコンデンサー(うちでも何本か使っていますがw)ではやっぱり出せない音だなぁと感じました。 低価格のラージコンデンサーでは低湿度で保管していても数年でごく微妙にリップルが乗ってきたり、サラサラ言い出したり、フラム部分の経年劣化で音質が変化して同型機種でバラツキが出てくるものがけっこう多いん(かなり微妙なので気付きにくい?)ですが、TLM102はドイツで製造していて上位機種と同様にフラムのテンションを手作業でネジで固定しているので、経年劣化に関しても優れているんだそうです。 2~3万円のラージコンデンサーで「けっこうイケる」と妙に納得してみたり(泣)、何本か乗り換えて散財(泣)するよりは、TLM102を選択すべし。>私 U87のカーディオイドと比べると指向性が少し広め、声でテストした感じでは87より若干オフでも、また若干オフアクシスでもf特が変化しにくい感じでした。 楽器録りに関しては使ってみないと分かりませんが、ナレーション収録用としてはダイナミクス(87とはちょっと違う印象だった)を上手に処理すれば87の代わりに使っても何ら問題なさそうです。指向性が広めで微妙に距離が変わっても音が変わりにくいのはナレ録りでは便利でしょう。 ただ、風防のネットの関係なのか、個人的には87と比べると薄いベールがかかっているような印象を受けました。 それと、耳に毒なので(欲しくなるので)隣のTLM67は試聴しませんでした(泣)
続いてオーディオテクニカのリボンマイク。 残念ながら、私自身はスタジオレコーディング畑の人間ではなく歳も若いので、リボンマイクを使った経験は数えるほどしかありません。 Colesの4038はすばらしいマイクだと思いましたが、77DXやBK-5Bはどんなコンディションなのかよく分かりませんでした。昔の同録で聞くBK-5Bの音は好きです。 それとALTECの639Bを個人的に1本だけ所有していて全ポジションでちゃんと音も出ますが、正直なところリボンの状態がどうなのかはよく分かっていません。 その他、映像収録に行った時に、とあるホールのカゲアナをラインで聞いて「この音はなんだろう?」と小屋の音響さんに聞いたらアイワのリボンだった…くらいしか経験がないのですが、AT4080とAT4081を聞かせていただきました。 AT4080とAT4081 20100618-6.jpg (C)Audio-Technica AT4080のローのふくよかさと丸さは他のダイナミックやコンデンサーにはない感じです。私の貧弱なリボンマイクの知識で説明しますと、AT4080はColesの4038にちょっとだけミッドハイの硬さを足したような感じかと…。 それと、(ファンタム給電で動く「プリアンプ?」が入っている)リボンなので仕方ないですがラージのコンデンサーほどのS/Nはありません。4080で70dBくらいです。ハイ落ちもリボンらしい感じ。 ミッドハイの微妙なピーク感は、声(風邪のガラガラ声)で試した感じでは(BK-5Bのようなミッドの張りは強くなく、BK-5Bより若干ハイが)少し硬めという印象でした。色んな楽器に使ってどう聞こえるのかは使ってみないとわからないですが、男性Voに使ってみたいところです。 ただ、「リボンマイクはソフト」というイメージを良くも悪くもひっくり返されたR○YERのリボンほどの強烈な印象はありませんでした。R○YERはちゃんと使いこなせる人には素晴らしいマイクなんだと思います。 AT4081は200Hz以下がけっこう落ちている感じで、ごく簡単に表現すると、C-38BをV2ポジションにして5kより上をシェルピングで緩やかに落としたような感じ? 音質的に似ているマイクを無理に挙げればMD441かなぁ。 うーん、ちゃんと表現しきれないです。音の傾向を正確に説明するのって難しいですね。それと、f特だけでマイクを語っても仕方ないですから、実際に試さないといけませんね。 (デモで借りると欲しくなっちゃうんで、デモ依頼はほとんどしませんw) 本物のリボン経験が皆無に等しいので、すぐには最適な用途が思い浮かびませんが、AT4080は良い感じです。ステージ現場に持ち出せるColesの4038ライクなマイクが欲しかった方にはとても良いんではないかと思います。 昔、某局のラジオスタジオで常設していたM88RP(FOSTEX)(プリンテッドリボンという名のダイナミック)を(朗読録り用などのバリエーションとして)いつか欲しいと思ってたんですが、M88RP→AT4080に変わりました。個人的にM88RPは時々ディップがあるように聞こえるんですよね。 M88RPと似ている(さすがプリンテッドリボン!)ではなくて、ローもミッドハイの張りも、それと実使用でのS/Nも4080のほうが明らかに良いです。4080も4081も、開発者がリファレンスにしたマイクが何だったのかとても興味があります。 指向性はAT4080、AT4081とも綺麗な8の字型の指向性でオフアクシスはローもバッサリ聞こえないです。これほどローからハイまでオフアクシスが綺麗に落ちるマイクは少ないと思います。 個人的には双指向じゃなくてカーディオイドだと使いやすいんだけどなぁ。 (私には本物のリボンマイクをレビューできる見識がありません…orz) これまで、個性を主張しないマイクが多かったテクニカですが、今回のリボンマイクのような面白いマイクをどんどん出してほしいですね。 次は灰色でおなじみ弦向きのロングチューブのマイクとか…。最近ゼンハイもロングチューブ出してますし。 うちの会社ではグーズネックやらバウンダリーやら何だかんだでオーディオテクニカのマイクが約40本あります。製品群としては地味ですが、ここ数年のAEシリーズなどは特にS/Nが良くなっていて、数万円のスティックタイプのコンデンサーマイクが海外製の定番スタジオコンデンサーマイクを凌駕しているような仕様だったりしています。 実際の音も使い勝手もなかなか素晴らしいですよ。 同じフラムのAE3000とAE5100(ともにフラムはφ24.3mm)では、比較してみたところAE3000のほうが良いと感じましたが、うちの会社(映像制作がメイン)ではウレタンやソフタイ、カゴなど風防関係の自由度が高いAE5100を気に入って使っています。 海外の映画録音エンジニアがダイアログ収録で条件に合わせてカーディオイドのCMC(Schoeps)を使ったりするように、うちの会社でも条件によってMKH-816をAE5100に換えて録ることがけっこうあります。個人的にCMCだと実際の音源には無いガサガサ、ツヤツヤがたまに気になるんでAE5100なんです。CMCは高いですしw 真似したわけではなくて海外の事情を知らないうちから色々試したらそうなったんですよ~。 Eラーニング用の音声収録でAE5100を使用した例 20100618-7.jpg こういった条件の場合、ラージダイヤフラムの大型マイクでは視界の邪魔になってしまう事がありますが、AE5100だと質を落とさず小型化できる感じです。スタンドはTOA製です。 このときは音声のみ収録。とある映像スタジオだったので若干残響はマシでした。AE5100(距離20cm)で行きました。周囲の残響が大きければBeta57Aにしたかも。 最終的に16bitの32kHzや22kHzサンプリングなどにする場合でも、マイクが良いほうが上がりは良いです。もちろん、質の良いHAとセットで使いましょう。 個人的な感想ですが、AT4060や4040、AE5100やAE3000の印象として、テクニカのラージは他社と比較すると全般的にオフマイクになった時の音量の減衰が大きいと思います。 これを欠点ととるか特徴と考えて利用するかによって評価が分かれると思いますが、マルチマイク時のカブリを整理しやすい点は便利だと思っています。 また、条件によりますが、音質が良くてもかなりデッドな環境でないと残響を拾いやすかったり無駄にザワザワしてしまうことがある他社の定番ガンマイクと使い分けるのも良いですね。 テクニカは色付けの少ないマイクが多いのでつまらないと言う方もいますが、フラットなマイクはどんな用途でも変なクセが耳についたりしにくいので良いと思います。 強烈な個性が無い方が便利と感じるか、つまらないと思うかはマイクに何を求めるかで違いますが、個人的にはクセが少ないマイクは音作りがしやすくて使いやすいと思っています。 無論、ローカットとリミッタしかないようなロケミキサーでは音作りなんてできませんから、ちゃんとした音声卓とアウトボードを現場で使うか、MAやTD(MIX)での処理が必須です! まあしかし、ブリブリなボーカルとかブライトなピアノ、弦や木管・金管の雰囲気を変えたい場合や吊りは他社マイクで行きましょう。私もテクニカのマイクだけで全て成立するとは思ってないです。 マイクの選択はエフェクター的な部分も大きいですからね。 ブリブリなマイクも大好きですよ。ゲッフェルで録る木管の陰鬱さもGOOD。
おまけ。(サウンドフェスタで映像機材なのでおまけ扱いですw) 今回の展示会が初公開というローランドのマルチビューワー「MVS-12」。 20100618-8.jpg SD(VBS)を最大12系統入力して、HD(最大1920x1080 59.94i)(RGB/HDMI)出力できる画面分割コンバーターです。 最近の小型HDスイッチャーではモニターへのマルチ画面出力ができる機種が増えてきていますが、まさにその部分が単体になった感じです。 ※この機種はSD(VBS)入力のみです。 MTXアウト(VBS)も4つ。MTX選択中の4ソースをQUAD出力(VBS)できる機能も搭載されていました。 従来、数多くのSDソースをHD出力で多数分割できるコンバーターは数百万円していました。また、少し前までHD出力の4分割コンバーターでも50万円ほどでした。 うちの会社でもバラシ運用で現場に持ち出す映像モニターを減らしたい場合など、画質やアイリスを調整するビデオエンジニア以外のスイッチャー用のソースモニター用としてSDの4分割コンバーターを何台か使ってLCDの20インチ(複数)で見ることがあるんですが、コンバーター出力がSDなので解像度が落ちるのが気になっていました。 (まあ、ソースモニターに6インチCRTとかHRでない9インチCRTを使うと考えればそれほど大きな差はないですが) SDソースの解像度をしっかり見たい場合、HDでも4画面程度が限界ではありますが、12ソースまで一度に対応できるというのは非常に便利ですね。配置のほか、ソース名の表示変更も可能。 まだ価格が決まっていないとの事でしたが、たぶん20万円以下?ということでした。 ここ4年ほど、ローランドの映像機器に関する目の付け所と価格設定には目をみはるものがありますね。
さて、次回は注目しているSteinberg製品(先日発表されたNUENDO5と近くVer.7が出るというWaveLab6)などのレポートの予定で~す。 これ、私の「備忘録」と「欲しいものリスト」になってますね。 映像制作/音響制作/制作技術 株式会社 写楽 www.sha-raku.co.jp
ごぶさたしております。
ありがたい事にお仕事が忙しくてブログの更新が出来ませんでした。

たまにはお仕事をちょっと休憩して、今日は久しぶりに統一Ⅰ型のネタです。

何の事か分からない方のために説明しますと、ふるーいVTRを復活させてみようというネタです。(説明になってない…)
20090708-1
音声のオープンリールレコーダーではありません。
オープンリールのビデオです。

長いこと続きを書いていませんでしたが、統一Ⅰ型のことを飽きたり忘れたり、諦めたりしていたわけではなくて、ちょいと壁にぶち当たって思案していたんです。忙しいのにかまけて放置してたとも言う?


さて、簡単におさらいしますと、家庭用として市販されたビデオのフォーマットには、Uマチック(1970)やベータ(1975)、VHS(1976)などの前にオープンリールタイプのVTRがありました。
(私自身32歳なのでリアルタイムの経験ではなく、書籍や資料、OBや先輩の話を元にまとめています)

家庭用オープンリールビデオの多くはVHSやベータなどと同じ1/2インチ幅のビデオテープを使う規格で、最初は片フィールド記録のVTRに始まり、次第にカラー化も進みましたが、当初はメーカー間で規格が統一されておらず、特にカラー規格に関しては互換性が低かった時期がありました。
そんな中、1969年に家庭用の統一規格として登場したのが、この「EIAJ-1、統一Ⅰ型」です。

企業や学校ではそれなりに使われたようですが、扱いが楽なカセット式のUマチックに取って代わられ、本体やテープの価格が高かったので一般家庭にもほとんど普及しなかったようです。統一Ⅰ型は、私が知っている範囲では旧ソ○エトの宇宙飛行士訓練センターで1989年頃に使われていたというのが最新の情報です。

40年も前のVTR。今では再生装置を探すのもかなり難しい状況です。

「いつでもいいから、もし再生できたらダビングしてね」と知人からテープを預けられていて、箱に書かれたタイトルを見るとどうしても再生してみたい…。

そこで色々な問題にぶち当たりつつも、長い間倉庫に眠っていたVTRをなんとか復活させようというのがこのシリーズネタです。はい、仕事ではなくて趣味です。

(以前の再生テスト)


さて、なんとなく今まで「みんな知ってるだろう」と思って省略していましたが、最近「アナログのベーカムで撮ったことがない」というカメラマンやVEがちょいちょい増えてきてショックを受けたので(笑)、それよりはるか以前のビデオの初期の歴史を簡単におさらいしときましょう。

世界で初めて放送局用のVTRが発売されたのが1956年(米Ampex製 VR-1000)。2インチ(≒5cm)幅の太いテープ使うオープンリールタイプで、当初は東部と西部で時差のあるアメリカで番組を時差送出するために導入されましたが、程なくして放送前の収録用や記録用としても多用されるようになっていきました。

※動く映像の電子記録装置としては、英BBCが1952年に開発したVERA「ヴィェラ」(Vision Electronic Recording Apparatus)が世界初といわれています。テープ速度は5.08m/sec。1リールで15分録れたそうです。

VR-1000は比較的よく知られているので、ちょっとマニアックなVERA

技術解説も面白いですね

音声信号の200倍もの帯域が必要で、固定ヘッドなのでものすごいテープスピードです。これだけ早いと慣性で安定しそうな気がしますが、安定性と正確さが重要との事。


オマケ。世界初のカラーハンディカメラ(バックパック付き)
1969年のメキシコ五輪で活躍した機種だそうです。

プランビコンの2管式だそうです。現在、スタンダードカメラ(箱カメ)とハンディカメラの違いはレンズ性能だけですが、30年くらい前まではハンディ用カメラに切り替わると明らかに画質が落ちたそうです。


Ampex製の2インチVTRは国内では1958年頃から導入が始まり、当時の価格はVTR一式が2,000万円、60分テープが1本で10万円(当時、軽自動車が買える金額)だったそうです。

すこし新しいVR-1200(Ampex)


国内では、テレビ放送開始から1970年頃までの生放送、またはVTRで制作された番組は、(1958年以降の)2インチVTRのほか、高輝度ブラウン管をフィルムの(動画)カメラで直接撮影して記録するキネコ(キネスコープ・レコーダー)で記録されたものが残されています。

しかし当時はビデオテープが非常に高価だったため、放送済みのテープの多くは使い回しされていました。またキネコも1970年代初期まで使われていたようですが、映像の再使用など何か目的が無ければ録らないのが一般的だったそうで、残念ながら70年代前半頃までの生番組やVTRで制作された番組の多くは現存していません。

1970年代後半でも全てが残されているわけではなく、私が知っている範囲では、ある放送局では「全ての番組を残すようになったのが198X年」とか、他局では「基本的に生番組は(番組内で使ったV素材以外は)法定同録の期間を過ぎたら何も残らない」という話も聞いたことがあります。(放送局によって違いがあります)
個人的には自分が生まれる前の「8時だよ全員集合」がしっかり残っているのが嬉しいです。

しかし、放送局としては公式に残していない映像も、スタッフや出演者が私費を投じてビデオで同録(エアチェック)して残していたり、視聴者が録画して残っている場合がけっこうあります。年末恒例の某歌合戦(1960年代後期~70年代前半)で、家庭用オープンリールVTRで録画された映像しか現存していない部分や年があるのは有名な話ですね。

そんなわけで、統一Ⅰ型VTRで残された映像は貴重なものがけっこう多いんです。


過去5回、デッキの掃除、電源、ちょっとした回路の修理、テープ鳴きでの湿気取りなどを取り上げましたが、ずいぶん長いこと更新できずにいました。
(続きをご覧になりたいと仰っていただいた方々、すいませんでした)

今回も完結しませんが、微妙にちょっとだけ(笑)進展があったので状況報告です。

テープ鳴きの対策、ヘッドドラムへのテープの進入角度や位置などテープパス関連の調整(機種固有の資料がないのでトライ&エラー)をしてだいぶ改善できましたが、現段階ではこんな感じです。
音声はアナログベーカム並の音質ですが映像のノイズが消えません…。



よく見ると画面の右端に2インチVTR特有のヘッドの切り替えノイズが見えます。この番組は(外での取材撮影は16mmフィルムで)2インチVTRで収録(スタジオ完プロ)したものが放送されたようですね。(恐らく番組はカラー放送だったと思いますが、録画した統一Ⅰ型VTRが白黒タイプだったので白黒です)


そして、いろいろと確認していったところ新たな問題が浮上。これです。



ヘッドからの微細な信号を伝えるスリップリングが劣化(金メッキみたいなんだけど針が腐食)していて、回転軸もゆがんでいる様子。

これ、間違いなくノイズの原因になってるな…。

映像に出てくるBVU-800はU-maticテープの再生用としてキープ(自分でメンテ)しているものなので部品取りするわけにはいきません。

AV-5100のスリップリングの調整を試みましたが、うまくいかずノイズは消えません。これは、代替の部品を探すしかない…。(これで1年停滞)


その後、色々と調査したところ、某砧の技研さんでも統一Ⅰ型を復活させる際にスリップリングが劣化していたので代用部品を使ったとのこと。

やっぱりかぁ~と思いきや、あちらさんでは代用としてなんとHD D-5のVCRのスリップリングを用いたとの情報…。(いくらか知りませんけど)さすが財力が違いますね…。


費用をかけず腐食したスリップリングに代わるものを…

というわけで、カメラ部不調のBVW-400をタダ同然で入手。

20100604-9_broken400.jpg

おお、Rがおかしい。

かつての放送番組取材の定番BVW-400も、今では正常に使えたとしても仕事で使う機会は「ゼロ」。
しかもこれは不調。となれば分解して色々やってみたくなるのが性。

以前、引退したBVP-70ISやBVU-950を勉強用(?)としてバラバラにした経験(もう一台の70ISは超高感度カメラに改造して遊んだら白煙モクモクw)、DXC-537Aをニコイチで生き返らせた生兵法を生かし、今回もバラバラ。

BVW-400
20100604-3.jpg

かつて定価750万円だったというカメラも古くなって故障していたのでは産廃同然。私にかかるとバラバラです(笑)

アンプゲインが安定しません。CCD出力のカットオフもおかしい。
今回はサービスマニュアルも延長基板も無いので故障箇所の特定は無理っぽい。
というわけで、何回も抜き差ししつつ遊び半分で調整を試みます。

20100604-5.jpg

遊び半分でいくつかコンデンサーを交換。WFMとVECTORを見つつ、ちゃんとした映像が出るところまで行きましたが、やっぱりきちんとは安定しない感じなので終了。

しかし、BVW-400(F8)の画質ってこの程度でしたっけ? SDでも感度F11やF13、S/N=65dBなんかのDSPカメラに慣れていると、どう調整しても旧々世代の画質だなぁと思いました。

脱線しましたが、なんでBVW-400か?
20100604-1.jpg

これです。スリップリング! ピカピカです。
20100604-2.jpg

ちなみにこのカメラの現役時代、ヘッド交換には100万円以上かかったそうです…

まあ、これを外して統一Ⅰ型に付けることが可能かはまだ未知数なんですが、「そういえばBVW-400もスリップリング付いてたな~」という記憶を元に、(タダ同然で)入手できるチャンスを待っていたのです。

とりあえず、使えそうな部品を入手できました。
なんと今回はこれだけですが、統一Ⅰ型の復活は長ーい目でご覧ください。

なぜここまでして古いビデオテープを再生したいのか?
それは、そこにテープがあるからです(笑)。

映像制作/音響制作/制作技術
株式会社 写楽 www.sha-raku.co.jp

以前の記事は「統一Ⅰ型」のタグでまとめて見られます。
みなさまGWはいかがお過ごしですか? 私は毎年恒例でお仕事です。


さて、この忙しい最中にやらんでも…とは思ったんですが、「疑問点を残したまま放置しない」という私自身の方針のもと(笑)、以前から気になっていたUSTREAMのテストをしました。

20100505-4.jpg


私がインターネットを始めたのが1996年。当時は14.4kbpsのアナログモデムで、インターネットの家庭への普及率は1~2%。まだ多くの人がインターネットを知らない時代でした。

また、私とインターネット映像配信の繋がりは古くて、1998年頃には56kbpsのストリーミング映像中継でカメラマンをしたことがあります。とても小さい画像サイズでフレームレートも低かったので、見やすいように色々と考えて工夫した記憶があります。

その後、放送番組やVP制作などと並行して黎明期のインターネットストリーミング中継や映像を用いたEラーニングコンテンツ制作の仕事を色々と経験しました。

CD-ROMへ映像収録する場合やISDN回線経由など、パソコン用ビデオの画質が悪かった時代、見やすい撮り方や編集の間合い、圧縮エンコーダーの設定や音声レベルなど、ずいぶん研究して努力してきました。当時は同じ方式でも設定が各社各様で、画質や音質の優劣の差がとても大きかった時代でした。

現在でもインターネットストリーミングでは放送規格や番組交換基準のような運用上の統一基準が存在していませんが、視聴環境の調査を含めた黎明期からのノウハウの蓄積は今でも役に立つことが多いです。
基本的に弊社の運用基準は公開していませんが、個人的な関係がもとで、某放送局さんのWeb映像配信の運用規定として弊社の運用基準の一部を採用していただいています。(技術的には大した内容ではないですけどねw)

また、IP伝送がサービスとして提供され放送局での使用が一般化する以前、ライブストリーミングをラジオ(地上波)の生特番の伝送(中継先→受けスタジオ)の予備予備回線として利用した事があります。
(メインはスタジオと中継先での掛け合いが可能なNTTの臨時専用回線を使用する中継用の音声コーデックを使用しましたが、場所の関係で臨電の回線状況が安定しない場合はバッファーが長いぶんWME経由のほうが一方向の伝送路としては安定していた事もありました)

その後、ADSLが一般的になり、WindowsMediaやFLASHなどで映像とデータをリンクさせたりする複雑なエンコードが出来るようになってきた頃から映像制作会社と専門のWeb制作会社が分業するようになったように思いますが、画質に関わるエンコーダーの設定は、現在でも映像制作会社のほうがノウハウを持っている場合が多いですね。

ただ、映像ファイル圧縮のノウハウは、一般的なプロの映像制作現場の技術だけではカバーできない要素がけっこう重要なので、現在でも映像制作会社によってエンコードの得手不得手の差は大きいようです。うちは得意ですよw


現在では携帯電話でも動画は珍しくなく、YouTubeやVimeoでインターネット動画はHDが当たり前になっています。
また同時再生数や転送量が莫大でなければ、専用の映像配信サーバーを使わなくても自社サイトに映像ファイルを置くだけで映像配信が可能です。

しかし、実はごく最近まで「生放送」となるとちょっと敷居が高かったんです。

ごく簡単に説明すると、WindowsMediaEncoder(マイクロソフトが配布している無料エンコードソフト)では、設定次第でエンコードしているPCからインターネット経由で直接生放送が出来るんですが、映像入力に使えるキャプチャデバイスが限られていたり、WindowsMediaServer(配信サーバー)を経由させないと同時に多数の視聴者には対応できない問題がありました。
また、リアルメディアでは接続数に応じたサーバー契約が必要で費用がかさむデメリットかありました。

インターネットで映像の「生放送」をしようとした場合、どうしても配信サーバーが必要になるんです。

無料のサービスでは配信トラブルがあってもいつ会社が消えてなくなっても文句は言えないので(笑)基本的にお仕事ベースでは使えませんが、無料ではなくリーズナブルな価格で業務にも使える有料配信サーバーはこれまでほとんど存在していなかったので、USTREAMの登場はライブストリーミングの業界に変革をもたらすかもしれません。ニコ動も同様ですね。


というわけで、USTREAMでどの程度の生放送ができるのか実験してみました。

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…今日の収録現場への出発時刻が迫ってきたので端的に書きます =3

USTREAMのアカウントを登録。
パソコンにAdobeが無料配布しているFlash Media Live Encoder(Win/Mac向け両方あり。以下FMLE)をインストール。

USTREAMの画面からサーバー設定のxmlをダウンロードしてFMLEでプロファイルを読み込みます。
ごく簡単な設定で配信サーバー(Flash Media Server)への接続が出来ました。

配信映像のサイズやビットレートはFMLE側の設定が優先されます。
今回はH.264ではなく、より多くの人が視聴しやすいVP6で色々なサイズ、ビットレート、画面アスペクトのテストしました。

色々テストしつつ、最長で連続3時間ほど継続しましたが、一時的にコマ落ちが発生したものの、適切な画像サイズやビットレートに設定していればリンク切れや接続のリセットは起こりませんでした。配信サーバーの状況にもよると思いますが、安定していますね。

20100505-2.jpg

さすが圧縮効率の良いVP6。同じビットレートでも他のコーデックより見た目が良いです。

WindowsMediaではライブストリーミングで一度も切れたりしていないのにいつの間にかディレイが増大していって1分以上になることがありましたが、今回、Flash videoのライブストリーミング配信で確認できたのは数秒から10秒程度のディレイでした。


そして、私にとってはここが必須の部分ですが、USTREAMではFMLEが認識するビデオキャプチャデバイスを使用すれば、WebカメラやUSBカメラだけでなく、外部から入力した映像と音声を配信できます。WMEより対応できるキャプチャデバイスが多いようですね。

弊社のような映像制作の制作技術会社が関われば、マルチカメラのスイッチング映像(テロップ付き)とミキサーからの音声入力で、放送番組のような生放送が可能になります。

実際の配信映像。設定次第ではけっこう綺麗です。
20100505-1.jpg
(圧縮による映像の破綻やコマ落ちを確認する動くカラーバー)

映像はH.264かVP6、音声はmp3だとステレオにしてサンプリング周波数やビットレートも自由に設定できるので、音楽ライブなどの映像配信で音質を重視したりする事も可能です。

低予算でのイベント中継や、長時間の学会などの中継に便利そうですね。
同時接続クライアント数や利用時間帯による安定性など、さらに確認と検証を続けて行こうと思っています。

ライブストリーミング放送も(方式を問わず)弊社におまかせあれ!


映像制作/音響制作/制作技術
株式会社 写楽 www.sha-raku.co.jp



5/7追記。

翌日、H.264による試験放送を連続6時間行ないました。
一度も切れず、問題は何も起こりませんでした。

Flash Media Live Encoder、Flash Media Serverともに安定しています。

USTREAMスバラシイですね。
ロケと編集に追われてなかなか更新できませんでしたが、出張ネタをひとつ。編集はまだ色々残ってますけど…orz

先日、プロンプター撮影でまた四国に行ってきました。
今度は高松市。今年は公私共に四国にとても縁が深いようです。

数年ぶりの高松駅周辺は再開発できれいで広々とした感じになっていました。ナビの地図とずいぶん違っていたので、このあたりに車で行かれる方は事前にインターネットの地図で目的地を確認されるのをおすすめします。

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今回、音声は有線ピンのECM-77B/9Xがメインで、予備チャネルはMKH-816Pでした。わりと響く部屋だったのでAE5100のほうが良かったかなとも思いつつ、ミキサーは弊社ではおなじみWENDTのNGS-X3です。
このミキサーのS/Nを経験すると、他社のロケミキサーには戻れないです(笑)。

プロンプター原稿はクライアントさんのノートPCからリアルタイムに出力されています。ノートPCを直結する方法だと原稿の修正が早いのでとても便利ですね。 収録は滞りなく終了。


ロケ終わりは恒例(笑)のご当地巡り。まずはクライアントさんにカレーうどんで有名な「鶴丸」さんに連れて行っていただきました。高松のうどんはコシが強くて美味しいですね。

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おでんのカラシは少し甘めで、たっぷりつけると美味であります。

もちろん汁も完食。この後は、さらに飲みに連れて行っていただきました。
M社長様、本当にいつもありがとうございます。


そして翌日は、クライアントさんの飛行機が午後発だったので、技術スタッフも一緒に「四国村」(観光)に連れて行っていただきました。
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たいてい仕事で行くとどこに行ってももとんぼ返りで、どこに行っていたか記憶に残らないことのほうが多いんですが、今回は撮影の翌日を移動日としていて時間があったのでご一緒させていただきました。

さすがに観光旅行じゃないですからあんまりゆっくりはしていられませんが、せっかく行ったならご当地を楽しんで帰らないとですね(笑)。 


「四国村」は地元出身の建設会社の社長が作ったという屋外博物館で、江戸から明治にかけての民家や燈台などの関連施設、農業設備や倉庫、和紙の工房や醤油の醸造所などの産業遺構が四国の各県から移築されて展示されています。

民間が資本を投じてこういった博物館を作ったというのは拍手ものだと思います。今となっては相当数が文化財指定されているようですが、ここに移築されなければ完全に失われてしまっていたものがほとんどでしょうね。
四国村が作られた34年前という時期も絶妙だったと思います。

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資料や写真ではなく実物が残されているのは実に興味深いです。

さすが民間が作っただけあって、入り口近くに吊り橋があったり屋外劇場があったり、なかなか面白い構成になっていました。
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吊り橋は鋼鉄のワイヤーが入っているので頑強ですが、踏み板はところどころかなり頼りない感じ…。
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水面スレスレっていうのもけっこう怖いもんです。
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気をつけないと本当に踏み抜いてしまえる状況になっているのがまた素晴らしい(笑)。


みんなだんだんロケハン感覚になっていって、いつの間にか「ここ、ロケで使えるよね」「(背景の)抜けは…」とか写真を撮りだすのは仕事柄です(笑)。

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四国村は落ち葉の清掃や植物の管理がきちんと行き届いていて綺麗でした。

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私たちは朝一番で行ったので来場者は少なかったんですが、2時間ほど歩いて回ってから出ると、県外ナンバーの車が続々と来ていました。

そんなに歩いた感覚はなかったんですが、携帯電話に内蔵されている万歩計は3,000歩を越えていました。例によって前夜から食べすぎなので、軽い運動になって◎ですね。

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土産物屋さんで売っていた濃厚ソフト(\300)。
せっかく歩いて消費したカロリーを一気に…。

このあと、お約束のうどんをいただきました。


お土産はもちろんうどん。前回は箱買いして帰ったんですが、今回は少し自重(笑)。
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前夜も朝も昼もうどんで、お土産もうどん。家に帰ったらお土産のうどんがすぐに食卓に出てきて、うどんづくしの2日間でした。


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私の母校、仙台一高(宮城県立仙台第一高等学校)が、この4月からついに男女共学になりました。

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仙台一高は1892年(明治25年)に宮城県内初の旧制中学校として設立されて以来、男子校として117年の歴史があります。

宮城県仙台第一高等学校(Wiki)


一高から歩いて数分の場所には、同じく県立の第二女子高等学校(二女高)がありましたが、そちらは今年度から男女共学の中高一貫校(校名は宮城県仙台二華高等学校)になったそうです。

私が高校生だった頃、宮城県内の公立高校(全日制普通科)は共学校の他に男子校(一高、二高、三高など)や女子校(一女、二女、三女など)がありました。
私は卒業後に知ったんですが、全国的には公立の高校で男女別学というのは珍しいんだそうですね。

宮城県内でも戦後に新設された高校は最初から男女共学だそうですが、戦前のまま男子校、女子校として残ったところ(県外の例も含め)がそのまま存続してきたのが史実だそうです。

文部科学省のWebサイトで公開されている情報を要約すると、「戦後、GHQによって高校の男女共学が原則とされた一方で、地方の実情や地域の教育的意見を尊重して決めるべきとの見解も示され、文部省としては画一的実施を指導しなかった」とのこと。
※変に要約(笑)していない原文は文科省Web「新制高等学校の発足


宮城県ではGHQの指令からおよそ55年後(ぶっ)、今から10年ほど前に当時の県知事が突如として公立高校の一律男女共学化の意向を示しました。以来、各校の在校生やOB・OGを中心に反対の声が強く上がっていました。

私も男女共学化の話を聞いたとき、仙台一高のOBとしては「変わってほしくないなぁ」という感情を持ちました。

ただ、もしこれまでの県立の男女別学校に重大な問題や瑕疵があったとするならば、OBやOGが懐古主義で「変えないでほしい」と主張したとしても認められないでしょう。なぜかそういう雰囲気でしたよね。


それにしても、共学にしなければならない理由や根拠って結局何だったんでしょう? 根強い反対があった関係か、10年もかかって共学化が完了したようですが、一律共学化にどんなメリットがあるのか説得力のある説明は一度も聞いたことがありません。

また、OBの私としては、男女別学で問題があったとは全く感じていません。当然、学校で寝泊りしているわけではありませんから(笑)、学校以外では家族や社会、女子校の友人との付合いや交流がありましたし、どう悪く考えても別学だからという決定的なデメリットは見出せないんですよね。

さらに、県立高校の男子校と女子校はほぼ均等に存在していたので「機会均等」という意味でも問題があったとは思えません。

学力の差を除けば、現実的には「男女別学が理由で行きたい高校に行けない」なんて事を言い出すなら「学区が違うせいで行きたい高校に行けない」という人のほうがほるかに多いんじゃないかと思います。(学区制もGHQ)


現場の先生は頑張っているのに、制度を作る側は現実が見えていない気がします。もともと共学化するという結論ありきだったんでしょうね。

従来からの別学にいったいどんな問題があったんでしょうか?
例え他県にあまり例が無かったとしても、単に右に倣えで画一化したんでしょうか。もしそうなら馬鹿馬鹿しい話です。

はっきり言って、単に共学化で画一化してしまっては、没個性のアベレージな人材ばかりを育てる何の特色も無いつまらない学校(受験生が魅力を感じない学校)になってしまう危険性も否定できないと思います。

中高一貫の旧二女は良さそうですが、他はどうなんでしょう。


また、共学化で現場は混乱しないでしょうか。
例え混乱が最初の数年だけだったとしても数万人単位の生徒の人生を狂わす可能性があるわけですから、これはとても重大な事です。そのあたり、当の受験生たちや親はどう考えているのでしょう。


話は戻りますが、男女別学は単に100年前の時代錯誤の考え方ではないと思います。
見方を変えれば一律男女共学の原則こそ、オキュパイド時代に有無を言わせず押し付けられた遺物でしょう。

また、男女別学だからといって、異性を軽んじるような考え方が芽生える訳ではありません。私から言えばむしろ逆だと思います。
男女共学だけが互いに尊重しあう考え方を持てるようになる環境だとは言えないと思います。

共学か別学か、これはどちらが優れているかではなく、学区内で入試倍率に差が出ないなら、公立で共学も別学も両方あって何ら問題無いと私は思います。

たまたま見つけた中央大の宇佐美教授(一高OB)がご自身のブログに「公立でも共学か別学かを選択出来るほうが良い」という主旨の意見を書いておられたのですが、まさにその通りだと思います。

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宮城県内の公立の男子校や女子校には、それぞれ独自の伝統や違い(例えば行事や生徒会の仕組み、私服通学など)があります。

これらの多くは学校の特色であり魅力です。別学だったからこそ培われたものもあると私は思うのですが、万が一、時の権力者の日和見や利害関係のしがらみで学校がいじくられるとしたら、良い変化は生まれないと思います。
文化ってけっこうそういう理由で消えてしまったりするんですよね。

私は大学進学で仙台を離れたので、残念ながら共学化を進めた県とそれに反対した人たちの話し合いの内容や出来事は自分自身が直接見聞きした情報としてほとんど把握できていません。

しかし、色々あったようですが、地元メディアにバランスのとれた記事を書ける記者がいたら、事が荒立たずに有意義な議論が少しは出来たのではないかと思うと残念です。


で、結局別学の何が問題で、どんな悪影響があって、誰がそれを明らかにしたんでしょうか?
また、もし問題があったとするなら、それが一律共学化で解決する根拠って?

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人の考え方や様々な事柄が時代に則して変遷・変化していき、また社会制度が改善されていくことは時代の流れです。

しかし、この共学化が理に適っていると大多数の人が思ったなら、あんなにたくさんの人達は反対しなかったのではないでしょうか。

戻せという意味ではなく、これからの高校生のために、むしろこれからをしっかり見守らなくてはなりません。

やってみたら結局みんなが損したってのは無しですよ。
>宮城県さん




私の仙台一高時代の友人は、一生の親友ばかりです。

数年ぶりに再開しても、10年ぶりに再開しても、高校時代の記憶は昨日の事のようによみがえって来ます。
再会した瞬間に昔に戻れるのは不思議ですね。

なかにはちょっと嫌なやつもいましたけど(笑)、一緒にバカをやり、色々な事を考え、学び、話し合い、笑い、時には悩んだり、悔しい思いをしたことも…。

悲しいことに、亡くなってしまった友人もいますが、多くの友人とともに過ごした日々は間違いなく今の私を形成する大きな要素になっています。
説明は難しいんですが、男女共学とはちょっと違う連帯感だと思います。

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まあしかし、私は男女共学がダメだとは全く思っていません。

仙台壱高の伝統は、男女共学になってよりパワーアップして続いて行くと思います。

自發能動 以亮天功、自重献身です。

余談ですが、女子の一高生は見てみたい(笑)。

4月2日、北海道で車両火災が起こり、幼い子ども4人が亡くなりました。とても痛ましい事故で本当に可哀相でした。心からご冥福をお祈りいたします。

現段階では、乗っていた子どもが車内にあったライターで火をつけてしまったのではないかと報道されていますが、車両火災はライターがなければ安心というわけではありません。

車両火災の発生数は年次で見ると減少傾向にあるそうですが、件数自体は少なくありません。
前職でラジオ局にいた時は情報が入ってきても場所や時間などによって全ては速報せず、また、人的被害が無ければニュース項目にはならないことがほとんどでしたが、車両火災発生の速報やそれに伴う交通規制の情報はけっこうたくさん見聞きしていた記憶があります。

ちょっと調べてみると、消防庁の統計では平成20年の車両火災の出火件数は5,358件。死者数は156人(放火自殺者等102人を含む)だそうです。
平均すると1日に15件近く発生している計算になりますね。

交通事故以外でのエンジンルームからの出火は、走行中やアイドリング中、エンジン停止直後など、どの状況でも起こりうるようで、オーバーヒートや整備不良、漏電やエンジンのオイル漏れなどの原因が多いそうです。
また、なかには車の製造時の不具合が原因で車両火災になる事もあるそうです。

北海道の事故は燃え方が激しく検証が難しいということですが「子どもがライターをいたずらしたのを注意した事がある」「ライターの金属部品が見つかった」という事で失火と断定されるんでしょうか??
幼い子どもの手の届くところにライターがあったというのも理解できませんが、車に原因があった可能性はないんでしょうか??
(現在までの報道を見聞きしての個人的な感想です)


車両火災の怖さは実際に間近で見るととても強く感じます。

今まで何度か目撃した事はありましたが、先日、弊社が夜景の微速度撮影(タイムラプス撮影)をした際、無人のカメラが偶然にも車両火災の一部始終を捉えていました。

火が大きくなるまでの数分間にドライバーが避難して人的被害がなかったのが何よりでした。


広角の無人カメラの映像のこの部分で車両火災が発生していました。
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(部分拡大)
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映像を見ると、信号待ちの停車後、発進できなくなったようです。

数十秒後、エンジンルームから白煙が上がり、ドライバーが降車。
短時間のうちに火の手が上がります。その後、近くのコンビニなどから消火器を持ってきて何度か消火を試みていますが、鎮火させられないようです。
見た目には火が小さくても、車両火災は消火器ではなかなか消せないようですね。

火が大きくなって手が付けられない状態になって、ようやく消防車が到着。
消防隊員が車内を確認してから放水し、ようやく鎮火しました。

燃えたのは国産のワンボックス車で、比較的新しいモデル。
県外ナンバーでした。


(動画)
2秒に1フレームを撮影する微速度(アンダークランク)撮影のため、早送りの状態になっています。


(この車両火災の映像は、撮影場所の所有者が定める制限がありますので報道目的や個人ブログなど全てのメディアにおいて弊社の書面による許諾無く引用・転載することを一切禁止します。また、映像の著作権は弊社が所有しています。批評・評価を目的とする場合も含め、引用元や著作権者を明示しても弊社の書面による許諾無く引用・転載することを禁止します。)

火事が発生した時、この固定カメラは無人になっていて誰も気が付きませんでした。後半の映像はサイレンで火事に気が付き、コンパクトデジカメで撮影したものです。



長距離を走ってきたのか不調だったのかは分かりませんが、それまで普通に走っていたのが、信号待ちで停車して突然こんな状況になってしまうというのは驚きです。

映像を見ていただくと、消火器で消火を試みているものの、火が出てから数分で手の付けられない状態になるのがお分かりいただけると思います。
万が一の時は車に積んでいる荷物などは気にせず、最優先で避難することが大事だと思います。

くり返しになりますが、このときは人的被害がなかったのが何よりでした。


私も2~3分程度の停車ではアイドリングしたままで車を離れる事がありましたが、この事故を目の当たりにしてからは、短時間でも(特にエンジンをすぐ止められる人が乗っていない場合は必ず)エンジンを止めてから車を離れるようにしています。

みなさんもお気をつけ下さい。


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