写楽ブログ 映像制作/音声制作 -10ページ目

写楽ブログ 映像制作/音声制作

大阪の映像制作会社 株式会社 写楽の社長 木内の気ままなブログです。
株式会社 写楽 https://www.sha-raku.co.jp

さて、シリーズ化してしまった古いVTRのネタです。

前回、50Hz専用の統一1型オープンリールVTRを60Hz(商用電源)と50Hz(矩形波インバーター)でテストした様子をアップしましたが、ブログを見てくださっている方から「いきなりテストして動いたんですか?」とご質問をいただきました。

えー、実は前回のブログではかなり飛ばしていた部分があります。ちょっと順序が逆になりますが、省略していた部分をご紹介しようと思います。

ぶっちゃけますと、私の場合、(周囲の)同業さんと比べると、新旧、映像・音声問わず機材に関して多少マニアックな部分が多いので(笑)、あんまりややこしい方向に行き過ぎないようにと省略していたんですが、このブログは私の想像以上に様々な方面の方にご覧いただいているようなので、一応、技術屋(私は使ってお仕事するほうがメインですけど)のブログとしては後学のためにも変に簡単に見せようとしたりせずにちゃんと書く事にしま~す。反省…。(笑)

VTRの機構などに関しては「小型VTR 統一型のしくみと録画の実際」(1972)と「新テレビジョン技術教科書」(1964)。それから同年代の国内外の放送機器メーカーの他の規格のVTRのカタログや仕様書 (何でそんなものが色々とあるかは機会があれば…)、その他、海外の筋金入りのマニアさんのWebサイトなどを参考にしています。 (私自身は1977年生まれですよ。)
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機種は違うものの、当時のVTRの例を見ることが出来たのでかなり参考になりました。
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まず、2月に書いた分解清掃ですが、本体上面のテープ走行機構に続き、お掃除の続きがありまして…

ひっくり返してカバーオープン~。
本体カバーは木製でした。時代を感じますね~。
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ヘッドディスクモーターとキャプスタン用(兼その他のテープ走行系用)のモーターが2つ(2つともシンクロナスモーター)。それから電源トランス(50Hz用)と基板が大きく分けて(映像変調・復調、サーボ・トラッキング?、、音声、不明など)5枚ほどありました。掃除機にブラシをつけて、部品を曲げたりしないように気をつけながらお掃除していきます。それにしてもすごいホコリ…。
木の葉も2枚出てきました。(・・?)
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ヘッド回転用モーター(右)とヘッドディスクの軸です。ベルト駆動ですがベルトは伸びたりしていません。試しに触れてもかなり良いテンション。水拭きしたら新品と区別が付かない感じです。
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ヘッドディスクの軸に付いているのはブレーキサーボ用の電磁ブレーキでしょうか?

さらに、計100個ほど使われているコンデンサーは一つも膨らんだり液漏れしたりしているものがありませんでした。
これを見ると他のオーディオ機器や映像機器のベルト切れとかコンデンサーの容量抜けはいったい何なんだと思ってしまいますね…。


一つ訂正があります。これまで海外の数ヶ所のWeb情報を鵜呑みにして、「まあそのあたりかぁ…」ということで何度も「1971年製のAV-5100」と説明しておりましたが、基板を見てみると…
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昭和44年。1969年に作られています…。 確かに、統一Ⅰ型の発表は1969年です。すいませんでした~。
とういわけで、37年前ではなくて、まさに40年前のVTRです。


さて、このVTR、使わなくなってからかなりの年月が経っています。
実際にテープを再生してみる前に、電源が入るか、また映像出力などが出るか(基板が生きているか)テストをしてみます。

とりあえず60Hz電源ですが、電源は入りました。
余談ですが、使わなくなっておよそ4年ぶりに通電してみたBVP-70ISのように白煙は出てきませんでした。(笑)
次に、テープの有無を検知するスイッチを手で押さえて再生動作のテストをしてみました。
おお~。左右のリール(巻取り、バックテンション)、キャプスタンもヘッドも良い感じ~。

しかし、映像出力は砂嵐が不定期に途切れ途切れになります…。 砂嵐、真っ黒、砂嵐、真っ黒。
むむ~。テープを実際に再生してはいないので画像は出ず、無変調の砂嵐の状態を見ての判断なので微妙な感じでしたが、コンデンサー不良なんかでの挙動と言うよりは、どこか何か接触不良の感じ…。

VTRの外装をトントン、トントン、…バシィッ!!とひっぱたくと状況が変わります。やっぱり…。
と言うわけでハンダのクラック(接触不良)の捜索大会です…。

ヘッドからのケーブルをたどって、それらしき基板を~。
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ケーブルが直接ハンダ付けされているので外せません…。

見ても分からなければ色々と突っついてみましょう。ツンツン。 (感電注意)

意外と早く、10分もかからずに判明。右下のボリュームの根元でした。
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(後で判明したことですが、このVRはホワイトクリップ調整用のようです)

と言うわけで、モーターや機構、基板は生きている模様。次回はテープをかけてみましょう。




あ゛~、汚い機材の内部写真ばっかり見ていると精神衛生上よろしくありませんね。

というわけで、記事とは関係ありませんが、秋田県にかほ市、平沢漁港で
撮影した美しい夕日をどうぞ。('06/3 A7D 100mmMACRO F2.8)
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きれいですね~。
えーと。もう5ヶ月も放置していたネタの続編であります。

倉庫から引っ張り出して分解清掃したオープンリールVTR(ソニー、統一Ⅰ型 AV-5100)ですが、復活作戦のその後をお伝えします。

これから書いていきますが、まー色々ありまして…、「分解清掃」から「復活への道」というタイトルに変えてみました。(笑)

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さて、1971年発売のこのVTR、元々は仙台の実家に置いてありました。そして、私が今住んでいるのは大阪…。

VTRの分解清掃をしている間に「これは…!?」と思っていたんですが、電源入力端子のほか、内部にも色々なところに「50c/s」の文字が…。このVTR、50Hz地区用なのです…。
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ご存知の通り、商用電源(電力会社から供給される電源)の周波数は、静岡を境に(正確には糸魚川静岡構造線と言われています)、東が50Hz、西は60Hzです…。
このVTRは50Hz電源専用ですが、大阪のコンセントは60Hzなんです…。

昔は電子レンジや洗濯機も50Hzと60Hz地区用で別だったりしましたが、これは交流モーターを使用している機器で回転速度や出力などが変わってしまうからです。動作はしますが仕様通りに動作しないので、買い替えや部品交換などが必要でした。

同じ交流モーターを使うものとしては、扇風機やエアコンがありますが、50Hz/60Hz共用のものがほとんど。これは回転数が多少変わっても問題無い(60Hz地域のほうが性能アップ)ので両対応となっているんですね。

しかし、オーディオ機器なんかでは50/60Hz両対応でないものでは回転数が変わってしまうので使えません。このVTRも多分そうでしょう…。

まあとりあえず簡単に故障はしないでしょうから(笑)、動くかどうか60Hz電源でテストしてみましょう。


ふーむ。やっぱり60Hzじゃだめですよね。(当たり前)

と言うわけで、50Hz電源を用意するには…。

50Hz/60Hz/100Hz/120Hzと変換できる(旧)信濃電気のパワーコンディショナーは交流モーターの使用が禁止されているし…

キャンプ用のこれがありました!! (DC12V to AC100Vインバーター)
但し、矩形波出力…。
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と言うわけで、早速。


やっぱり矩形波インバーターでは映像にはメダカノイズ、音声にもノイズが乗ってしまいます。
テープが古いので粉落ち(磁性体剥離)もすごいです。

まずは正弦波インバーターを用意するしかないですね。。

と言うわけでまた磁界。いやいや、次回。
先日のサウンドフェスタ2009で展示されていたオーストラリアのAudinate社のDanteですが、ほとんど情報が無かったので調べてみました。
ネットワークオーディオ規格の備忘録を兼ねてたりして…

多チャンネル音声伝送用のデジタル規格では、同軸ケーブル(または光ケーブル)を使用するMADIという規格が1990年代前半からありましたが、(最近になってまた注目されていますが)以前は値段の高いメーカーの製品で採用されていた例が多かったためか、それほど目にする事はありませんでした。
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(c)STUDER

LANケーブルを使用して非圧縮の音声を伝送できる規格としては、古くからあるものとしては10年ほど前、アンプメーカーのQSCが発売した「RAVE」というものがありました。当時は大規模施設などでのアンプへの音声伝送用や制御用(RS232経由のAUXデータ利用)として紹介されていた記憶がありますが、これは現在の「CobraNet」と同じプロトコルなんだそうです。(今回調べるまで別の物だと思っていました)
CobraNetでは100Mbpsの回線で20bit、fs=48kHzの音声が64ch伝送できます。

また、CobraNetと同様に有名な「EtherSound」はフランスのDigigram社が開発した規格で、オーディオパケットが一体化されているためディレイが少なく同期した伝送が可能。また、機器やデータレートによって制限がありますが、FS=48kHz、96kHz、192kHzなど異なるサンプルレートの音声データを伝送できるという特徴があるんだそうです。伝送チャネル数に関わらず、常に一定のパケットが流れるのはそのための特徴ではありますが、ネットワーク機器に対する要求が高くなったり、スループットの良くないネットワークでは使えないなど多少柔軟性には欠けるところもあるかも…。
EtherSoundは1Gbpsの規格(ES-Giga)だと24bit、fs=48kHzで双方向256ch(計512ch)までの伝送が可能なんだとか。(RS-232のAUXデータも相互伝送可能)
EtherSoundに1Gbpsの規格があったとはこれまた知りませんでした…(笑)
512chて…。オリンピックくらいでしか使わないんじゃ…。

初期はやはり設備系での採用が多く、PAやSR、その他ライブや放送番組の収録用途など、あまり仮設現場で使っている例は多くはなかったと思うのですが、デジタルミキサーなどにダイレクトに接続できるボードやリモート操作対応のHA(マイクアンプ)、PC用のボードが発売されてからは、従来のアナログマルチケーブルに取って変わる存在として徐々に認知されつつありますね。


デジタル伝送では、従来のアナログマルチケーブル(特にステージ関係)で高い頻度で悩まされる電源系統などからの電磁誘導ノイズが乗らず、長距離でも信号減衰による周波数特性の劣化もありません。  いいよなあ~。
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(c)Sharaku Corp.

アナログマルチケーブルでは、経路の都合で照明用電源ケーブルと近接して平行したり、ついでに仮設のサイリスタ調光器の横を通ったりなんかするとそれはもう大変です…(泣)


また、ケーブルが細いLANケーブル(または変換して光ケーブル)なので、従来のぶっといアナログマルチケーブルと比べると敷設・撤収がはるかに楽になるメリットもあります。
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(c) Cirrus Logic, Inc.

ただ、CobraNetやEtherSoundの機器は少々値段がお高いので、単純にアナログマルチケーブルの代わりという感覚で購入するのはかなり微妙なところがありました。 (個人の感想です)
また、番組収録などの現場では8chマルチをわりと短距離で使ったり継ぎ足して延長したり、または2本引いて8ch+8chとして使うなど運用形態が様々なので、なかなか用途に合うデジタルスネークはありませんでした。

各社、全体的に値段の高いものが多いデジタルスネークですが、(先日の記事にも書いた)ローランドの「REAC」規格では、現在は16chセンド、8chリターンの小型タイプが販売されていて、100mケーブルとHAリモコンなどを含めても35万円ほどで導入できるので、チャネル数が足りる場合は他に比べてお手ごろです。
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(c)ROLAND

ただ、他のメーカーの製品にも言えることですが、必要な場合は専用ケーブルを使ってでもステージボックス側にAC電源が無くても使える仕様にして欲しいですね。LANケーブルと電源ケーブルを長く2本引くのもスマートではないし(ACを長くひくということは必ず継ぎ手ができるわけですからそこが心配)、また、何よりステージや屋外ではステージボックス用に安心できる電源を確保するのは容易ではないのです。「雑電」しかなかったり、電源だけ経路が別でややこしくなったり…。
ステージの場合、シンセやギター・ベースアンプ用の電源があるような時は良いと思いますが、例えば屋外やクラシックコンサートなどの場合「従来は必要なかったはず」の電源が必要になるわけですから、説明やらお願いやら色々手間が増えてしまいます。 それより何より、目の届かない場所での不慮の電源断が心配ですね。

一部の海外メーカーや放送局の音声中継車のシステムでは、カメラ用の(電源ケーブル複合の)光ケーブルなんかを使って出先に給電しているところもあるんですが、光とはいかなくても、AC電源とLANの抱き合わせケーブルとかは作れないもんなんでしょうか??


さてさて、また話が大きく逸れましたが、AudinateのDanteです。
Audinate社のサイトで登録すると、スライドショー形式でのデモが見られました。

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(c)Audinate

まず、機能的には従来からあるLANケーブルを使った伝送規格とそれほど違いは無いようですが、100Mbpsでも1Gbpsでも伝送チャネル数がちょっと少ないですね。
これには理由があって、Danteでは帯域に余裕を持たせる事によって、ある程度スループットの良くないLAN環境にも対応できるようになっているそうです。

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(c)Audinate

レイテンシーの設定はけっこう大雑把な感じ。
実際、どの程度のディレイが発生するかはよく分かりませんね。

既設のLANに相乗りできるとありますが、スループットがあまり良くない場合など、状況を数値で把握する方法はあるんでしょうか? またはネットワークに他の大きな負荷がかかった場合はどうなるんでしょう…。
やはり安心のためにも相乗りは基本的にしないほうが良いですよね。

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(c)Sharaku Corp.

従来規格より圧倒的に低価格にも関わらず、STPやRSTPにも対応。ミキサー用のプラグインボードではプライマリとセカンダリの2つのLANポートがあり、冗長性も考慮されているようです。

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(c)Audinate

しかし、RSTPを搭載していてもリアルタイムの音声伝送用としては万が一の場合に瞬断する可能性はあると思いますが、リンクアグリゲーションも搭載している模様。
必ず伝送路を二重にしておく必要が出てはきますが、Danteボードのリンクアグリゲーションがどのように動作するのかは気になるところです。

また、PCでサウンドデバイスとして認識するためのドライバ(PC/MAC対応)が提供される模様。収録用の分配なども簡単そうです。

Danteボードの冗長機能とは関係ありませんが、ある程度ネットワークの性能に対して許容幅があるようなので、機会があればVPNやワイヤレスLANでもテストしてみたいですね。チャネル数が少なかったら使える可能性があるかも。

さらに、Danteでは導入(設定)が簡単であることも大きなセールスポイントのようです。従来のネットワークオーディオでは「設定が面倒で分かりにくい」「トラブルでノイズが乗る」といったものがありましたが、そういった点が解消されていると良いですね。

さて、このAudinateのDante。従来規格と比べると低価格なようですが、実際の機能・性能はどんな感じでしょう。また、どんな展開をして行くのか興味深いところです。

ヤマハのミキサー用のボードはいつごろ発売になるでしょう。MY16-ATくらいの、実売4万円強が理想的ですね~。
11/16追記。

Dante-MY16-AUDという型番に決定したそうです。
仕様が次第に明らかになってきましたが、プライマリとセカンダリのLANポートで機能に若干違いがあるなど、当初明らかにされていなかった細かな制約もあるようです。しかし、レイテンシーは非常に短いようです。

サンプリング周波数は48kHz/96kHz、(96kHzではチャネル数が半減)で、44.1や88.2には対応していない模様。映像向けだと48kHzと96kHzで問題ないんですけど、CD用の収録ではちょっと面倒ですね。
実機が市場に出て安定した頃に(できれば半年くらい経ってから)買いたいです。

国内定価は税込で9万円ほどだそうですが、北米での定価で645ドルらしいなので、国内価格は若干高めですね。
代理店などからは国内の販売価格はまだ出ていないようですが、北米で550ドルで売られているのを見つけたので、輸入した場合は送料や国内消費税を入れても5万円台になりそうです。

メーカーが輸入販売するとなるとどうしても経費がかかるのは分かりますが、海外から直接買うのと価格の開きがありすぎると、個人輸入してしまいそうです。 6万円台なら国内かなあ。
サウンドフェスタは主にPA(イベントなどの音響)やSR(コンサートなどの音響)、放送・制作市場向けの音響機材の展示会で、毎年、大阪で開催されています。
以前は場所が変わったりしていましたが、ここ何年かはグランキューブ(大阪国際会議場)で開催されています。

10年ほど前と比べると放送・制作向け機材の出展社が増え、音響関連の展示会としては大阪で開催されるなかでも最大規模になっています。
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毎年11月に幕張メッセで開催される国内最大の放送機器展「InterBEE」と比べると各社のブースの規模は小さめですが、いろいろなメーカーの新製品に直接触れたり質問できたりするほか、デモやスピーカーの試聴会、セミナーなども行なわれています。
昨日は中国・四国地方から来られていた方もお見かけしました。
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さて、たくさんの新製品が展示されていたわけですが、個人的に気になったものは…

ヤマハのデジタルミキサー用のプラグインボード (MY16-AUD)です。
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オーストラリアのAudinate社が開発したDante(ダンテ)という規格用のインターフェースボードで、LANケーブルを使って双方向多チャンネルの音声伝送が可能!!

これまで、ライブや番組収録などで音声の多チャンネル収録をDAW(PC)で行なう場合、デジ・アナを問わずミキサーからの出力はPCのサウンドI/Fを経由しなければなりませんでしたが、この規格ではPCにLANケーブルを直接接続するだけでPC上でサウンドI/Fとして認識され、DAWから直接扱うことが出来ます。

デジタルミキサーとPCをLANケーブルで直接接続してDAWから直接扱えるものとしては、既にローランドのデジタルミキサーM400で採用されているデジタルスネーク「REAC(リアック)」システムがありましたが、弊社で使用しているデジタルミキサー(ヤマハDM1000V2)とはメーカーが違うため直接の互換性はありませんでした。(実はREACの購入を検討したこともあったんですが、発売直後で規格自体が普及するか存続するか未知数だったので見送っていました)
(ローランドが悪いってことではないです。今はまだまだ規格乱立の時期なので仕方ないのです)


話はちょっと逸れますが、近年、ローランドはイベント向けの映像スイッチャーや収録向けなど映像機材のリリースも増えていますが、以前はとても高価な機材や複雑なシステムが必要だったものを従来には無かった形態も含め次々と低価格で製品化していますね。実に興味深いです。
(P-10が面白そう。R-44は買う寸前です。R-09は移動の多いロケでHD-P2が重くて嫌な時の予備収録用としてミキサーにつないで使ってますw)

ローランドの製品デモの様子
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図と言葉だけでなく、ユーザーインタビューや生のカメラ映像を交えての説明は説得力があってよく分かりました。部分的に手作り感が漂ってましたけど、他社さんもこのデモの方法は真似ると良いんではないでしょうか。
…その際の映像演出と技術関係は弊社にお任せくださ~い(笑)

最近のローランドの製品は、映像・音響とも機能限定や単に品質を落としてのコストダウンではなく、プロ用として他社に先駆けて先進的な機能を搭載していたり、かゆい所に手が届くような機能があったりもするので、リサーチを徹底しているんだなあと思います。大手の放送用映像機器メーカーの製品と同じというかそれ以上の機能なのに、価格が1/10とか、ちょっと驚いてしまうようなものもあります。WEB動画配信の制作環境向けなど、新しいマーケットを開拓しようという強い意気込みも感じますね。

弊社でもクロマキー撮影の簡易合成(照明調整・現場確認用)やイベントのプロジェクター送出などではローランドのスイッチャーをよく使っています。(必ずFS経由でタリー出力も無い機種なので収録系統には使わないのですが、小さくて便利です)
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イベント送出の例 (モニターの画面分割は他社機材です)



話はぐいっと元に戻りますが、かなり以前からLANケーブルを使った音声伝送規格は各社から様々な規格の製品が出ていましたが、ミキサーとPCの両方にI/Fを付けると最低でも50万円ほどになってしまうので「なんだかな~」だったのです。
おまけにHDDやテープ(DTRSなど)のMTRではなく、もう一つDAW(PC)を用意して予備レコーダーとする場合は、予備PCにも専用のI/Fを買わなくてはならないほか、ボードタイプしか用意されていない規格ではノートPCは利用できないか他にまた高価な変換機が必要になるという欠点がありました。

現場同録用のDAWとしては、ストレージさえ高速であればノートPCのスペックでも余裕なので(弊社でもノートPCのDAW収録での運用実績が多数あります)、チャネル数などに応じてノートでも十分な場合はMTRを廃止して本線・予備ともノートPCで行きたいよなあ…と思っていました。
本線・予備ともDAWで収録する方法は放送局などでも最近多くなっているそうです。(さすがにチャネル数が多いとノートPCではありませんが…)

このDanteのボード。国内定価はまだ決まっていないとの事でしたが、海外の情報では定価が649ドルとの事でしたので、日本での実勢価格は5万円を切るかもしれません。

しかも、このボード、01V96など実売20万円前後の低価格なデジタルミキサーでも使用可能。
先日の操作性の話題では小・中規模のデジタルミキサーをこき下ろしましたが(笑)、デジタルミキサーの低価格化と高機能化はすごいとしか言いようが無いですね。
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(EtherSoundで接続されたM7CL)


それから、(写真を撮り忘れてしまったのですが)設備設計・施工会社の老舗「JATO」さんの中の方が開発されたF-1というスピーカー(8インチくらいの2way同軸ユニット、バスレフポートが前面に2つ、パッシブ)が展示されていたのですが、それがとても良かった。

感想を求められて「ちょっとハイが強めでローが2回来る…」とか言っちゃったんですが、展示場の会議テーブルにドンと置いて、全くNON EQの状態だったとは…。
チューニングとしてはモニター系、オーディオ系の両方を意識されたと伺ったと思うんですが、置く台を変えたり環境に応じてEQで微調整すれば(またはツィーターにフィルターとかw)、ムジー○社の半分以下の価格で……。

比較用のほぼ同サイズの現行の○ENELECに切り替えてもらったら、○ENELECがボケボケ、こんもり、もーやもーやに聞こえて驚きました。(最近のまーるっこくなったG社は個人的に?ですが)
以前の仕事の関係で、1038Bや1031Aは聞き慣れているんですが、F-1は樹脂製になってしまう前の中型のG社製にMIDは若干近い気もしましたが、定位の良さや点音源の感覚はムジー○により近いと思いました。 
欲しい(けど買えない)スピーカーがRL901という私ですが(笑)。掛け値なしにF-1も良いと思います。



さて、サウンドフェスといえば「展示即売会」です。箱つぶれの新品(B級品)が定価の半額などなど、現金を握り締めてこの場に来ないと買えない掘り出し物がイッパイ。
箱に傷が付いただけで出荷できないので半額以下とか、なんか不思議ですよね。

毎年、開場とともに大混雑です。
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新品、中古以外にジャンク品も面白いものが色々出ているんですが、今年は再生機能確認済みのD3 VCRが\8,000-。ジャンクのD2 VCRが\5,000-とかがありました。誰も買わずに売れ残ってましたけど。(笑)

あれです、ジャンクですがDVR-20、DVR-28が\5,000-ですよ。
知らない人にとってはもはや産廃の領域ですもんね。 時代を感じますね…。
うちの子が飼っているカブトムシが羽化しました。
(とは言っても世話していたのは全部うちの奥さんで私と子どもはほとんど見ていただけですが…)

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3月末に友達から幼虫を二匹もらい、(うちの奥さんが)色々と調べて腐葉土やえさを準備して飼育していました。

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毎朝どうなっているか確認するのが子どもの日課になっていましたが、たぶん二匹とも同じ日に羽化したようです。
んが、しかし、一匹はフタを破って逃走した模様(痕跡あり)。まあ、ちょっと残念ですが元気に羽化した証拠でしょう。

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残った一匹はオス。けっこう大きいですね。うちの子も喜んでいました。

エサのゼリーをうまいこと見つけて食べてくれるか心配でしたが、翌日見てみるとしっかり食べた様子。
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きっと、もう一匹は(まだ準備していなかったので)エサを求めて脱走したんでしょう。

メスを買うか貰うかして、つがいにしてあげようという事になりました。
また久々の更新ですが、今日はデジタルミキサーの話です。

デジタルミキサー(デジ卓)とは言っても、私が現在使っているのは局スタや中継車(音声中継車)で使われているようなSSLやSTUDER、最近大阪の局で流行っている? CALRECなどの大型卓ではなくて、もっぱらアナログインプットが24ch程度までの可搬型の小型デジタル卓。今回はそういったデジ卓の話です。

もとから機材が設置されているスタジオではなく、出先の仮設現場(収録・放送、PAなど)でもデジ卓を使うようになって10年以上になりますが、みなさん操作性に不満てないですか?

私が現場に入った頃は当然アナログ卓オンリーの時代、HAからEQ、AUX、BUS、PANなどなど全てのツマミがあって、どう設定されているか瞬時に全体が見えて、例えばインプットチャネルのフェーダーバランスを調整しながら、グループ送りのBUS MASTERを調整するとか、手が届けば同時に別々の項目を操作出来るのが当たり前でした。
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(懐かしのPM3000。HD25-1は1993年頃から使ってました)

Promix01(コンプは2ch×3系統)の時代は大型卓に入れる前のグループmix用に使ってたことも多かったと思いますが、02RはHAが少なかった(というか音質的に…だった)ので、不足する分を別のアナログ卓で一度まとめてから02Rに入れていたり、出力系は必要に応じて外部にアナログのMTXミキサーを用意していたりもしていたので、まあまあ色々見えていましたし、本体だけで複雑な使い方はしていなかったので困ることはそれほどありませんでした。
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(02Rとパッチ。私が使うとパッチだらけ…) 10年ほど前です。

ラジオ時代。某球場(中継)での02Rです。
よっぽと急いでセッティングしたんでしょうね… >私
かなりとっ散らかってますね。おはずかしい…。
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02Rの他はノートパソコンとMSD100(位相計)、右はMDプレーヤーとその下は何でしょう? 右下のミキサーはモニター関係(N-1)など用だったと思います。Y社のメーターブリッジはSTUDERのように+20シフトが無いので、OAレベルで使うとほとんど振れませんでした。持ち出しでは外したことが多かった記憶があります。EQのATTを使うとしても入力段でクリップして割れたら嫌だし…。
この時はパラボラじゃなくてガンで集音してました(笑)


昔のデジ卓は「便利な卓だね」という程度でしたが、今のデジ卓は大きく進化していて機能も格段に増えたので、一台で「全部入り」状態。
機能として「全部出来る」となれば当然他の機材は削減されて、「デジ卓一台で全部やってね」ということになっちゃいます。

しかし、一台で必要な機能が全て搭載されているのは良いんですが、設定値を確認するにも、何を操作するにも画面切り替えやレイヤー切り替えの操作が必要になってくるので、傍から見ると手先の動きだけは早いのに、実際のパラメーターの変更はアナログより1テンポ、2テンポ遅くて、あちこちのメニューを行ったり来たりで効率も悪い、という事が多くなっています。
ポスト作業ならほぼ関係ありませんが、プリプロの現場では例えばハウリングへの対応やコンプのスレッショルド変更などなど、瞬時に対応する必要がある時に1テンポ遅れるのは致命的だと言っても良いかもしれません。 便利だという反面、メニュー操作が多くてデジ卓は気苦労が多いと仰られるミキサーさんもいらっしゃいますね。

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(とある現場でのdbx160です。各ボーカルにインサートして使いました。他で何をしていてもゲインリダクションが一度に見えて設定も瞬時にアクセスできます。リハと本番では色々な点で大きく変わりますから、事前設定は目安。曲調や状況に応じて調整しないと話になりません)

同じ現場。160の下はDN360でした。(インサートで使用)
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DN360の設定値は笑うところです。
よっぽとブーミーな現場だったんですかね…。(笑)
1178と166A、SDE、SPX900と990も見えてますね。PC画面は収録送りのレベル監視と測定用マイクを繋いで色々やってました。PC画面がCRTで、PGMモニターがCX-65Mってとこが古い…。
最近は大型卓を使うような音の仕事からは離れてるのでちょっと懐かしいです。

話は戻ってデジ卓ですが、確かに、従来の同じチャネル数の放送用のアナログ音声卓より安いのに、全チャネルに自由にパラメーターを設定できるコンプ/リミッターやPEQが付いていて、MTXミキサーとしても使えたり、全パラメーターのシーンメモリー/リコールが可能という点は素晴らしいんですが、だからと言って操作性が良くない事が安いとか小さいという理由だけでチャラになるもんではないと思います。

まあ、デジ卓はDAWのコントローラーになったりマルチチャネルのデジタルインターフェースボードを後付けできたり、内部パッチも変えられたりしますから、とんでもなく便利になっている部分が多いのも事実なので、贅沢言い過ぎなんですけどね。

大型卓に関しては、海外の一部メーカーは独自の操作性を追求したりしていますが、一般化しなければ存在自体が微妙にもなります。ここ何年か、大型のプリプロ用デジタル卓ではアナログ時代に戻るような流れが(一部ではアナログ的になりつつも、今までのアナログ卓には無かったようなデジタルならではの工夫も)見られるようになってきました。
一時期、「デジ卓はツマミが少ないのがスマート」みたいな変な流れがあったような気がしますが、最近の大型卓は従来のアナログと全く同じではないものの、各社で原点回帰の方向性も増えてきているように思います。小型・中型のデジ卓でもこれからはより操作性が重要視されていくんじゃないかと思います。

放送・業務用のショルダータイプのカメラなどがメーカーが違っても基本的な操作スイッチの場所が同じになっていったように、各社各様のデジ卓の操作性や機能、インターフェースも次第に共通化されていく部分が出てくるんじゃないでしょうか。

海外の某メーカーでは、単に新機種を試用してもらったり、旧型ユーザーの意見を集めたり他のメーカーから人材を引き抜くだけでなく、現役の現場ユーザーに企画段階から開発チームに入ってもらうというところがあります。メーカー担当者の理解力の限界や思い込みのフィルターを通らず、慣例や既存の制約に縛られないユーザーの意見が反映された製品は、操作性だけではなく機能の面でもユーザーから見ると「よく分かってるよな~」と感心させられるものがあります。
奇抜なものは要らないとしても、メーカーさんには単に「デファクトスタンダードだから現状維持」という考え方からは脱却して、ユーザー側が感心させられるような使いやすい操作性や機能を探求していってもらいたいですね。(個人的にタッチパネルはかなり苦手ですが…)

しかーし、(この記事に登場しているメーカーの機種ではありませんが)操作性抜群の最新の大型デジタル卓でも、フリーズして音声断は困ります。自動車やトラックのように直接人命に関わるものではないにしても、例えば生放送などでの音声断は非常に重大なことです。他の業種でもオペレーターや会社にとっては死活問題にもなりかねませんから、発売後の製品に対しても信頼性を第一に考えてバグ修正などの対応をきっちりやってほしいですね。

ラジオ時代に経験したことですが、(新しい機材のバグなどでトラブルが起こること自体はある程度は仕方ないとは思うのですが)メーカーや代理店の対応如何でユーザーからメーカーに対する信頼感は数日にして180度変わります。メーカー担当者に「他では大丈夫だった」「調べても原因が分からない」「前例が無い」とか言われても説得力はありません。まさに「トラブルは現場で起こってるんだ…」と言いたくなっちゃいます。他にもメーカーの製品担当なのに実はロクに機材を理解していなかったとか、実は海外の現場で半年前に同じバグが出ていたとか、輸入代理店で国内には詳しい人が誰も居ないとか、その機材では出来ないことを出来ると言って買わせたり…まあ色々ありました。
で、一度信頼できないとなったらそのメーカーの製品や代理店からは会社として二度と買わないことに上のほうの会議で決まっちゃったりします。この業界は狭いですから、同業者間でもあっという間にそういう話は広がってしまいます。 まあ、至極当然のことなんですけど、どれだけ機材が進歩しても最終的には「人」なんですよね。


というわけで、前置きがかなり長くなりましたが(笑)、以前から試してみようと思っていたデジタルミキサーの外部からの操作です。 周囲に聞いても、webで世界中探しても同じことを試している例を見つけられなかったので出来るのかどうか不安でしたが、意外と簡単に設定できました。

(ロータリーエンコーダーのほうは…ですね)

リモート操作されている卓はYAMAHAのDM1000V2。操作している機器はBEHRINGERのBCF2000です。もともとBCF2000はDAW用に購入したんですが、モーターフェーダーがちょっとやかましくて敬遠気味でした。今回はMIDIフェーダーとして使ってみました。

今回はAUXとBUSマスターを操作するよう設定しています。DM1000ではインプットチャネルは一般的な仕様でフェーダーは-∞から+10dBの範囲ですが、マスター関係は-∞から0dBなので、上げきりで0dBですから、フェーダー上に数値目盛の無いBCF2000でもまあ気になりません。

ただでさえ少ないフェーダーをアサイナブルレイヤー機能でBUSのマスターフェーダーに割り当てたりして削ることなく、マスターフェーダーを外部ではありますが常に表に出しておけます。こりゃ便利。
その他、DM1000側の設定を変えれば、他のパラメーターも外部コントローラーから直接操作できます。内部エフェクトのリターンレベルフェーダーを外部フェーダーに割り当てたり、サラウンド関係でも便利そうです。

それぞれの説明書を全く見ずにテキトーにやったので、まだ色々とは試していませんが、DM1000とBCF2000を相互に連携させた場合、DM1000のフェーダーとBCF2000のロータリーエンコーダーは若干相性が悪いようなので、DM1000からはパラメーターを返さないように設定しています。
MIDIの制御が128段階というのが気になりましたが、フェーダー操作して音を聞いてみるとほぼ問題ないと感じました。

ただ、DM1000側は RXのみ有効にしているので、電源投入時とシーンリコール後、一度BCF2000側からフェーダーの上げ下げをしておかないとBCF側を操作した瞬間にパラメーターがジャンプしてしまいます。しかし、気をつけるところはその程度です。
それと、DM1000側でリコールセーフの設定をしておけば使用中のシーン呼び出し後のリセットは不要かもしれません(未実証)。

さらに、(BCF2000側の機能や設定をほとんど知らないのですが)BCF2000のMIDI設定が変えられれば、複数のBCF2000でDM1000をコントロールできるはずです。試したいのでどなたか持っていらしたら貸してくださ~い。

 BCF2000とBCR2000(ロータリーエンコーダー32個)を何台もつなげたら、ラージコンソール並の操作性… までは無理でしょうけど、ミキサー単体よりも操作上のストレスは軽減できると思います。

それから、操作性も大事ですが、ディスプレイ出力が欲しいですね。最近は1920x1080の液晶が数万円ですから、そういった画面に大型卓みたいな見やすい表示が出せると良いなあ…。個人的には各チャネルのコンプのカーブ上にレベル表示のしるしが動くやつが是非ほしいです。(笑)
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InterBEE 2006で見た「aurus」
他社も機能的にはほぼ変わりがありませんが、レベルメーターが(昔の)プラズマメーターに似てるので、個人的に良いなぁ…と(笑)。文字は小さいんですが、他社と比べると配色がとても見やすいと思いました。

やっぱりこれからは操作性と視認性も重要ですね。とりあえず国内メーカー各社さんには可搬型の機種が屋外だと(テント内でも)LEDと液晶画面が見えないという基本的なところから直していただいて…。
他社の映像スイッチャー開発での例のように部品メーカーも巻き込んで新規で部品から作らないと直せないんだとは思いますが、さんざん言われてるのに15年も放置ってのは…。これを直すだけでもけっこう売れませんかね? 暗幕かぶって卓の操作とか、リンホフかジナーかトヨビューかって笑えませんよ…。

ちなみに、屋外使用を意識したWENDTのポータブルミキサーのレベルメーターLEDは懐中電灯並みの明るさです(OFF/LOW/HIGHの切替可能)。LOWでもちょっと明るすぎで、屋内でHIGHにすると笑っちゃうような明るさですが、晴天の屋外では必須です。
最近、自宅近くの川にカルガモの親子がいます。

自宅から30m歩いたあたりのところですが、ほとんど移動しないらしく、最近は知っている人が増えたのか、カルガモをながめる人をよく見かけるようになりました。

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親ガモ2匹と子ガモが3匹。

いつも母ガモ(たぶん)が近くにいて子ガモの様子を見守っています。うちの子どもと一緒にしばらく見ていましたが、母ガモと子ガモは数メートルと離れないんですね~。

カルガモというと、東京のビル街に営巣しているカルガモの様子が20年ほど前にテレビなどで取り上げられていたのが記憶にありますが、実物を見たのははじめてかも。

カルガモは草食だそうで、水面の藻やイネ科の植物の実などを食べるそうです。
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子ガモの体長は20センチほど。活発に動き回っています。
タニシなんかも食べるらしいのですが、イネ科の実を食べてしまうので農家には嫌われているんだそうです。
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かわいいですね。

しかし、父ガモはいつも離れたところにいます。
今日は母ガモと子ガモがいた場所より40mほど下流にたたずんでいました。
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カルガモの世界でも父親ってのは色々あるんですかね(笑)。
久々の更新ですが、今日は前回とはまた別のスタジオ撮影の様子をアップしたいと思います。

大人の事情でほとんど公開できない弊社のお仕事現場ですが、クライアントさんにちょっとお伺いしてみたところ、「出演者が写っていなければOK」とのありがたいお言葉。神様、仏様、平○様…。
今回お世話になったのは、大阪府箕面市にあるエリモスタジオさんの711スタジオです。

また、照明の配置を写真で掲載するのをご快諾いただいたエリモスタジオの照明技師、森川さんにも大感謝です。ありがとうございます。
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今回の撮影は白ホリ。「白」は白いって事ですが、「ホリ」はホリゾント。スタジオや舞台では背景幕や壁のことを言うんですが、ドイツ語の「ホリゾント(horizont)=空・空間」が語源なんだそうです。

テレビ番組やCMなどで白やグレーの背景の中に立った出演者が話をしている映像ってご覧になったことありませんか?

こんな感じ。
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スタッフが出演者の立ち位置に代わりに立って照明の最終調整をします。
さすが撮影所出身の照明技師さん。とても綺麗に光が回っていますね。
(立っているのは私です。 また太った…?)

照明はこのように当たっています。
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上の写真を見ると、出演者はかなりまぶしいんじゃないかと思われるかもしれませんが、それぞれの光源の中心を微妙に出演者の顔から外したり、反射板やディフューザーをカメラを見ている出演者の視界から外れるような配置にしてまぶしさが和らげられています。

日常のロケでの仮設照明や、クロマキー用やバーチャル用など私が別のスタジオの照明を自分で調整する場合なんかも位置や角度にはとても気を遣います(似たような光量でも出演者がまぶしいと感じない当て方を探るのに手間がかかります)が、さすが専門職。言うまでもなくバッチリでした。

光源を直接見れば当然まぶしいのですが、立ち位置からカメラを見ると各光源が視界からうまく外れるのでそれほどまぶしく感じられなくなっています。
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さて、カメラはクライアントさんのご要望で最近流行?のハンドヘルドタイプ(AG-HMC155 29.97p)ですが、その他の周辺機材はENGカメラ(ショルダータイプのカメラ)の場合の撮影と何ら変わりがありません(笑)。違うといえばHMC155用のアイリスリモートを使わなかったくらいです。

ディテールや階調の確認はHR管の9インチCRTモニターですが、最近、弊社ではスタジオ撮影の際のクライアント用モニターは液晶にしています(24インチや20インチのHD液晶)。
液晶は視野角や暗部・高輝度部の再現性(光漏れやガンマ)の問題で技術スタッフ用の基準には出来ませんが、一度に何人もが見てあれこれ話し合うにはある程度大きいほうが便利です。

今日はフルフレコンテンツなのでフルフレ表示のフルHD液晶。(笑)
サイズや撮影位置を変えたカットで統一感を保つために波形モニター (右下)も欠かせないですね。
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以前は白ホリやCM撮影となると14インチの重たいBVM(マスターモニター)と波形モニターを弊社の編集室からよっこらせと持ち出して台車でゴロゴロしていたんですが、最近弊社の(機材持込での)スタジオ撮影ではHD液晶、9インチCRT(HR)、波形モニターの3種を使うことが多くなりました。

液晶は最新の機種でも階調表現でCRTに勝てる機種はまだ無く、特に暗部や高輝度部の調整にCRTは欠かせません。しかし、HD用でも小型のCRTモニターではディテールはおろかフォーカスすらも怪しい…、となるとフォーカスはフルHDの液晶で確認して…、KNEEスロープやKNEEサチュレーションはCRTと波形を見て…、KNEEアパチャーは液晶でも確認…と行ったり来たり。。
まあカメラ調整自体は撮影開始前にきちんと確認できればOKなので大きな問題にはなりませんが、気軽に持ち歩けて安心して画質を確認できるHDモニターが出てきて欲しいものです…。

SD時代は14インチのマスモニ(HR)や、最悪HRなら9インチでもディテール調整までできたんですが、HDでは現場でカメラ調整までを十分にできるモニター環境がなかなか構築できないので悩むところです…。BVM-F24が転がっているようなスタジオは関東のごく一部にあったりしますが…。

なので、持って行きやすい3種で補間的に…なんですが、ほとんどの視聴者は液晶になっていますから、そのあたりも考えないといけないですね。しかし「CRTを廃止」とは出来ないですね~。ううむ…。
有機ELの箱カメ用VFが民生と同じパネルなのに270万円というのも納得いかず…。有機ELは寿命も…。有機ELモニターは試しにHD-SDIコンバーターとセットで持ち歩いても良さそうですね。


こちらは音声さんのブース。(暗くて手ブレしています…)
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音声機材は弊社の定番WENDTのNGS-X3とTASCAMのHD-P2。バックアップの映像収録機と20インチモニター(SD液晶)も設置。 なんか監督席みたいになってますね~。
マイクはワイヤレスも用意していましたが、音録りはKS(膝上サイズ)以上だったので全て有線ピン(ECM-77)で行きました。
バックアップの録画機(映音)と、バックアップの音声レコーダーHD-P2は途中で止めずに回しっぱなし。

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今回のエリモスタジオさん。映像・写真ともにOKとの事で、映像用の照明も安心して、というか要求レベル以上でした。さすが。

ちゃんとしたプロが集まる現場って、全てに無駄がなく作業がきちんとテンポ良く進んで気持ちが良いです。弊社的には大阪でのスタジオ撮影は、間違いなくエリモスタジオさんイチオシです。



そうそう、バックアップで思い出した…、話は飛びますが、NAB2009(全米放送機器展)にAJA社が出品した「KiPRO(キープロ)」。
HD-SDI、Y/Cb/Cr、HDMIをProRes422(Apple)でHDD記録できてしまうポータブル機です。これ、かなり便利そうですね。RS-422は現時点では端子のみ搭載(for future use)らしいですが、9ピン制御もできるようになったら末恐ろしいですね。
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詳細はまだ分かりませんが、ProRes422は10bit 4:2:2。設定によってはHDCAMよりハイレートなはず。50万円でHDCAM越えのクオリティなら…。
3日前から、兵庫県と大阪府内で新型インフルが広まっていると報道されていますが、弊社のある八尾市でも小学校6年生1名が感染していることが昨夜(5/17夜)に発表されました。

八尾市は大阪市の東隣り、東大阪市の南側に接している人口およそ30万人のベットタウンで、多くの市民が仕事や通学で近畿圏内を行き来しています。新インフルですが、近畿圏内で広範に広がる可能性があるかもしれませんね。
まあ、八尾市内で感染者が1名出たと言っても、30万人も住んでいる広い町ですから接する可能性は非常に低いのですが、ちょっと心配なので外出はなるべく控えましょう。

うちの家族でも先週の土曜、野球観戦(京セラドーム)に行く予定を中止しました。

八尾市内の大型ショッピングモールでは、子どもが遊べる場所が閉鎖されているとの事です。
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(写真はイメージです)

大阪府下の中・高は今日(18日月曜)から1週間休校とテレビなどですでに報道されていますが、八尾市の小学校の休校情報はなかなか出ず、八尾市のホームページによると18日(月)の午前03:30頃に「25日(月)まで休校」、午前07:27に「19日(火)~25(月)」まで休校と変更になりました。

先ほど、(18日月曜)の午前07:50に八尾市教育委員会の窓口に電話で問い合わせたところ、八尾市内の小学校は「18日(月)は午後以降休校、25日(月)まで休校」とのことです。
電話で聞いた感じでは、連絡が間に合わず今日の午前中は休校にならなかったような雰囲気も…。

ただ、うちの子が通う学校とは別の学区の八尾市内の別の小学校では、学校の連絡網で昨夜(17日夜)のうちに今日(18日)からの全面休校が通知されていた学校があることから、学校によって対応が異なるのかも知れません。
(特定の小学校について複数情報を得ていますが、現時点では自治体が公表していないので具体的な学校名など明言は避けます)

これらの情報、昨夜のうちから各校での対応など、最も早く伝わってきたのはママ(奥さん)同士の携帯メールや電話での情報交換でした。こういった場合、デマや誤情報には細心の注意が必要ですが、マスコミや行政の公式発表、地域メディアよりかなり早い段階で色々な方面から情報が入ってきます。やはり生活の安全に関係することへの対応はみんな真剣ですもんね。

また、府下の一部の自治体では昨夕から更新されず負荷の急増でホームページにアクセスできない状況が続いていたところもありましたが、八尾市のホームページでは早い対応でした。
めずらしく…と言うと怒られそうですが、今回の八尾市の対応は良かった。深夜の記者会見といい、新市長やるなぁ。

朝のテレビの地方ニュースや情報番組では、繰り返し(政令指定都市は市長判断のため)大阪市と堺市を除く中・高が1週間休校に決まったという情報と、マスクが売り切れて困っているというインタビュー素材ばかり。それ以外の各自治体の対応などはテレビではほとんど報道されません。
近畿圏は県域放送ではなく2府4県をカバーする広域エリアのため、地域情報があまり扱われないという特性がありますが、こういうときに不便ですね。
NHKのGTV(総合テレビ)では、昨日の夕方はL字放送でインフル情報を流していましたが、今朝はやっていませんでした。

学校の電話連絡網は今朝は使われなかったんですが、八尾市のホームページでは深夜は「25日まで」、午前7:27に「19(明日)~25日まで休校」と突然の変更。今日は行かなくても欠席扱いにはならないという別の情報もあったり…。
登校時間に外を見れば、交通安全の指導員は立っていても学校に向かう子供の数はいつもよりかなり少ない。学校はやはり電話が通じず、「どうするよ?」という時間がしばらくありました。

今回の新型インフルエンザは弱毒性と言われていて、国内の感染者は比較的早くに全員回復しています。
ただ、そう遠くない将来に鳥インフルのパンデミックの可能性が危険視されているのですから、表現は適切ではないかもしれませんが、今回を予行と考えて危機管理体制(特に情報伝達手段)を見直しておく必要があるんじゃないでしょうか。

最も正確で早い地域情報がママ友のメールってのは…。

5/19 午前08:30 追記
一部のマスメディアで学校名が報じられました。

やはり17日夜、八尾市内で感染者が出たという公式発表の直前に、連絡網で休校が伝えられた小学校でした。

いざという時の口コミ情報はすごいですね。しかし、こういった場合、デマや誤った情報には十分注意しなければなりません。また、冷静な対応が必要です。

「どこだ、誰だ」と騒ぎすぎるのは良くないとは思いますが、親の感情としては当然のことだと思います。
まだ発症していなくても、罹患した別の生徒が別の学校の生徒と接触したり、罹患した家族が地域社会や勤め先などで多くの人に接触する可能性が高いわけですから、早い段階で適切な対策をとるためにも、自治体は学校名をいち早く公表すべきだったと思います。

自治体やメディアが恐れるほど、市民はパニックにはならないと思います。それよりは情報操作で正しい情報が伝わってこない方がより危険でしょう。
多くの人が「いざという時に自治体やメディアは本当のことを発表しない」と考えるようになってしまったら、憶測や正しくない情報が錯綜してパニックになるかもしれません。

確かにかなり難しい判断ではありますが、もし今後、強毒性のインフルエンザが同じように発生した場合はいち早く学校名を公表すべきだと思います。


ちなみに、うちの子が通う小学校は18日午前は休校ではありませんでしたが、自主判断で休ませました。担任の先生によると、クラスの半数が自主的に休んだそうです。
2009年の夏を先取り!? とか言いながら、オシャレなどとは全く関係のないオッサンくさい話題ですが…

お仕事で収録用、スイッチング用、送出用など機材の仮設ベースを設置することがよくあります。
ホールなど、場所によっては「中継機器室」というような部屋があって、真夏でも凍えるくらい寒くなるところもありますが、展示会会場の仮設ブースの裏、ホールの舞台袖、その他建物の廊下、屋外のテントなど空調が効きにくい、または空調が無い場所に設置せざるを得ないこともしばしば。

収録に使用している放送・業務用の機材のほとんどは冷却ファンを内蔵しているので、真夏でも直射日光下でなければ機器自体が熱でおかしくなることはまず無いのですが、問題は人間のほう…。
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(かなり以前の私。10年以上前です…。)

真夏に空調のあまり効かない場所で連絡用インターカムのヘッドセットや密閉型のヘッドホンをつけて長時間仕事をしていると、暑さで意識が朦朧としてきます…(大げさ)。

というわけで、以前はこんなふうにしていたのですが、
(家庭用、事務用などの扇風機)
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ちょっと邪魔だなあ…ということで色々探して、

2007年頃から使い出したのが右上の小型扇風機
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(ホームセンターで\2,000-ほど)

しかし、この扇風機は風量が少ない割に騒音が大きく、まれにケーブルが隙間に入ると大変でした。カラカラカラカラ… 「うを~っ!」

ということでより強力な風量と静音性、安全性を求めて2008年から使い出したのがこちら。
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>>拡大!!<<
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別の写真がありました…。
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(家電量販店で\2,000-ほど) 山善 【扇風機】卓上扇 YDS-J14-WD

他社のスタッフさんからも「これ良いね~。どこで売ってんの~」と、合計すると30人近くに紹介して、カメラマンさんや音響さん、照明さんも含めけっこう周囲に普及して行きました。

しかし、以前使っていた丸型の扇風機ではほぼ問題にならなかったんですが、パワーが強い分モーターから発せられる交流磁界が強いらしく、CRTモニターの画面が多少揺れてしまうのでモニターとは少し離さなくてはならず面倒でした。本体は軽いんですが、大きめなので持っていくのもちょっとだけ邪魔…。

というわけで、何か良い機種は無いものかと考えていましたが、昨夜、焼き鳥を食べに行った帰り、ふらっと立ち寄ったアリオ八尾の家電コーナーで売っていたのがこれ。
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パソコン用としても良く見かける100mm角型のファンを内蔵した扇風機です。「これだ~」ということで即購入。(\1,980-)
コンパクトデスク扇風機 ホワイト JPM-108(WH)
注) 夏を先取りってのはこれのことです…

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ACアダプターが外付けで風量はそれほど強くありませんが、まあまあ静か。ちょっと試した感じではCRTモニターへの磁界干渉もほとんどありませんでした。角度も自在で持ち運びも簡単。

2009年の夏現場では欠かすことの出来ない戦友になってくれるでしょう(笑)


扇風機本体はあまり見ないタイプの細いDCジャックですが、12V入力なのでXLR4pinから繋げるケーブルを自作して機材で使っているエンデューラ(リチウムイオンバッテリー)も試してみようかと思ってます。Ni-cdやNi-MHでは致命的なところまで過放電してしまいますが、Li-ionタイプではバッテリー自身の保護回路(終止電圧11V)で止まってくれそうですし、外部に保護回路を付けなくても行けそう…。
(各自試される場合は自己責任でお願いします)

ちなみに、以前使用していた扇風機は、編集室の機材ラック内でちょっと気流が滞留しがちなポイントに置いたり、持ち出しで酷使するノートパソコンの冷却用として活躍しています。
それと、収録現場では万が一のトラブルを考慮して扇風機はなるべく機材とは別系統の電源から給電しています。もし扇風機が故障して機材電源が落ちたら笑い事にならないですからね。(笑)
パルスノイズが飛ぶ可能性もありますから、本番中にスイッチをON/OFFしないのも大事です。


それから、全く話題は変わりますが、昨晩行った焼き鳥屋さん「鳥貴族」に貼ってあった「鳥貴族のうぬぼれ」。
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以下引用

鳥貴族のうぬぼれ

たかが焼鳥屋で世の中を変えたいのです。
心を込めて焼いた焼鳥。
その焼鳥をまごころ込めた笑顔でお客様に提供していきたい。
焼鳥を食べられたお客様の幸せそうな顔、帰りがけに「おいしかったよ」と暖かい一言、「ありがとうございます」と感謝の気持ち、お客様のその笑顔、その一言が私たちの喜びなのです。

そんな心と心のふれあいで世の中を明るくしていきたい。
たかが焼鳥屋
されど焼鳥屋

そんなうぬぼれを鳥貴族は永遠に持ち続けていきます。

引用終了。

こういう企業の姿勢、私は大好きです。 
業種や企業規模こそ違えど、弊社も斯くありたいと思います。

焼き鳥もおいしかった。とり釜飯もおすすめ。
ごちそうさまでした。