滋賀文教短期大学「LLブックをつくろう」研修の第1回に参加した
滋賀文教短期大学で4回に分けて行われる、LLブック作成講座。
昨日はその第1回に参加してきました。
最初に、
専修大学の野口武悟先生から「LLブックとは何か」の話がありました。
読書バリアフリーが徐々に浸透しています。
読みたくても読めない人は、ディスレクシアや障がいのある方だけではありません。
日本に移住した外国人の方も日本語がわからず、ゴミ出しや日常のトラブルを抱えています。
LLブックは、スウェーデンで始まった、知的障害や暮らしにくさをもつ人々と共生社会を実現するために、ニーズに合った情報をやさしく、わかりやすく提供しようというものです。
LLブックには3つのタイプがあります。
①レベル1
絵本やフォトブックのような日常的な馴染みのある内容で、登場人物の少ない簡単な読み物
②レベル2
内容はシンプルで、わかりやすい単語と表現で文章は短い。ピクトグラムも文章を理解する手助けに使われる。
③レベル3
文章が長くなり、扱っている内容も登場人物もたくさん出てくる。
ということで、
「LLブック」がなんとなく理解できたところで、
午後は、ハートフルブックサイトを立ち上げた欧文印刷株式会社のお二人から、LLブックの作成の説明がありました。
ハートフルブックサービスでは、障がいのある方や高齢者・外国人などに必要な情報をわかりやすく提供するために、LLブックをはじめとした様々な本を紹介しています。
LLブックなどのわかりやすい資料を「知る」「読む」「作る」の3つのパートで構成されています。
LLブックの成り立ちから具体的な事例をお聞きしました。
これから、残り3回の講義で、受講者はそれぞれのLLブックをつくることになります。
秋にはどんなLLブックが出来上がっているのでしょう?
研修に、懐かしい福井県立図書館のMさんがお子さんと一緒に参加していました。
10数年前に、彼に小港鉄道のドロップスを送ったことがある私は、お母さんと同じ司書過程を学ぶ
彼の成長にビックリでした。
Mさん、久しぶりにお会いできて嬉しかった♪
終った後、長浜や米原で学校司書をされているiさんとUさんが米原駅まで送ってくださいました。
おかげで、ちょっとだけお話を聞くことが出来ました。
学校司書は研修費用がないので自前で研修に出かけているのは、どこも同じようです。
前向きな姿勢に頭が下がります。
ハードルが高すぎてとしり込みしていたけれど、それはみんな同じです。
自分のできる範囲でお互い頑張りましょう。
さて、私は何をつくろうかな?
レベル2を目指してと言われたけど、
ちっと欲張って、レベル3に近いものが頭の中をチョロチョロしています。